「お おとうさんも・・・おかあさんも・・・うんこたれじゃないーーーっ!!!」
解説
CV:【少年期】浦和めぐみ (Z、改)、【青年期】私市淳 (GT)
エイジ774年生まれの地球人。南の島に住んでいて、貧しい一家を支える立場にいたためか、非常に真面目で礼儀正しい性格。
出番
ドラゴンボール・Z・改
10歳のとき天下一武道会に貧しい実家の家計を助ける為に初出場、孫悟空と闘う。悟空との初対決時は武道に関してほぼ素人にもかかわらず、悟空と対等に闘い、その高い潜在能力から悟空や仲間たちを驚愕させる。
そんな彼の正体は10年前に元気玉によって消滅させられた魔人ブウ(純粋)の魂が、閻魔大王により転生した姿だった。
その後は試合は中断され、悟空から誘いを受け師事する事となった。これによってウーブは初めて悟空が身内以外で弟子にした人物となる。
悟空は、この先地球を守っていく役割をウーブに託すと考える一方で、いつか成長したウーブともう一度戦いたいという望みを抱いていたのだった(ピッコロとベジータはこの狙いに気付いていた様子)。
一度はその役割を託した息子たちでもなく、最後に戦った相手(の生まれ変わりだが)に託すというのが悟空らしくあり、ドラゴンボールらしくあり、鳥山明らしい、と言ったところか。
原作『ドラゴンボール』の物語は彼らの邂逅と旅立ちを持って完結となる。
戦闘力
そもそも武道の心得がないのでその力の強さは生まれついたものと思われ、それを活かして後述の『超』では幼少期から力仕事をしながら子守を行っていた。
母親からは「世界ってとこはうんと強くてウーブより強い人はきっといっぱいいるぞ」としつけられていたが、実際の所地球上では、登場時点で恐らく地球人としては最強クラスであり、彼の上も孫一家とベジータの家族、そしてミスター・ブウくらいしか存在してないと思われる。
先述した様に武道の心得はないため、舞空術、気功波の類は扱えず。ただしキレて戦っている最中に無意識で気合い砲を放っている。
ドラゴンボールGT
5年の修行を終え、第1話では卒業試験に近い形で悟空と激戦を繰り広げ、二人揃って卒倒するほどにまで成長する。
服装もかつてから変わっており、武術を本格的に学んでいたためか群青色の道着を身に纏っている。天下一武道会での試合ではまだできなかった舞空術も可能となっている。
性格もかつての子供っぽさがほとんど消え、礼儀正しい青年となった。
ベビー編では、山籠りをしていたおかげでパンやミスター・サタンを除き唯一ベビーの洗脳から免れた味方として、完全体のベビーと善戦するも敵わなかった。
リベンジデスボールをくらいかける寸前でミスター・ブウが庇い、彼と融合してスーパーウーブにパワーアップし、再度ベビーと戦いを繰り広げる。
ベビーに冷や汗をかかせるほど善戦するものの、変化光線を跳ね返されて食べられてしまった。しかしベビーの体内に入り込むことには成功し、終盤では内部から攻撃するという頭脳戦も見せた。一時期ではあるがベジータは勿論、師である悟空を超える強さを見せたのだが、悟空が超サイヤ人4になったことでまた逆転されてしまった。
なおスーパーウーブになってからは善のブウ(ミスターブウ)の服装に似たものに変わっており、それを普段から着用している。そのためムキムキになった身体がはっきり見える形になっている。
師匠である孫悟空と地球のヒーローであるサタンに憧れている。ちなみに悟空は「修行中の資金はサタンに出させる」と述べており、これが履行されたのならサタンは紛れもなく恩人である。
ちなみに、ブウと融合したあとはブウの能力も使えるようになったが身体のベースとなっているのがウーブであるため、ブウの再生能力は失われたようである。
またブウの精神もある模様で、ベビーとの戦いが終わった後の天下一武道会では、ブウが居なくなり自信が無くなって、引退を決心したサタンを励ますためワザと負けるように頼む描写もあった。
超17号編では地獄から復活したリルド将軍を不意打ちとはいえただの気弾一発で倒すなどすさまじい強さを見せたが、その後どんどん見せ場がなくなっていってしまう。
また、超サイヤ人4同士のゴジータへのフュージョンを目の当たりにした際は、悟飯達に一緒にフュージョンしてほしいと呼びかけていた。
『GT』三期目のEDでは、スーパーウーブとミスター・ブウが共存しているカットがある。
漫画版ドラゴンボール超
Z戦士と直接対面する場面はないが、度々登場し、宇宙サバイバル編において数コマだけ登場。
「力の大会」に参加する戦士を集めている途中、デンデの口から悟空にその存在について伝えられた。悟空と出会う前の村で幼い(といっても、この時点でウーブ自身も一桁台の年齢である)弟か妹の世話をしながら荷物を運んでいる場面が描かれている。
この際にデンデはウーブがブウの生まれ変わりである事も伝えており、後に悟空がウーブを弟子にしたことには、デンデの意向もあったことが分かる。
銀河パトロール編でも登場。間接的に戦闘に初参加した。
魔人ブウ編においてブウが善と悪に分裂した際、力の大半を悪のブウに奪われてしまっているが、実はその中に、かつてブウに吸収された大界王神に由来する神力(カイカイマトル)も含まれていたことが判明。
悪のブウが死んだことで、大界王神の神力は、ブウの生まれ変わりであるウーブに受け継がれていた。
このことがモロとの決戦において重要な意味を持つことになった。
終盤、ベジータのスピリットの強制分離に対して間接的に気を分け与え、モロ撃破に貢献する。
余談
名前の由来は、劇中で悟空が語っている通り「ブウ」の名前の逆さ読み。
後にドラゴンボール超の作画担当、とよたろう先生がドラゴンボールオフィシャルサイトの企画で描いた一枚絵ではウーブに10歳になるまで武術を教えていたのは老齢のチャパ王という設定で、現在の姿が描かれた。その中でウーブを天才と称えた上で天下一武道会への出場を勧めている。
鳥山先生曰く「服装が似ているから同じ地方の出身だと思いますケドね」。
ゲーム作品への出演
キャラとしては『Z3』から登場しており、最終回の悟空との戦いが再現されている(Zシリーズは3が唯一の登場となった)。
sparking!シリーズでは、GTのときの姿で登場している。
『ドラゴンボールゼノバース2』では原作やアニメ『Z』最終話を踏襲したバトルが実装された。天下一武道会の会場で主人公(プレイヤー)と戦い、試合中に悟空が乱入してきて、主人公は1対2の戦いを演じることとなる。
勝利すると悟空の提案で武道会場を後にし、三人でゆっくり戦える場所へと移動する。その際にウーブは、「この世界を守るのは主人公の役目」とその強さを称え、同時に主人公との再戦も願っていた。
そして三人で修行の旅に出るところで時の界王神のナレーションが入り、ゼノバース2の物語はこれでおしまい、ということが語られた(飽くまで演出でありゼノバース2自体はもうちょっとだけ続くようだ)。
パラレルクエストではプレイヤーと共にベビーや邪悪龍に立ち向かうオリジナル展開も見られた。
関連動画
ドラゴンボール改 第159話放送 「もっと強く! 悟空の夢は終わらない!!」(2015年6月22日公開)
※東映アニメーション公式YouTubeチャンネルより