ヒルデガーン
ひるでがーん
CV:青森伸
1000年前にコナッツ星で破壊の限りを尽くした幻魔人。
元々は邪悪な気を吸い取っていた魔神像であったが、コナッツ星に流れ着いた魔導師一派の手により幻魔人へと姿を変えてしまった。
その後、コナッツ星の勇者によって封印されたはずだったが……。
大猿にも匹敵する巨体に骨張った体型にドクロの様な顔つき、しかし両腕は大きく装甲も頑丈。そこから蝉のように脱皮し進化することも可能で、金色の肉体に加えて羽根まで携えた姿となる。
尻尾から触手を伸ばし、人間の生体エネルギーを吸収する事が可能で、西の都の人々を襲っていた(この時襲われる人々の姿は何気にトラウマもの)。
超サイヤ人3のゴテンクスを一撃で打ち沈め、そのままフュージョンを強制的に解除させてしまう程であり、潜在能力を解放した孫悟飯ですら敵わないという凄まじい戦闘力を誇る。
主な攻撃方法は口からの火炎放射、尻尾を使っての攻撃。
そして最大の特徴が『体を煙のように気体化させ、実体を無くしてしまう』能力である。
これによりヒルデガーンにはあらゆる攻撃は通用せず、攻撃が空振った隙に強烈なカウンターを喰らってしまう。(前述のゴテンクスも「連続死ね死ねミサイル」を撃った直後の隙を狙われた)ただし、例外としてタピオンの剣は有効の様である。
しかしこの能力には弱点があり、ヒルデガーン自身が攻撃を行う際には実体が存在する為、その隙を突かれると攻撃を喰らってしまう。
魔道師達の手で幻魔人として顕現し、コナッツ星を壊滅寸前まで破壊し尽くすも、伝説の勇者タピオンとミノシア兄弟が「封印のオカリナ」で力を抑えた隙に、神官が伝説の剣で上半身と下半身を両断。直後に上半身をタピオンに、下半身をミノシアにそれぞれ封印。
しかし、魔導師一派がヒルデガーンを取り戻すために兄弟を狙い出したため、ヒルデガーンを二度と復活させないように兄弟は自らをオルゴールに封印し、それぞれ別々の銀河へと漂流する。
だが、魔導師一派唯一の生き残りであるホイによってオルゴールは回収され、まずミノシアを復活させて下半身を解放、ミノシアを殺すと次は地球へと向かう。
下半身の方は、夜な夜な町を襲っていた。
一方タピオンを封印したオルゴールを悟空たちの協力で開けるが、タピオンの精神力で上半身はかろうじてまだ封印されていた。
しかし押さえられなくなり、完全に復活を遂げると悟空たちと戦う。
ゴテンクスとの戦闘中に動かなくなり、脱皮を行い更なる進化を遂げたヒルデガーンは、ゴテンクスや孫悟飯、ベジータまでも戦闘不能に陥れ、孫悟空ですら超サイヤ人3への変身を決意させるまで追い詰める。
しかし、能力の弱点である攻撃時に実体が現れてしまった隙をつかれ、最期は龍拳によって胴体を貫かれ敗北し、幻魔人は巨大な黄金の龍と共にこの世から完全に消え去っていった。
名前の由来は、今作を企画した蛭田成一がショックを受けるようなデザインにしたかららしい。
例:蛭田(ヒルデ)ショック(ガーン)=ヒルデガーン
今までの劇場版ボスは悟空を圧倒する⇒仲間たちが時間を稼ぐ⇒復活した悟空が最後を決めるというのが定番だったが、本作では珍しく仲間たちが倒されてから悟空が本格的に戦うという流れになっている。見ての通り魔人ブウのオマージュ要素があるため悟空はトリにしたのだろうか?
後のアニメ媒体で孫悟空がよく使用する「龍拳」を初披露した相手である。
以後、龍拳の存在は『ドラゴンボールGT』にも反映された。
ゲーム媒体では、ドラゴンボールヒーローズにてバビディにより洗脳された『破壊王ヒルデガーン』が登場し、ドラゴンボールフュージョンズではベビーが寄生したヒルデガーンベビーまで登場している。
ドラゴンボールZ ドラゴンボール 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる
セル(ドラゴンボール):尻尾を使って人間たちを取り込んだ繋がり。
魔人ブウ:封印されていた存在繋がり。使役者を殺害したり終盤で変身するという点も類似。
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