概要
CV:玄田哲章
映画『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』に登場する敵キャラクター。
あの世で、地獄行きの魂を浄化する装置(スピリッツ・ロンダリング装置)に溜まった悪の気の塊が、閻魔大王の館で働くサイケ鬼を媒体に変化した姿。ちなみにこのサイケ鬼、装置のタンク係として管理を任されていたのだが本編ではヘッドホンを付けて音楽を聴きながら仕事をサボっており「これ以上給料下げられたら給料タダになっちゃうオニ」とぼやいているので普段から勤務に不真面目だったようであり、装置のタンクに悪の気が限界まで貯まっていたにもかかわらずタンクを交換せずに更に仕事をサボっていたのでこの映画で起きた事件はこいつの職務怠慢が原因である。
閻魔大王の館を含む閻魔界を結界で封じ込め、死人が蘇るなどあの世とこの世の秩序をメチャクチャにしてしまう。
大界王星にも異変が出始めたため、調査のため閻魔界に来た孫悟空とパイクーハンの前に現れる。
すっとぼけた顔をしていると言われたが、実際には相手の気を感じ、動きを読む事に長けている。
キャラクターデザインは、過去に同作のゲームのボスキャラクター・ハッチヒャックも手がけたアニメーターの山室直儀。
弱点は「バカ」「アホ」「デキソコナイ」「トーヘンボク」とかいった罵詈雑言で、ジャネンバ自身はもちろん結界にも影響が出る。
一部のゲームでは魔人ブウ(純粋)と会話可能(他の者には何を言っているのか不明)な他、フュージョンでジャネンブウという合体まで披露した。
映画の放映から時間が経っているということもあり、後述のアニメ版やゲームでは変身後の声音が大分変わっており、アニメ版では玄田氏特有の野太く低い声音で喋るのに対して、ゲームでは変身前に近いやや高めな声音で喋る。
形態
変身前
巨体で精神はまるで無邪気な子供。「ジャネンバ」としか喋らない。
だがその外見に似合わず途轍もないパワーを持ち、魔人ブウと遭遇済の今作の悟空をして「こんな強え気初めてだ」と言わしめるほどの戦闘力を誇る(このため、少なくとも無邪気ブウよりは強いと思われる)。
分身を作ったり空間を越えるパンチを放ったり相手の分身を作って気功波を相殺したりとまるで「魔法使い」のような能力を持つ。
本気を出して超サイヤ人3に変身した悟空に圧倒され、倒されたかに見えたが……。
変身後/スーパージャネンバ
倒されたように見えたジャネンバが、身体を液状にしながら変身、人間サイズになりスリム化した姿。
赤い体色に紫の角を生やしたその姿は、まさしく地獄の羅刹が如し。
単にジャネンバと言えば大体こちらを差し、前述の変身前と区別されて『スーパージャネンバ』と呼ばれる事もある。
こっちもこっちで奇声しか発しない。
変身前から更に戦闘力が上昇しており、超サイヤ人3の孫悟空も序盤は善戦するも、最終的に圧倒された。
相手が放った気功波をワープさせたり体をキューブ状に分解して瞬時に移動したり、身体の一部を伸ばしで攻撃したりと変身前とも一風変わった非常にトリッキーな能力を持ち、他に類を見ない攻撃の数々で相手を翻弄する。
圧倒的な気や戦闘力でZ戦士を圧倒することが多いDBの敵では珍しい、かなりテクニカルな戦術を好むキャラクターと言える(大界王には「敵の動きを読むことに長ける」と評された。)。
その中でも、拾った棍棒を剣に変化させて振るう姿は、Pixivでももっぱら画題にされている。
超サイヤ人3が解けてしまった悟空を助けに来たベジータすらも歯牙にかけず、二人を追い詰める。
奥の手として2人はフュージョンするが、合体の失敗で誕生したベクウには、動きを読むことができず思わぬ形で苦戦。
最終的に合体し直して誕生したゴジータのソウルパニッシャーにより浄化され消滅。元のサイケ鬼に戻ると、ゴジータを見るなり怖がって逃げていった。
その後、サイケ鬼の処遇は不明だが、事件の原因が原因なのでもはや減給程度では済まない可能性もある。
東映の公式サイト「劇場版ドラゴンボールヒストリー」では、超サイヤ人3をも退けた事実をもって劇場版作品最強の敵とされていた(後発のヒルデガーンは超サイヤ人3悟空の龍拳で撃破されている)。一方で、ヒルデガーンは超サイヤ人3を凌駕するはずのアルティメット悟飯をあっさりと下しており、この辺りの強さ関係は未だ議論を呼んでいる部分でもある。
技
技名は全て『ドラゴンボールファイターズ』から記載。
やはりというべきか、地獄の鬼を思わせるネーミングが多い。
- 影脚
次元の穴を繋げて相手に蹴りを食らわす。
劇場版本編では変身前の形態が悟空にパンチとキックを交互して使用した。
- 影弾
影脚の応用で、次元の穴を繋げて相手の前方に気弾を食らわす。
劇場版ではなく『ZENKAIバトルロイヤル』が初出。
- 鬼刃閃
棍棒から変形させた剣で前方へ大きく振って切り裂く。
劇場版本編で超サイヤ人3に変身した悟空に使用した。
- 無間砕
腕を伸ばして相手を掴み、後方へ向かって叩き付ける。
劇場版本編では瞬間移動を先読みしたベジータに使用した。
- 地獄門
口を大きく開けてエネルギー波を発射。
劇場版本編では超サイヤ人3の悟空に使用した。
- 魔道穴
前方に次元の穴を開けて相手の気弾を受け流し、その気弾を相手の背後に出現させて奇襲を仕掛ける。
劇場版本編では超サイヤ人3の悟空に使用し、奇襲に成功する。
- 幻夢身
ジャネンバ版瞬間移動とも言える技。
肉体を分解し、移動した先で肉体を再構成させるという、悟空が使うそれとは性質が異なるテレポート技。
劇場版本編では悟空やベジータに何度か使用して不意を突いたが、「分解途中に攻撃を受けると再構成先の肉体にもダメージが及び、移動先が特定される」という(割と痛い)弱点があり、劇中ではベジータに分解の途中で気弾を撃ち込まれてしまい、移動を先読みされている。
一方、悟空が奇襲に全く反応できていないことや実力者のパイクーハンが気付けないほどの隠密性から、再構成中は気を感知する能力でも察知できないという特性を持っている可能性がある。
- 羅刹爪
剣からの斬撃波を放ち、追撃する。
劇場版本編では血の池地獄に落ちた悟空に使用した。
- 獄襲突
石柱の一部を採取して質量を増幅、膨大化させて圧殺する。
劇場版本編ではベクウに使用して追い詰めるも後一歩のところでフュージョンが解除され、悟空とベジータの反撃を食らってしまった。
- 鬼神光衝波
無数の光の破片を作り出し、前方に高速乱射する。
劇場版本編では針山地獄に避難していた悟空とベジータに襲撃する際に使用した。
ジャネンバを代表する技であり多くの媒体で必殺技として扱われているにもかかわらず、ライトニングシャワーレインやディメンションレイ等とも呼ばれ、扱いに対して名称が安定していない技でもある。
ゲームでは
- ドラゴンボールヒーローズ/スーパードラゴンボールヒーローズ
ギャラクシーミッション2弾で初登場。
ギャラクシーミッション3弾では、ベビーに寄生され、ジャネンバベビーとなる。
邪悪龍ミッション5弾では、通常のジャネンバとジャネンバベビー共々バビディに洗脳される。
スーパードラゴンボールヒーローズビッグバンミッション3弾では、改造された姿で登場。
フューの計画に加担するDr.ダブリューによって超サイヤ人4の孫悟空:ゼノ、ベジータ:ゼノの戦闘データをもとに改造され、驚異的なパワーアップを遂げる。
超サイヤ人ゴッドssの孫悟空と超サイヤ人4の孫悟空:ゼノの攻撃すら受け付けない程の戦闘力であったが、超フルパワーサイヤ人4・限界突破となった孫悟空:ゼノ、ベジータ:ゼノの龍拳で粉砕される。
メテオミッション3弾ではさすがに声に対しての意見が寄せられたのかアニメ版の低い声音へ戻り、新録が施された。これは別媒体のスパーキングゼロも引き続き低い声音で収録されている。
余談
ジャネンバを演じた玄田哲章氏は銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴のボージャックも演じており、クウラやブロリーのような同一キャラでの連投(前者の中尾隆聖氏に関してはゴールデンフリーザも演じている)はあるが違うキャラで劇場版オリジナルのボスキャラを2回演じたのは現時点で彼のみである。
関連動画
PS4/ Xbox One「ドラゴンボール ファイターズ」ジャネンバ /キャラクターPV
※バンダイナムコエンターテインメント 公式YouTubeチャンネル“876TV”より