概要
漫画版「ドラゴンボール超」に登場するキャラクターであり、銀河パトロール囚人編におけるラスボス。
青色のヤギの様な容姿で、普段は赤茶色のフードを羽織っている。
惑星や生物から強制的にエネルギーを吸い取る魔力を持っており、それにより極めて高い戦闘力を持つ。その能力から「星喰いのモロ」と通称されている。
1000万年前に320の惑星を死滅させた罪で追われていたが、大界王神の奥義「カイカイマトル」によって魔力を封印され、長らく銀河刑務所に収監されていた。
魔力抜きでも戦闘力が十二分に高かったため死刑が執行出来ず、終身刑となっていたが、それから1000万年後、何らかの方法で魔力を取り戻し脱獄を果たした。
銀河パトロールはモロを捕まえようと再び大界王神の力を借りようとしていたが、大界王神は500万年前に魔人ブウに吸収されていた為、それも叶わず、モロを捕まえられずにいた。
「超」の歴代敵キャラは歪んだ正義感でエゴに溺れたり、純粋すぎるがゆえに融通が利かなかったり、悪人に騙されていたり、あるいはそもそも全く悪人ではなくあくまで武技を競う相手だったりと、度し難い悪党というのがあまりいない中、モロに関しては良心など欠片も見当たらず、一切の同情の余地がない完全な極悪人である。
名前の由来は魚類の「モロ」やもろきゅうの「もろみ味噌」、あるいは「モロヘイヤ」「トウモロコシ」などが予想されるが現時点では不明。
人物像
自身の若さを保つ為ならば大量虐殺も厭わない残虐非道な宇宙人であり、自分の手下だったクランベリを用済みと判断して始末するなど極めて残酷な性格。
究極的なエゴイストであり、他者に対して抱く感情は最高でも利用価値のある手駒や兵隊、そうではない全ての存在は己の腹を満たす食糧だとしか見做していない。
自分の能力に絶対的な自信を持っているため、自分よりも強い敵と相対しても全く怖気付くことはない。
それでいて万が一のための対策も用意しておく周到さと狡猾さも併せ持ち、作中ではこれによって度々危機を乗り越えている。
一方で、追い詰められた時には命乞いも厭わない生き汚さを持つ。
その上、慈悲を与えてくれた相手に対しても詐欺や騙し打ち・不意討ちを行うことも躊躇しないなど、どこまでも救いようがない。
戦闘力
年老いた今でも戦闘力はそれなりに高く超サイヤ人のベジータぐらいなら圧倒出来る。
だが真に恐ろしいのは前述のエネルギーを吸い取る魔力であり、その力で実質無限にパワーアップする事が出来る。
元気玉とは異なり強制的に周囲の星々や生物から限界までエネルギーを吸い取る事が可能。
その能力によりモロの気は様々な生命エネルギーから成り立っており、それを感じ取った悟飯は「無数の人間が悲鳴を上げているような邪悪な気」と表現している。
またその能力は攻撃に応用可能で、惑星のエネルギーを地面から溢れ出させる事で攻撃手段に用いる事も出来る。
何より厄介なのは、星に在中していれば、目の前の戦っている相手のエネルギーすら吸収可能なことである。そのため、戦闘中に相手が様子見や会話などで時間を食ってしまったらモロの術中にはまってしまう。
エネルギーを吸い取られたものは気が大幅に減少し、極めて強大且つ無尽蔵のエネルギーを身に宿している悟空達ですら超サイヤ人に変身する事が出来なくなってしまった。
年老い衰えた現在は吸い取るまで多少の時間がかかるが、全盛期ならば超サイヤ人ゴッド程度の力なら戦う必要すらなく一瞬で終わっていたとの事。
彼が長寿なのもこの魔力のおかげであり、今迄沢山の生命エネルギーを吸い取ってきた。
現在は長らくエネルギーを吸収出来ていなかった為、老けた容姿をしているが、また大量にエネルギーを吸収すれば肉体を若返らせていく事も可能。
形態
形態名は便宜上のもの。
第一形態
作中最初に登場した形態。老人の姿。登場当初は全身を覆うローブを着ていた。
全身がしわがれており、ヒゲが腹を覆う程に長く毛量が多い。背は曲がっており、常に前傾姿勢。
1000万年もの間、監獄に囚われ魔力を失い衰弱した姿である。
弱っているためなのか、この形態では、触れずに遠くの物を動かす超能力のような攻撃を多用していた。
また、全形態で使用可能な「星の生命エネルギーを放出させる技」はモロの力と関係なく星の持つエネルギーによって威力が変化するため、弱ったこの形態であっても問題なく使える。
第二形態
悟空とベジータからエネルギーを吸収して若返った姿。
全身のシワが減ってヒゲも短くなり、以前と比べて筋肉質な身体になった。
ナメック星人同士が何人も同化を繰り返した「ナメック星の救世主」を顔すら見ずに一撃で殺してしまう程のパワーアップをしている。
また、ドラゴンボールを自力で探知する能力を身に付けた。
大界王神の記憶を思い出し潜在能力を解放した魔人ブウには敵わず、一方的に打ちのめされていた。
だが、クランベリを通じてポルンガに全盛期の魔力を取り戻してもらう願いを叶えてもらったことで、星の生命エネルギーを吸収する速度が大幅に上昇。
宇宙空間に移動して一気にナメック星のエネルギーを食らいパワーアップ(その際ヒゲが更に短くなった)し、先程までは敵わなかった魔人ブウ(の体を借りた大界王神)を圧倒した。
幻影を見せる、相手の潜在記憶を読み取るといった能力を見せている他、ポルンガへの願いで解放した銀河刑務所の囚人たちに力を分け与え(この時、再びヒゲが伸びている)、パワーアップさせている。
第三形態
ナメック星と住人たちの全生命エネルギーを全て吸収し終えて若返った姿。
頭のシワと顎のヒゲが完全になくなり、精悍な顔立ちになった。肉体の回復はほぼ完璧と言っているので、これがモロ本来の姿だと思われる。
地球での決戦が始まるまでの2ヶ月間、囚人たちに命じて宇宙中から良質な星の生命エネルギーを吸収し続けたため、地球に襲来した時には身勝手の極意”兆”を発動した悟空とも互角以上に渡り合う程に力が増していた。
だが、ヤードラット星での修行の果てに「スピリットの強制分離」を習得したベジータとの戦いで、これまで蓄えていた生命エネルギーを強制的に解放させられたため、徐々に衰弱して老化していった。
第四形態
部下のセブンスリーを直接食らうことで変化した姿。
顔が大きく変わり、獣人型からパーフェクトセルやヒット等に近い宇宙人型になった。目の周りが黒くなり、両肩の黒い毛の生え方が変わり、背中を覆うようになった。角の向きが後ろ向きになり、額と両腕の手のひらにはセブンスリーの水晶がある。
万が一に備えあらかじめセブンスリーにコピーさせていたモロの魔力と戦闘力のバックアップを、セブンスリー諸共吸収した。
そのため、第三形態までの戦闘力を取り戻した上で、更にセブンスリーの持つコピー能力までも手に入れ、なおかつ力が宿主に戻った事でセブンスリーにはあった30分の時間制限までも無くなっている。
ベジータのスペックをコピーすることでビッグバンアタックを使用して見せた上(名前だけ大層な普通の気功波と評した)、スピリットの強制分離もコピーしたことで、事実上ゴジータやベジットといった合体戦士という切り札まで封じられてしまった(その割に神コロ様に対しては能力を使用してはいないが)。
また、吸収する以前にセブンスリーがコピーしていたピッコロの能力も得ているため、再生能力や腕を伸縮させる能力までも獲得している。ついでにテレパシーの傍受も可能。
悪夢のような力を得てしまったモロであるが、それでも天使の力を使うメルスには対抗できず、身勝手の極意を完成させた悟空と戦うも全く歯が立たず圧倒されてしまう。
第五形態
メルスに切り落とされた左腕にコピーされていたメルスの力を手に入れ、身勝手の極意までも手に入れた姿。
目の周りと肩と背中の毛が白くなっている。額にはメルスの能力をストックした水晶が嵌められている。
身勝手の極意状態の孫悟空と一時は互角に戦えたが、身勝手の極意は己を極限まで鍛えた者だけが初めて使える力であり、他者のエネルギーを吸収することだけで強くなってきたモロには、到底扱いきれないものだった。
そのため、天使の力を無理矢理抑え込もうとして、身体が膨張していったのである。
第六形態
天使の力に耐えられる身体を求めて、モロが地球そのものと一体化した姿。
巨大化した顔と腕が地面と一体化して地上に露出しているという恐ろしい姿になっている。
しかし、それでも天使の力を抑え込むことは出来ず、モロは正気を失い、暴走状態になっている。
地球と一体化したということは、モロが死ねば地球も消滅することになり、それどころか肥大化したエネルギーが爆発すれば、地球はおろか第7宇宙が丸ごと消し飛ぶ可能性すらある。
口からビームを放つ他、地面から強大な膂力を持った腕を無数に生やすことができる。
弱点は額にあるメルスの力をストックした水晶で、これを破壊されると地球を残してモロだけが消滅(死亡)する。
活躍
脱獄、新ナメック星襲撃
大界王神に魔力を封印され約1000万間銀河刑務所に収監されていたが、ここ数年で微量ではあるが魔力が回復した為、その力を利用し脱獄を図る。銀河刑務所ではそこのボスを務め、その際同じく収監されていたフリーザ軍の脱走兵クランベリからナメック星のポルンガの情報を聞き興味を持つ。そして脱獄の際にクランベリを引き連れ、ポルンガを呼びだせた暁には彼に願いを1つ譲る約束をし、強奪した宇宙船で新ナメック星へと向かった。
新ナメック星に付くと、そこには既に銀河パトロールからモロの情報を聞いていた悟空とベジータが先回りしており、ベジータと戦うことになる。ベジータは超サイヤ人、超サイヤ人ゴッド、そして超サイヤ人ブルーの先の力でモロを圧倒していたが、モロはその間、密かにベジータの気を吸収しており、ベジータが気付いた時には既に超サイヤ人に変身出来なくなっていた。
そしてそれを見ていた悟空までもが気を吸い取られており、瞬間移動で逃げようにも余りにも気が足りなかった為、それも叶わず、最終的に2人は気をほぼ全て吸い取られ瀕死の状態になっていた。2人の気が思いのほか大きかったため回復量に驚くモロだったが、それでもドラゴンボールへの願いを諦めることはなくクランベリを連れナメック星の村々を襲撃していく。
それから3日後、ナメック星人達の看病により悟空とベジータが目を覚ますと既にモロは3つの村を襲撃しドラゴンボールを3つ獲得していた。4つ目の村を襲撃してる最中には、数十人のナメック星人が同化し1人になってモロに立ち向かったが、モロはそれを一撃で斃してしまった。
更にモロはドラゴンレーダーの様にドラゴンボールの在処を把握する能力を会得し、その後すぐに2つのドラゴンボールを見つけ、残すはナメック星人達に救助され体力の回復を待っていた悟空とベジータの下にあった1つだけになってしまう。
ドラゴンボールとナメック星人達を守る為に、残り少ない気でモロとの再戦に挑もうとする2人だったが、そこに遅れてジャコとメルス、そしてブウが現れる。ブウは銀河パトロールの元で大界王神の記憶を呼び覚ます治療を受けており、モロを見ると、かつての彼の悪行を思い出し激怒。そしてモロもブウを大界王神だと勘違いし、彼に積年の恨みを晴らすべく戦いが始まる。
モロは魔力を使いあの手この手でブウに攻撃を仕掛けるも、ブウは特殊な身体構造をしている為、体を貫かれ様が、地下からの火力エネルギーを食らおうが、一切のダメージを見せず、更にモロのエネルギー吸収すら無効化してしまい意外にもモロを圧倒していく。
そのまま圧倒され続けるモロだったが、その裏ではクランベリが密かにナメック星人達を倒して最後のドラゴンボールを強奪し、ヘルメットに内蔵している翻訳機をナメック星人の子供に装着し彼を通じてポルンガを呼びだしていた。
そしてクランベリは1つ目の願いでナメック星人との戦いで追った自らの傷の回復、2つ目の願いでモロの魔力の完全復活を願う。願いにより力を取り戻したモロはブウの攻撃から抜け出し、クランベリの元へと飛ぶ。クランベリは以前よりフリーザ軍や銀河パトロールに見つからない惑星に飛ばしてもらうという願いを持っていた為、今度はそれにモロを含めた惑星に飛ばして貰おうとするが、駆けつけたモロにより殺されてしまう。そしてモロは残った3つ目の願いを叶えようとする。
悟空達が追いついた頃には既にモロは3つ目の願いを叶えポルンガはドラゴンボールに戻っていた。悟空が3つ目の願いについて問うとモロは「じきに分かるさ」と答え、更にもう戦う必要はないと言いその場から姿を消してしまう。それと同時に新ナメック星は地響きを起こし、モロの魔力の仕業だと感じ取った悟空達は、一時的にブウとの立場を入れ替え姿を現した大界王神を連れ、瞬間移動でモロの後を追う。
しかしモロがいたのは宇宙空間だった為、サイヤ人である悟空とベジータは大気圏までしか出れず、代わりに大界王神が1人でモロに立ち向かう事に。その戦いの中で「カイカイマトル」を撃つ為の神力が、善ではなく悪の方のブウに引き継がれ、今の大界王神には残っていない事が発覚する。同じくそれを分かっていたメルスは大界王神の助けに入り、悟空達もモロと戦える様に瞬間移動でモロを新ナメック星に連れ戻す事を提案。
その提案に乗った大界王神はモロを羽交い締めにし新ナメック星まで連れ戻し、それを感じ取った悟空達も瞬間移動で駆け付ける。ベジータ曰くフルパワーの超サイヤ人ブルーなら単体でモロを撃破出来るとの事だが、モロはポルンガに願った3つ目の願いがある為、その状況に焦る事はない。
その3つ目の願いとは銀河刑務所に収監されていた全囚人の解放であり、解放された囚人達はモロの配下「サガンボ」に統率され宇宙船に乗り込み、突如新ナメック星に襲来。モロから力を分け与えられた彼らは悟空とベジータに襲い掛かる。最初こそ超サイヤ人ブルーの2人に敵わず押される囚人達だったが、その間2人の気をモロが吸い取っており、2人は徐々に弱体化しまたしても超サイヤ人に変身出来なくなり窮地に陥る。
だがそこにジャコとメルスが光線銃で助けに入り、その隙を付いて悟空達は瞬間移動で何とか脱出する。しかし魔力や神力、瞬間移動など異能でしか戦えない現状に、己の強大なフィジカルと気を主とするサイヤ人の誇りが傷つけられたと感じたベジータだけは悟空達に付いて行かず、ジャコとメルスが乗ってきた宇宙船に乗り込み、それを操縦するイリコを脅し、かつて悟空が瞬間移動を覚えた「ヤードラット星」へと向かい、一方の悟空はモロに対抗できるのは身勝手の極意だと考えメルスの修行を受けることになる。
地球襲来
孫悟空とベジータが修行をつけている間、惑星ズンを始めとする様々な星を手駒のザガンボ盗賊団や、囚人たちを率いて襲撃。さらに力を蓄えていったモロは、地球の存在、さらには孫悟空とベジータの修行を耳にし、彼らを待つことに。
2週間後、地球に襲来し囚人たちを随えて地球各地の襲撃を開始する。
しかし、地球の戦士たちや銀河パトロールの反撃を受け、囚人たちは次々に捕縛され、自身のコピーを採らせたセブンスリーすらも劣勢にたたされる状況に苛立ちを覚えたモロは、ザガンボと共に地に降り立つ。
孫悟飯らの処遇を申し出たザガンボへ力を分け与え、彼らとの戦いを静観。
ザガンボが孫悟飯らを圧倒していると、修行を終えた孫悟空が現れ急にザガンボが怯み始める。
孫悟空の力を拝見するため、ザガンボへ無理矢理力を押し付け、彼を殺害してしまう。
ザガンボも他の囚人たちも、彼にとっては全て都合のいい兵隊でしかなく、死のうがまた集めればいいので特に意に介さないという態度を示した事からそれに激怒した孫悟空と戦いを開始。
人間のそれとは明らかに次元の違う神の力、身勝手の極意”兆”を発動した孫悟空は、自身のエネルギー吸収の的を絞らせず、肉弾戦へと発展。
光を遥かに超えるスピードと機動力で対抗してくる孫悟空に対し、溜め込んだエネルギーで増大した火力・パワー・防御力・多彩な技をフル活用し互角に渡り合う。
そして身勝手の極意の弱点である、体力と気の消耗を指摘すると、実力を開放。圧倒するも、エネルギー調整を無視し、全力を開放した孫悟空と再戦。接戦の末、競り合い制し、孫悟空に勝利する。
援護に駆け付けた人造人間17号、18号も一切受け付けず、エネルギー吸収が通用するピッコロと孫悟飯も介入できず、彼らを追い詰める。
そこへヤードラット星での修行を終えたベジータが瞬間移動で駆け付ける。
自信満々のベジータからの攻撃も大したダメージにはならず、しかしそれでも猛攻は止まることはなく煩わしく思い、制止しようとするも、攻撃を躱されカウンターを喰らう。
それどころか、徐々にベジータからの攻撃が被弾するようになり、攻撃もかわせなくなっていく。
理解が追い付かなかったが、その原因が判明する。
ベジータがヤードラット星で習得したのは、スピリットの強制分離。
これは、合体・同化・吸収などの手段を用いた相手のそれを強制的に解除・分離する異能であり、それによって今まで吸収してきたエネルギーを全て奪われ、脱獄時の年老いた姿へと退化してしまう。
これにより、スピリット吸収で「捕食」された宇宙人や星々は次々と生き返っていった。本来ならばそのまま風化しているはずだったが、神龍が頑張って抑えていたらしい。
かくしてベジータに追い詰められトドメをさされそうになるも、「魔力はまだ残っているぞ。」と吐き捨てると地球のエネルギーを使い、その場から姿を消す。
そして、上空に滞在するザガンボ盗賊団の宇宙船に姿を現す。
シモレッカを殺害し、追撃を加えるベジータを返り討ちにし、再び孫悟空たちの前に姿を現す。
セブンスリー吸収
彼は、コピー能力を持つセブンスリーを丸呑みして吸収しており、全盛期よりも遥かにパワーアップしていたのであった。
ならば引き剥がすのみと襲いかかるベジータを難なく相手取る。
スピリットの強制分離は攻撃を当てなければ(=こちらから相手の肉体に接触しなければ)発動しないため、ベジータの攻撃は戦闘力が上回っているモロには届かず、ベジータのコピーを採取し、ビッグバンアタックで彼を鎮圧。
そして、孫悟空、ピッコロ、孫悟飯の連携攻撃をものともせず孫悟空の胸部をブチ抜き、致命傷を与える。
逆上し、襲いかかる孫悟飯も一撃で下し、17号18号も瞬殺。
さらにピッコロとデンデのテレパシーを傍受し、復活阻止の為、周囲にバリアを展開。
そして、自爆をしようとするピッコロを魔貫光殺砲で貫く。
エネルギーを奪うため、敢えて殺さず瀕死状態を保っていた孫悟空たちとは違い、大したエネルギーにならないと判断したジャコを殺害しようとするも、そこへ現れたメルスによる妨害を受ける。
メルスとの戦いで、彼の正体が神の類いであることに気づきながら攻防戦を続けていると、デンデにより回復した孫悟空が現れる。
再び身勝手の極意“兆”で挑むも、以前のモロに通用しなかった技が今のモロに通用する訳もなく、簡単にはあしらうが、自身の消滅を顧みず特攻を仕掛けてくるメルスによって、コピーを取る両手と額の水晶を破壊されてしまうと同時に、常に中立且つ戦闘行為を禁止されている天使の規律に違反した事からメルスも消滅する。
コピーを封印され怒るモロであったが、メルスが消滅したことで、自身への怒り、さらに消滅の要因となったモロへの怒りの感情を自制した孫悟空は、遂に身勝手の極意を完成させる。
銀色の闘気を纏った彼の姿に激しく狼狽えるも、その自尊心で奮い立ち反撃。
しようとするが、気がつくとその腕を捕まれており、さらに反撃するも難なく躱され、果ては孫悟空からのほんの少しの反撃で吹き飛ばされてしまう。
そして、フルパワーでの突進も止められ、身体はそのまま孫悟空の頭上へ。
そして一閃。
孫悟空の一撃は、モロの全身を駆け巡り、そのまま地球全体まで響き渡った。
この一撃で、まともに立っていられない程のダメージを受けたモロは、激しく動揺し、自分は神の用意した星々や人間を喰らい生きてきた上位の存在であると妄言を並び立て、地球のエネルギーを乱用し孫悟空へ不意討ちを仕掛けるも返り討ちにされ、さらにはそのエネルギーにより自爆。
岩の下敷きからも抜け出せない程に弱ってしまい、さらには命乞いまでする始末。
しかし、孫悟空はそれを聞き入れ、モロにチャンスを与える。
「大人しく銀河刑務所へ戻れば見逃す」と言う孫悟空に対し、モロは二つ返事で了承する。
すると、孫悟空は仙豆を投げ渡し、そのおかげで傷、体力共に全快。
が、当然約束を守るつもりもなく、感謝を述べると同時に性懲りもなく孫悟空に不意討ちを仕掛ける。
とはいえ、身勝手の極意にそんなものは通用せず、反撃した腕を損傷してしまう。
その時、メルスにより切断された自身の左腕を発見。
メルスのコピーがストックしてある水晶を確認すると、孫悟空の説得を聞き流しながらその腕を回収、接合。
思惑は成功し、メルスのコピーを採取。そして、身勝手の極意を発動。
天使すらも取り込もうとした「身勝手」な悪魔の末路
かくしてモロは孫悟空と五分と五分の段階に再び戻る。孫悟空と激突し、さらには多種多様な技をフル活用して反撃し、自分のほうが上だと高を括り悦に浸る。
しかし、孫悟空は動揺を見せず、それに腹を立て出力を上げ攻撃を繰り出すも容易くかわされカウンター、それを再生。一見有利に聞こえるが、実はモロの身体は異形化しており、どんどん膨れ上がっていた。
彼の肉体は、天使であるメルスの力に耐えられず、それを抑え込もうとすることで、自身が溜め込んだエネルギーの制御が出来ず、それに伴い肉体がどんどん肥大化し、異形となっていった。
あっという間に追い詰められ、トドメをさされそうになる。
しかし、モロはその力に耐えられる身体を求め、なんと地球と融合してしまったのである。
しかも、それでもモロのエネルギーは増大していき、やがては地球はおろか、第7宇宙の全てをも巻き込む大爆発を引き起こしてしまう事態へと発展する。
地球のエネルギー吸収し、さらに肥大化していくモロ。爆発を恐れ、攻めあぐねている孫悟空を追い詰めていくも、水晶を破壊するとコピーが消えてしまう弱点をウイスに見破られる。
ベジータのスピリットの強制分離で肥大化を抑え込み、孫悟空の特攻で水晶を狙うもモロの猛攻は凄まじく、孫悟空はエネルギーを吸われ、捕らわれてしまう。
ベジータは、ピッコロたちのエネルギーをかき集め、孫悟空に分け与えるも、神の力が足りておらず、失敗に終わってしまう。
モロは既に正気を失って爆発寸前であり、皆が諦めかけたその時、ベジータたちの背後に強大な神の力の塊が出現。
それは、大界王神により引き出されたウーブのものであった。
ベジータはそれを孫悟空へ投げつけ、それを元に再び身勝手の極意が発動。その途端、モロの目の前に巨神が現れる。
空前絶後の気を纏い、狙いを定める孫悟空。モロの額目掛けて渾身の一撃を繰り出し、メルスの力を有していた水晶は、肉体とともに砕け散った。
自身の力に溺れ、他者から搾取することで自身の立場を頂点と錯覚した彼は、人間や神の紡いだ力によって全てを打ち砕かれたのであった。
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