超サイヤ人3
すーぱーさいやじんすりー
漫画『ドラゴンボール』に登場するサイヤ人の変身形態「超サイヤ人」の強化形態。「超サイヤ人2」の更に上位の段階であり、その強さは「2」の4倍とされ、原作におけるサイヤ人の最強形態にして最終形態でもある。
これまでの超サイヤ人と同様に髪と瞳が変色し、金色のオーラを纏うところまでは同じだが、「3」では更に髪が腰のあたりまで伸び、眼窩上隆起が起き眉毛が消えた強面(ゴテンクス曰く「悪人面」)になる。なお、変身が解けるとこれらの特徴は元に戻る。
原作でこの形態になったのは天界で修行し体得した孫悟空と、合体戦士であるゴテンクスの二名のみだが、後年の一部ゲームタイトルでは他のサイヤ人たちもこの形態に到達した姿が登場している(後述)。
今のところ、前述の特徴から大きな変化があるのは『ドラゴンボールヒーローズ』『ゼノバースシリーズ』の女サイヤ人(目元部分の変化がおきない)、ラディッツ(地面につくほどに髪が伸びる)、ナッパ(髪は生えず、髭が伸びる)の3人。
戦闘力の倍増こそ凄まじいが、エネルギーの消耗も凄まじく体力切れを起こしやすいという弱点がある。悟空は魔人ブウ(純粋)との戦闘中に気を溜めていた最中にもかかわらず減っていく状態となり、ゴテンクスはフュージョンより早い5分程度で変身が解けていた(後者はフュージョンは継続されていた)。
また死人(この場合は悟空)がこの世で使った場合でも著しく体力を減らし、現世にいられる時間が一気に削られてしまう(占いババ特例の1日蘇生の場合)。
そもそもこの形態は、あの世の住人となった悟空が編み出したものであり、あの世限定の強化形態とも言える。
原作・Z
悟空が魔人ブウ(無邪気)との戦いで、変身した際に初登場。魔人ブウと互角の戦いを展開するが、悟空の目的は「トランクスがドラゴンレーダーを回収するまでの時間稼ぎ」だった為、トランクスがレーダーを回収したことを感じると、戦闘を中断・撤退した。だが、変身の影響で現世に滞在可能な「時間エネルギー」を著しく減らしてしまい、本来の24時間と経たずに、あの世に戻る事になってしまった(ちなみに悟空は「あのまま戦っていれば勝てていた」と述べている)。
この時、あまりにも大きな気ゆえに、はるか界王神界に居た孫悟飯達にまで、悟空のパワーが届き、驚かせたほどである。余談だが、話の流れから考えれば、これより以前にあの世でこの変身を見に付けた際には界王神界に居たであろう界王神達は気付かなかったのだろうか……。勿論死者である悟空の気は現世には届かないので、悟飯達の方は気付かなくて当然なのだが。
東映アニメーション×ジャンプ作品お馴染みの理由により、アニメ版では変身するまでのシーンがかなり長い。
その後、老界王神の命と引き換えに完全復活した悟空は、魔人ブウ(純粋)戦でも超サイヤ人3を使用。ベジータが時間稼ぎをしてくれている間に気を高めてブウを倒そうとするが、エネルギー切れにより超サイヤ人3が解けてしまう。
同様に、ゴテンクスも変身していられる時間は5分程度と短く、魔人ブウ(悪)を追い詰めるものの、すんでのところで変身が解けてしまい、とどめを刺すに至らなかった。修行中トランクスは変身が解けるとフュージョンまで解けるというような発言をしていたが、魔人ブウとの戦いではフュージョンは解けずに普通の状態のゴテンクスへと戻った。この際、悟空と同じような「気力を使い果たしてヘトヘトになった」という様子は、少なくとも見た目の印象上では殆どなかったとも言える。
原作においてこの形態は悟空やゴテンクス共に時間のある地上や肉体がある生者での変身しか描かれておらず、完全に活かす事の出来る死者かつあの世や界王神界といった時間のない場所での変身はこの形態を開発成功から本編で天下一武道会に参加するまでの修業中と、悟飯にゼットソードの修業の合間に頼まれた事に承諾して見せた描写されてすらいない場面のみとなった。
劇場版・GT・その他
劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では肥満体のジャネンバを圧倒したが、変身後には逆に圧倒されてしまう。しかし劇場版『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』ではゴテンクスが通常状態、悟空が変身状態のヒルデガーンを倒している。
『ドラゴンボールGT』では究極ドラゴンボール編では一度も登場せず、ベビー編にて満を持して悟空が変身したが、肉体が縮んだ影響で身体への負担がより倍増しすぐ解除されてしまい、2回連続で敗れてしまった。その後は超サイヤ人3より強くエネルギー消費も抑えられた超サイヤ人4が登場したことにより、一切登場しなくなった。
超
魔人ブウ編後が描かれる劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』及び『ドラゴンボール超』の破壊神ビルス編では超サイヤ人3の悟空が破壊神ビルスと戦った際には二発でやられてしまった。
その後も“未来”トランクス編で超サイヤ人2の未来トランクスに勝ったり宇宙サバイバル編でカリフラに紹介するシーン程度しか見せ場はなく、全体的に不遇な扱いとなっている。
なお超サイヤ人ゴッドや超サイヤ人ブルーよりもエネルギー消費が激しいとされ、『ドラゴンボール超』ではほとんど使われなくなった。
ただし、漫画版に限り初期の方は超サイヤ人ブルーは3並かそれ以上のエネルギー消費とされていたが、「“未来”トランクス編」でその弱点が解消された為、今現在登場している超サイヤ人の中でもダントツでエネルギー消費が激しいと思われる。
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