概要
伝説のキチガイアニメ『チャージマン研!』に登場する悪の宇宙人・ジュラル星人は地球より500年も進んだ科学力を有している。技術は低くないのだが、オツムが非常に残念な面子であるため、地球侵略ための活動内容があまりにも回りくどく、とても世界征服には向かないような地味な作戦が多いのである。
例を挙げれば
- 泉研の住所を知っている(なんと第2話でいきなり判明)にもかかわらず、世界中に空爆をかけた最終回ですら空中から爆弾やビームで家ごと吹っ飛ばそうとは考えない。
- 一度爆弾が仕掛けられたロボットを送り込んだことがあるが、その時もわざわざバリカンの旧友という設定にする。しかも、作戦を詳細に話していたところをバリカンに偶然聞かれるというヘマをやらかす。
- 研一人を倒すためにテーマパークやレコードショップをわざわざ建てる。
- 津波を発生させるがそれで人々を殺戮するわけではなく、わざわざ拉致して監禁し毒ガスを撒こうとする。
- 五十年前に絶滅しかけていた蝶を救い出し、遺伝子改造しつつ五十年かけて育て、人々を襲わせようとする。
- 工場廃液を妊婦の病院食に混ぜようとする。普通なら直接食品工場や水道局を襲うはずである。
- いくら人質を縛って拘束しているからとはいえ、「踏んだらすぐ消えるような導火線」に繋いだ爆弾を(見張りをつけずに)地面に放置する。勿論、大方の予想通り研に瞬殺される。
- 攫ったボルガ博士の頭にわざわざ爆弾を仕込む。
- キャロンを洗脳するため、わざわざ音楽教室を開講し、わざわざクラスの生徒たちまで用意する。
- 研の家族を誘拐して人質にするところを、わざわざ洗脳させて研を始末させようとする。だが彼らの素人仕込みでは限界がある。
- 研の家族が飛行機で旅行に行くと知って、わざわざ全員分の座席を買い占めて乗り込み、しかも着陸寸前まで人間に成りすます(おそらく、パイロットや乗員も全員ジュラル星人が成り代わっていると思われる。絵コンテでも、パイロットがジュラル星人であるとされている)。
- 研に睡眠薬を飲ませて拉致し、わざわざ鳥の餌にしようとする。睡眠薬を飲ませるなら直接毒でも注射するか、それでなければ睡眠薬を飲んで無防備な内に首の骨を折れば終わりなはずである。
- 研(と担任のなぎさ先生)を誘拐したはいいものの、わざわざ壁に窓の空いた部屋に水責めで殺そうとする。低体温症での殺害を狙った可能性もある。
- わざわざボクサーに化けてわざわざプロテストを受け、わざわざ殺人試合を起こして研をおびき寄せる。このくだらない作戦で13人ものプロボクサーが若い命を散らす羽目に。(なお、これについては13人の選手を殺したボクサーは実在していて、ジュラルはそのボクサーに成りすましていただけという説も出ている。しかし、いずれにせよ回りくどいことに変わりはない。)
- わざわざ研の学校で開かれたアメリカンフットボール大会で高い実力を誇示して存在感を出す。その後研に話しかけ、ファンだからチャージマンへの変装を見せてほしいと頼み込む、研はとりあえず変身ポーズだけやってみせるがそれでは納得せず「見せ物じゃないし、むやみやたらと変装するのは許されない」と正論を吐かれて帰られそうになると正体を現して正面から攻撃を仕掛ける。他のジュラルと違って健闘するも、倒される。変装の瞬間を見て何がしたかったかは不明。何らかの対策を立てたかったのだとしても以後活かされている描写がない
- ここまで色々やらかしているにもかかわらず、なぜか防衛軍の軍事基地はたった1回しか狙わない。『チャー研』世界の対空戦力はメチャクチャ強力(最終回では研が要塞を相手取ってる間、片っ端からUFOを防衛軍が落としまくっている程)なのにも関わらずである。
- 結構いい所まで行った作戦も、1回でも研に阻止されたら全部白紙に戻してしまう。
いったいこれらのマヌケな作戦でどれほど散財し殉職者を叩き出してきたのかは不明のままだが、結局は彼ら自身が墓穴を掘り続けたのも地球側にとっては勝利を得た原因の一つと言える。
なにぶん異星人なので地球人と時間の考え方が違っていたのかもしれない。
関連項目
魔王様:主な立案者。微塵も改善策を見出そうとする姿勢がみられない。