世界征服

せかいせいふく

読んで字の如く世界全土を己が手中に治めんとすることである。フィクションにおいては、達成するのが困難な目標。正義の味方に阻止されることが大半である。

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前置き

嘆かわしい世の中よっ！地球に優しくだと～？癒しだと～？中二病などとほざき、草食系が蔓延りおるッ。貴様ら去勢でもされたのかぁ！！？漢ならば世界征服こそ夢！遙か過去からわずか数十年前までには現実に漢が持ち続けていた夢だ！
（真マジンガーZERO第三巻　Dr.ヘルの言葉より）

概要

世界征服
それは悪の美学、漢の浪漫。全世界を己の意のままに操り、支配してしまう事である。
その割には「やりたいから行う」という類のものであり､世界を征服してその後に何をしたいかのビジョンを示す者は意外と少なかったりする。現実を見ても、例えばテロリストのように世の中に対して単一の価値観の押し付けをする輩はいるが、いざ押し付け終わったその後に関して余り興味を示さないので、リアリティがあると言えばあるのかもしれない。

フィクション作品に登場する殆どの悪の組織や秘密結社がこれを目標としているが、正義のヒーローに阻止される事が多い。

作品中で世界征服を達成してしまった組織は「強殖装甲ガイバー」のクロノスや「20世紀少年」のともだち、「超力戦隊オーレンジャー」のマシン帝国バラノイア(ただし半年間だけ)、もしくは最初から世界征服を達成してしまっている「ワッハマン」のパパなどが挙げられる。

「世界征服～謀略のズヴィズダー～」、「秘密結社鷹の爪」、「天体戦士サンレッド」では世界征服を目論む秘密結社側の日常がえががれている。

ちなみに「世界征服」は実行する人物の視点によって呼称も変わってくる。
例を挙げると、地球外からやってきた宇宙人や海底に潜伏していた人外のキャラクターは「世界征服」ではなく「地球侵略」という言葉を用いる。
（例：『DRAGON BALL』のフリーザ、『ケロロ軍曹』のケロン人、『侵略!イカ娘』のイカ娘…など）

　なお岡田斗司夫は、著書「世界征服は可能か?」において、ドラゴンボールに登場する悪者の、世界を征服していかに経営するかのプランが一々違う点を指摘している。

歴史

現実の歴史上、世界征服を達成した国はなく、世界の10分の1以上を支配した国もないが、侵略を続けて広大な版図を有して世界征服に近づこうとした国家は多い。

ちなみに、地球の表面積は約5億1千万km²（70%が海域）で、地球表面の10分の1は約5100万km²。
例としてアッシリア、ペルシャ、マケドニア、ローマ帝国、イスラム帝国、モンゴル帝国、ロシア帝国、オスマン帝国、イギリス帝国、ドイツ第三帝国（ナチスドイツ）、大日本帝国、ソビエト連邦など。
モンゴルは最大領土面積が約3300万km²で陸地の25%、ロシアは最大領土面積が約2244万km²で陸地の6分の1、英国は植民地を含めて3000万km²、日本は陸海合わせて最大領域が自国の陸地37万km²の130倍以上になる約5000万km²。