※注意
このキャラクターは、その所業故にアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。
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概要
アニメ・漫画のデュエル・マスターズに登場する。
とても老けて見えるが初登場時は12歳の小学生。
IQ200(後に400に向上)の天才。
名前は「ジャパン(日本)を牛耳ろう」という意味から来ているか。
一人称は「オレ」「ぼく」「ぼくちゃん」「ぼくちん」。
笑ったり攻撃を受けたりすると、「べらっ!べららっ!」とよく分からない声を出す。
いつも乗っているロボットは「レッツデュエ郎DX」縮めて「デュエ郎」とも呼ばれる。彼がコンプレックスの身長を誤魔化すために自作した物らしい。このロボットはなんと自我も持っており、主に忠実。
元々ツッコミどころ満載の漫画ではあるもの、どこまでも卑劣・卑怯なキャラクターであり、読者からも非常に忌み嫌われている。
海外版における名称は「Benny Haha」。
アニメ版では、第1期13話で初登場。第1期では3回しか登場しなかったが、第2期では登場回数が13回に増えた。デュエルマスターズVSでは40話で久々に登場し、デュエル・マスターズVSRでは(黒幕となる社長の正体として)終盤に登場し、『VSR』のラスボス扱いだった。
本編での活躍
白凰の部下・四天衆の一人として登場。だが黄昏ミミらとは違い白凰を尊敬する気などサラサラ無く、むしろ白凰を倒して自分が主になる野望を抱いている。(白凰にもそれはバレているがむしろ面白いと放置されている)
実力は高いものの、勝負前の相手のデッキ構築やデュエル中に相手の手札を盗み見る、ライフを操作するなどイカサマをしたりと、卑劣な面が強い。漫画とアニメともに牛次郎の登場回では「最低のデュエリスト」とサブタイトルが付けられている。
切札勝舞との闘いでは卑劣な手段を使っても敗れる。それ以降、自分を負かした勝舞をよく思っておらず、よく心無い暴言をよく吐くが、逆に実力者でも鍬形カブト丸のような関わりの薄いデュエリストには危害を加えたりはしないらしい。
バトルアリーナ編でも同じ四天衆の三国と愛善を人質にとり白凰に裏デュエルを挑み、白凰に対して「自分だって神殿で弱い決闘者を使い捨て、強い決闘者を自分の練習台にして玩具のように散々に扱ってきたくせに」などと白凰がかつて犯してきた過去の罪を糾弾した。
一応、発言自体は正論で白鳳がかつて自分達騎士団を駒として利用した事への復讐は逆恨みと言い難い。
しかし牛次郎には四天衆のように元から忠誠心がない上に利用し合う関係と割り切っており、その頃から彼に下剋上を企んでいた。更にデュエル中に白凰が自分の母の死が原因でおかしくなったのを知っても、同情するどころか作り話扱いにした(白鳳の母が亡くなるまでは牛次郎も曲がりなりに彼と仲良くしている場面も少なからずあるが)。
おまけに自分が負けそうになった途端に負けると爆破する爆弾ベルトを爆発させ白凰に瀕死の重傷を負わせた。その時に「言い間違ってたみたいだけど、じつはこの爆弾ベルト、勝ったほうが爆発するんだ」と言ってのけ、勝舞ら仲間達の逆鱗に触れることになった。
Dr.ルートも白凰の「彼を許してあげて欲しい」という伝言に対して、伝言を「牛次郎を殺せ(雑誌限定。後々作者がその発言及び勝舞が同意するのは流石にまずいと思ったのか単行本とテレビアニメではセリフが「潰せ」に差し替えられた)」と大きく曲げて勝舞に伝えた。
またこれとは別にカードの窃盗も行っていたようで、このときバトルのアリーナ編のラスボス不亞幽と結託していたが性格の悪さから彼女に見限られてしまう(幽も後に根っからの悪でないことが分かったが牛次郎の仕返しで殺されかけた)。
これら一連の悪行はバトルアリーナ終了直後に判明するがどれも未遂に終わり、全く改心せず平然とした顔で逃亡した。
一方でバトル・アリーナ決勝戦では誰もが勝舞の勝利は絶望的と諦めていたが、牛次郎のみ勝舞が勝つ事を信じており、彼の実力を(毒を吐きつつも)多少なりとも認めているようだ。
後のアニメシリーズVSでまさかの再登場。その頭脳は文字通り肥大化しており、伸び放題の鼻毛と分厚くなった唇といった異様な姿となっている。
切札家への恨みから寄成ギョウと共謀し、デュエマ甲子園では毒の精製やハッキングによる妨害、カードの入手といったサポートを行っている。しかしあくまでもビジネスライクな関係らしく、準々決勝でギョウが勝太に破れた際には悪態をつき実力行使に出ようとするも、潜入していた勝に昏倒させられフェードアウトする。
次のシーズンでは、デュエマーランドの支配人社長として登場。普段は等身大ロボットの中に騎乗し、声にはエフェクトを掛けることで正体を隠していたが、その特徴的な笑い方と頭部の形状でデュエマ視聴者には割と初期からもろバレだった。
自身の手駒としてロボットの忠次郎を製造し、マスコットキャラデュエマウスとして勝太達に接触させ、デュエルマ・スターカップを開催。表向きはデュエマに勝ち手に入れた星によってどんな願いもかなうという触れ込みで大量のデュエリストを呼び込み、三幹部赤城山バサラに闇討ちさせ、敗者のデッキを江戸川ランボーに爆破させ御茶ノ水博士の運営する地下の強制労働施設で侵略カードをエサに遊園地の電力を作らせていた。
しかし三幹部が悉く勝太に敗れたことで見切りをつけクビに、デュエマウスに《極まる侵略GOD》を与えて洗脳し、勝太と戦わせるも敗北し直接クビを言い渡す。
その真の目的は、今まで散々自身を阻んできた(ほぼ自業自得であるが)切札兄弟と、辛い思い出しかないデュエマに対する憎悪から、この世からデュエル・マスターズというゲームを消滅させること
以上のことから、本質的には過去に犯した罪を認め潔く爆破を報いとして受け入れていた白凰や物語全体における諸悪の根源であるザキラらガルドよりも最低最悪な悪役であろうことが窺える。
後年の『デュエル・マスターズVS』ですら、寄成ギョウと手を組み、その背後で切札勝太やルシファー達にも罠を仕掛ける手助けをしているのだから、兄弟揃ってこいつに苛まれているのだ…。切札兄弟の安息の日は何時来るのか…。只、性格も卑怯な面も相変わらずだったが、躊躇の無さはギョウの方が上である為、牛次郎の方がマシでまともな人物であると言える。また、どこか人間味を見せる事が多く、最後まで付いてきたゾンさんが、昇天した際は、激しく泣いており、皮肉にも恨んでいた切札家二人と同じ友達を大切にしていた想いが出ていた。
戦法
MTG時代では青使い。ヴァンガード(ヴァンガード・カードと呼ばれる特殊カードを一枚用意し、手札の初期枚数/最大枚数と開始時のライフの総量はそれに補正がのった状態で開始し、デュエル中に個別の能力を発動できる)という特殊なルールで勝舞に挑んでいる。使用デッキはミミ曰く『島の土地カードと相手を妨害する効果を持った呪文カードだけで構築されており、クリーチャーは一枚も入っていない』といういわゆる「パーミッション」と呼ばれる戦法をより特化させた「ドロー・ゴー」(ドロー後すぐさま自分の手番を終わらせる)を使用し、盤面を《Sliver Queen, Brood Mother》(《スリヴァーの女王》のヴァンガード版。ちなみに作中で「スリヴァークイーン・ブルードマザー」と訳すべき物を「ブラッドマザー」と「Brood」を「Blood」と誤ってしまっている)のトークン生成能力で補完する戦術を仕掛けてくる。
デュエル・マスターズでは、デッキのメインカラーを水としている。
バトルアリーナでは幽からサバイバーデッキを借りて勝舞に挑んでいる(因みにこのとき頭に鬼のような角が生え、サバイバーのマークが付いた)。
アニメ版の「チャージ」では当時の環境の関係上、ウェーブストライカーデッキとなっている。
VSRで社長としての姿の時は、本来はシナジーがない殿堂カードを使ったコントロールデッキを使用。切札は《正体不明》。そして当時はまだプレミアム殿堂であった《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を使用したことで視聴者を騒がせた。
バサラ戦では、デュエランドでのエクストラウィンを主軸にした水文明のデッキを使用。タッチで《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》や《英知と追撃の宝剣(エターナルソード)》といったファッティを踏み倒すために《イッツ・ショウタイム》や《ホーガンブラスター》といったカードも採用してる。またデュエランドでエクストラウィンをする際にイカサマをしようとするなと小狡い事をしようとしている。
デュエマウス、切札勝太戦では、《伝説の正体ギュウジンマル》を主軸にした水文明のデッキを使用。序盤は《ホーガンブラスター》等で《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》や《完全不明》といったファッティを踏み倒し制圧。後半で《イッツショータイム》、《正体不明》の大量展開でギュウジン丸の天才シンパシーをクリアしエクストラウィンを狙うというテクニカル且つ豪快なデッキを使用する。
また口八丁で相手の戦術を狂わせる横暴も働き、とにかく卑怯な事をする事の部分が目立つが、意外な事に漫画・アニメ共に実は卑怯な手を使わずに正々堂々とデュエルした方が勝率が良かったりする(社長時代も同様)。
なお、MTG時代にこの口八丁で勝舞に《ウルザの激怒》を意図せぬタイミングで使わせたものの、最終的に青使いでありながら打ち消し合戦で勝舞に競り負け、《ウルザの激怒》によって敗北した。
余談
- MTG時代は
- 容姿を嘲笑された事で機嫌を損ねて勝舞との決闘を拒む。
- これまでも三国が「『ポータル三国志』限定戦」(最初に与えたデッキ構築時間は1時間)、ミミが「ハイランダー戦」(基本土地以外は各カード1枚まで同名カードは入れられない)と特殊なルールでの決闘を要求しているのにもかかわらず、牛次郎が「ヴァンガードでの決闘」を要求した事に対して「自分の得意なルールで挑むなんでズルい」とれく太に非難される。なお、デッキ構築時間も「遅すぎる」とキレたミミと違ってタップリ与えた。
- スリヴァー・トークンを用いる戦術がかつてスリヴァーデッキを使い、神殿に来てから封印する事になった勝舞のトラウマを刺激する様が悪辣に描かれているが、牛次郎としては普段通りの戦術がたまたま勝舞のトラウマだっただけ。
と、別に本人は何も悪くないことまで作中で卑怯・卑劣扱いされている。
- 漫画版アリーナ編で使用したサバイバーの元ネタはMTG編でも使用していたスリヴァー。(もっとも、MTG時代はトークン生産だけで能力の共有はしていないが)
関連項目
- 寄成ギョウ:アニメ「VS」、「VSR」では彼と共に悪事を働いていた。牛次郎並みに舐めプや卑怯な部分が共通する。
- インセクター羽蛾:他作品の登場人物。牛次郎とは『眼鏡をかけたデュエリスト』『頭脳派を気取っているが、実際は勝つためならルールやモラルに反する手段も躊躇なく実行できる卑劣漢』という点が共通している。
- 霞ヶ関ファルゴ:後年の作品に登場したオマージュキャラ。見た目をはじめ、四天王の内の一人だったり、リーダーに嫌われている節があったり、あるカードによって、負けてしまったなどオマージュ部分が多い。ただし、牛次郎とは違い、単純な所で手こずる部分がある。しかしウィンに敗北し没落したことにより実力で這い上がり、最終的には他人を認める強い心も持つようになったことは彼とは正反対の成長をした。
VSR終盤では、この世界中の人間からデュエマの記憶を消し、デュエマに触れようとすると耐え難い苦痛に襲われる洗脳を施す電波塔 デュエマ破壊ツリーを建造、しかし牛次郎を救いたいデュエマウスの決死の自爆によって爆破される。
「べららららら!!馬鹿な奴だ!……本当に、バカなヤツだ………」
そして後日、デュエマウスを装い勝太に接触、ぶっちゃけ達を人質に最終決戦を挑むことになる。
結果は、負けてしまい、切札勝太は、怒りを露わにし、服の胸ぐらを掴んだものの、デュエマウスの想いを守るためなのか、殴らず、その際、言った言葉が「また、デュエマしようぜ」だった…
そして、牛次郎は、その場から泣きながら逃げる中、彼の目の前に表れていたのは幻覚ではあるもののデュエマウスの姿だった…
彼にとっては、かけがえのない存在であったことが、窺える……
「デュエマウス、ごめんな。ボクチン本当は、楽しくデュエマしたかっただけなんだ」
鶯谷の自宅でデュエマウスを修理した牛次郎は、再起動したデュエマウスに本当の気持ちを明かす。
そして最初の命令として、「みんなとデュエマする」ことを告げ、彼にデッキを与えて送り出した。
なお、デュエマウスにはちゃっかり時限爆弾をくっつけており、一緒に吹っ飛ぶ勝太とデュエマウスによってシーズンは〆られた。
「大人は汚いものなのさ、べらららら!!」