概要
元々はキリスト教における聖書の無謬性を唱える主張を指した宗教用語。
本来は当事者の自称だった。
その後、イスラム教世界においてその凋落を信仰生活の不徹底に求めた回帰主義あるいは復古主義的運動も当てはめられて使われるようになった。この原理主義勢力内には、穏便な形で信仰の強化と異教徒への不況と共存を目指す穏健派と、ジハード思想や中世の法学者イブン・タイミーヤなどの排外主義・教条主義的思想を利用して暴力的手段に訴える過激派に分かれる。以降、宗教内の特定の人物や思想を絶対的と崇める層を指す言葉となった。
20世紀末ごろからイスラム教原理主義のイメージが強くなった為、キリスト教原理主義者は「福音派(Evangelicalism)」を自称したり、fundamentalismをキリスト教の場合だけ「根本主義」と訳す場合が多くなっている。
つまり、「キリスト教原理主義」という言葉は「元々は自称だったものが、後に批判的なニュアンスの他称となった」のに対し、「イスラム教原理主義」という言葉は「最初から批判的なニュアンスの他称」という事になり、前者は使われた時代によってニュアンスが大きく変化しているので注意が必要である。
ネットスラング
そこからさらに転じて一定の条件下における過激派のオタクを揶揄する表現としても身近に用いられている。
特に長寿シリーズと化している人気コンテンツには必ずと言ってもいいほど存在し、初代はもちろんの事、特定のシリーズだけを崇め他のシリーズ(ひどい場合は作品に携わるスタッフや声優すら)を貶すといった迷惑行為に走るものも少なくない。
こういう層は◯◯(シリーズ名もしくはシリーズ内の登場人物など)原理主義者などと呼ばれ批判される事が多い。
言い換えれば、神話や宗教というのは著作権と言う概念が確立される以前の人類による同人作品であり、宗教戦争とは好きなジャンルやカップリング等のフェティシズムの推し付け合いなのである。そのため、多様性を許容できない・物事の加減が出来ない人間がいる限り無くなることが無い。
他のケースだと「◯◯は△△であるべき」などと言った勝手な固定観念を押し付ける人間にも用いられる。