うわさ
幼い時、ガラテアは自分が造物主による傑作だと思っていた。運命が彼女に悪意ある冗談を押し付けるまでは。でもそんなことは関係ない。彼女は彫刻の天才なのだから、彫刻刀で自分に相応しい完璧な運命を彫ることができる。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するハンターの一人。
ギリシャ神話「ピグマリオン」および彼の作った彫刻「ガラテア」がモチーフとなっている。
車椅子に乗った金髪の小柄な少女。ホワイトサンド精神病院に入院していた時の拘束衣を着ており、頭には電気椅子治療の器具を取り付けている。
「小人症患者の少女に狂気の魂が入った」デザインにしたと公式に発表されている。
プロフィール
名前 | ガラテア・クロード |
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記念日 | 11月17日 |
趣味 | 自分に似た顔の女性の彫像 |
長所 | 彫刻、スケッチ |
嫌いなもの | 騒がしい場所・したきりを遵守し保守的に行動すること |
好きなもの | 淑やかな女性 |
CV(日本語吹き替え版) | 戸松遥 |
キャスト(舞台版) | 八木ましろ |
※実装前に「彫刻家」と呼ばれていたためPixivにはそちらの表記のタグがある。
性能
外在特質(パッシブ能力)
- 千鈞の形
ガラテアの彫像は強制的にサバイバーを押すことができ、サバイバーを障害物に押しつぶすと通常攻撃の半分のダメージを与える。
彫像は対を成して出現し、出現後は相手に向かって高速で移動する。障害物に当たると直線で折り返し、最大3回ぶつかると砕ける。
特殊 | 彫像の出現は地形に制限され、一部の特殊な地形付近でスキルを発動すると1つの彫像しか出現しない。サバイバーは1秒以内であれば彫像によるダメージを何度も受けない。 |
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形態変化/固有スキル(アクティブ能力)
- 知恵の形
ガラテアが指定位置に一対の左右に配置される彫像を召喚する。
- 俊敏の形
ガラテアが指定位置に一対の前後に配置される彫像を召喚する。
- 象形墓場
ガラテアが目標地点に手中の彫刻刀を投げ、彫刻刀が地面に刺さると、広範囲の象形墓場が生成される。
その後16秒間、ガラテアは造物主の視点から象形墓場を俯瞰し、その中で彫像の製造を行うことができる。その間本体は移動できるが、通常攻撃などの操作は行えない。
- 崇高の形
二種類の異なる彫刻がぶつかると、合体して崇高の形となる。
生成後はすぐさま最も近くにいるサバイバーに突進し、目標または障害物に当たると砕け、小範囲内のサバイバー全員に通常攻撃の半分に値するダメージを与える。
衣装(スキン)一覧
UR | |
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チェックメイト | 「夜魔」 |
キャスリングは、勝利を決する一歩となるか? | 父はぬいぐるみをあの少女に与え、私に:「お前に玩具は2つもいらない。貪欲は人を堕落させる罪悪だ」と言った。彼の言うことは正しい。でもこの凡庸な人は、私がどちらが欲しいかなんて知らないのだ。 |
SSR | |
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「マリア」 | 動物の魔女 |
孤独の村は刑罰の受難の下で輪廻を繰り返している。哀れな少女は殉道者として選ばれた。だが彼女の心の中の憎しみはこの恐ろしい煉獄ではなく、無情で臆病な、愚かな人間に向けられていた。 | しっ、この先に行っちゃだめだ!草原の果てには動物と話せる女の子がいるらしい。彼女の邪魔をすれば、可愛い動物は業火となって君を飲み込むだろう。 |
天狼星 | 白兎術士 |
ウルフの名を以て、栄光をこの手に!――COAⅤ優勝Wolves戦隊限定衣装 | 彼女は「レディ・キャット」の最も優秀な職人だ。霧の中に潜みながら、彼女だけの芸術品を彫り続けている。彼女は「素材」たちに対して高い美学的要求がある。醜いものや礼儀に欠けたものは、歯車が軋む音の中で粉末と化すのがお似合いだ。 |
クララ | |
彼女が心を込めて用意したプレゼントには、想いが詰まった小屋が入っている。 |
SR | |
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ポーン | 3号庭専門員 |
次の手はチェックメイトとなるか、捨て駒となるか? | 信仰が影に退いた時、悪徳者の毒液は、私の最後の慈愛を腐食する。 |
車椅子レーサー | ヘーベー |
医療企業の創始者の1人として、彼女がこのレースに出るのは、この偉大なる巡礼に新生が訪れるかどうか、全てをその目で見届けるためだ。 | 真の自我は、私たちを霧の中に捕らえてしまう。ならばなぜ、より相応しい器に取り替えないのか。 |
塩辛い砂 | 聖誕祭衣装 |
劣る作品は神聖な芸術の殿堂を汚すべきではない。そこで、彼女はそれらを破壊し、災難の発生を阻止した。 | 今回、彼女は自分の芸術により透き通った素材を使うことにした。透明な氷雪は作品の中身も、彫刻刀の跡も全て明らかにする。 |
観念奔逸 | 校正 |
言葉が思想の膨張に追いつかなくなった時、黙って創作することが何よりの表現となった。 | 調和の取れていない音律、不完全な作品、時間通りに鳴らない鐘……それらは全て、彼女が校正する。 |
ルキアの亡霊 | 宝相華 |
妹が病でこの世を去ったからと言って、彼女がかつての愛情を取り戻すことはなかった。過去の日差しは、王国の運命と共に靄の中に覆い隠された。 | 完璧な芸術品が完成した。芸術品の製造者も……これで、ようやく安らかに去ることができるだろう。 |
傀儡職人 | 「乾燥」 |
彼女は声もなく謎の金属の筒に身を投じた。その沈黙は、彼女の製作者を満足させた。 | 「食材」を変質させない重要な方法――それは、十分な量の乾燥剤を入れること。 |
R |
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紺 |
冬の晴れ空の色は好きじゃない。暖かくて現実味がないからだ。 |
藍 |
冷却を表す色。生命の炎は悪意の中で燃え尽き、石膏の外側で眠る冷たい体となる。 |
漆 |
黒いロングスカートに包まれた、魅力的で豊満な大人びた身体……それは羨望と熱中の対象であり、狂気的な嫉妬心すらもかき立てる。 |
初期衣装 | ボロい服 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
関連イラスト
関連タグ
蝋人形師:ガラテアの言葉によってスランプから脱出している。
キャラストーリー
ガラテアは小人症の患者であり、これといった実績のない彫刻師だった。
彼女が18歳の時、自分の魂はいつまでもこの幼女の殻に閉じ込められているのだと自覚し、尽きることない怒りに陥ってしまった。
創作もスランプに入った。ある日、1通の招待状を手にするまでは。
謎の富商が彼女を自宅へ招待し、彫像を作って欲しいと申し出たのだ。ガラテアは招待に応じた。
その道中、何があったのか知る者はいない。
ただ戻ってきたガラテアはまるで別人のように創作意欲を爆発させ、輝かしい彫刻の才能を開花させた。
ガラテアの家族は歓喜した。
しかし少しずつ、ガラテアが彫刻室に龍る時間が長くなり、飲まず食わずで没頭するようになった。
それに、彼女たちはガラテアがまるで彫像が生きているように、度々彫像に話しかけていることに気付いた。
ある日の夜、また彫像に話しかけていたガラテアを見た父親は怒りを露にし、彫像を掴んでベランダから投げ捨てた。
ガラテアは迷いなくそれを追って跳び下りた。
半身不随となり、家族たちはガラテアが狂っていると思って彼女を精神病院に送り込んだ。
そこの医師は非人道的な「治療手段」を駆使してガラテアを治療した。
だがガラテアの病状は一向に好転せず、彼女は生きた人間と交流することを拒むようになった。
手元にある彫刻に使えそうなものを全て彫刻に使い、同じ顔を作ってその顔に自分の名前を付けた。
しかし材料に限りがあるため、彼女は頭部を彫刻し終えると再び治療に連れていかれるのだった。
ガラテアは段々と狂気に陥った。
病院は彼女を辺部な部屋に閉じ込め、1人の女性看護師だけを残して面倒を見させた。
ある日、いつもガラテアの近況を医師に報告しに本館へ来ていた看護師が来なかった。
医師は部屋に様子を見に行くと、ガラテアの姿はなく、血まみれの病室には完成された「傑作」である成人女性の体と何度も彫刻された頭部が残されていた。
原文:中国公式weibo、翻訳引用:identityⅤ推理考察 Wiki
背景推理(ネタバレ注意!)
この先ゲーム内における他キャラクターのネタバレも含みます。
1.善意 | 呪いは一見、眷顧に見える |
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1篇の芸術評論:この彫像は技術的にはまだ未熟な点があるが、作者が――可愛らしい少女であることを思うと、この芸術一家クロード家の次の天才に期待が寄せられる。 | |
2.刹那 | 美の閃光は、瞬く間に消えてしまう。 |
1通の手紙:尊敬なるクロードさん。ご令嬢の成長は私の予想をはるかに上回っています。来年にでもパリかフィレンツェへ連れていき、より良い芸術の環境に触れるべきでしょう。彼女の視野を広げ、芸術の修養を高める良い助けとなると思います。 | |
3.永遠 | 静止した刹那は、永遠と呼べるか? |
医者からの1枚の指示書:この病はとても珍しく、残念ながら今のところ治療方法はありません。短期間内は症状が彼女の日常生活に影響する事はないでしょうが、年齢の増加と共に、彼女は生理的にも心理的にも、厳しい壁にぶつかることになります。どうか目を離さないように。 | |
4.悪意 | 人々は「甘さ」に対価を支払うべきだ。 |
「はははっ、先生、彼女を困らせないでやってください。あのような形体の美しさは彼女にはまだ分からない。なんせ、まだ『子供』なんですから」 | |
5.檻 | 体だけが唯一の檻ではない。 |
2通目の手紙:尊敬なるクロードさん。フィレンツェの暮らしはご令嬢にあまり合わないようでした。彼女はあまりにも稚拙です。生理的にも心理的にも、能力的にも。彼女の眠った才能を呼び覚ますには、環境を変える必要がありそうです。 | |
6.招待 | 「まずは、あなたが何をしたいか知ること」 |
一束の古い封筒:ほとんどが空だが、一部の封筒には欠けた封蝋が残っていた。何かの蕨の紋様の一部に見える。1通の封筒には小切手が入っており、デロス男爵の名が記されていた。 | |
7.インスピレーション | 至高の芸術は魂と温度が必要だ。 |
1通の家書:お父様、私はデロスさんの邸宅からフィレンツェへ戻ってきています。今回の長旅で得られたものは、ここ数年フィレンツェで学んだものよりはるかに多かったです。なので、この地での求学を終了することにしました。すぐに家へ戻ります。私の創作部屋用に、別館の部屋を1つ空けておいてください。 | |
8.期待 | 小さな一歩。前か、後ろか。 |
1冊の蔵書:オウィディウス『メタモルフォセス』第十巻。年季が入っており、標題紙には蕨の紋様の蔵書章がある。 | |
9.期待効果 | 「あなたは最も美しい作品になれる」 |
1篇の芸術評論:この「ガラテア」という名の女性の彫像は、作者の素晴らしい彫刻技術が分かるほか、リズムに満ちたボディーラインと、弾けるような生命力に目が離せなくなる。長い時間を経て、クロード家の新星がついに輝きを放った。 | |
10.創造者 | 完璧まで、あと一歩。 |
割れた石膏の欠片が地面に散らばっている。繋げると美しい女性の彫像が出来上がるが、頭がない。 |
※補足
背景推理6デロス男爵はエウリュディケ荘園の主。サバイバーたちをゲームに誘うべく招待状を送っているが、キャラストーリーによるとガラテアはゲームではなく彫像を作る為に招待されたようだ。
記念日手紙(1年目)
くずかごの中の出されなかった手紙
尊敬なるお父様:私は造物の真髄を垣間見ました。
かつて、私は愚かな賛美を望むこともありましたが、今はそんなつまらない物事に構う暇はありません。これも遠出の決断のおかげかもしれません。
私がデロスさんに送ったあの作品を覚えていますか?
石の中に閉じ込められた鳥、味気なく、無秩序で、魂すら死んでしまうほどちっぽけな存在。そう、それはあまりにも浅はかでした。
だから再びそれを見た時、私は自らの手でそれを叩き壊しました。
しかし私がそれに気付く前、私はここで、飼いならされた人形と高貴を装う奴隷を見ました。
拝むように国王の死に顔に群がる蟻の様子を目にし、川底がひび割れた後、汚れに汚染されたその魂を目に邪悪の偉大さを目にしました。
人類なんて、魂の上に敷かれた薄い石膏でしかないことに気付いた後、脳が爆発してしまいそうな突飛な考えが聞こえました。
私の体がどれほど脆いのかが聞こえました。
卵の殻を叩き割る音が聞こえました。
彫像に神の性が宿った音が聞こえました。
芸術の真理が殻を破る音が聞こえました。
※補足
背景推理6・7のエウリュディケ荘園訪問後に書かれた手紙と思われる。
つまり精神病院に入る前ため、ゲーム参加時は精神病院の服装ではないし、半身不随でもないので車椅子に乗っていない可能性もある。
ガラテアは彫像を作る為に招待されたが、デロス男爵による実験(ゲーム)に組み込まれたことになる。
稚拙で未熟な精神状態で殺人を含むような実験を見聞きしたことで刺激を受け、才能が開花し狂気に陥ったものと思われる。
記念日手紙(2年目)
1枚のメッセージ
親愛なるガラテアへ:
元気?明け方に部屋に戻ってから、君は塞ぎこんでしまって、返事もしてくれなくなった。聞こえるのは絶えず何かを叩く小さな音ばかりで、私は心配よ……
きっと驚いてしまったのでしょう。あんなことになるなんて誰にも分からなかった。あの時、オルフェウスさんは自分を守るために、そして私たちを守るために手を下すしかなかったの。
襲われた時、あなたがすぐに私を押しのけてくれたのと同じように。
ガラテア、怖がらないで。私がずっとあなたの傍にいて、あなたを守ってあげる。一緒にここを離れましょう。
落ち着いた後、もしくは何か助けてほしいことがあれば、必ず私に声をかけて。
もう1つ…昨日の夜院内に戻った時、彼の死体はすでになくなっていた。でもオルフェウスさんは彼が処理したわけではないと言うし、嫌な予感がするわ……
とにかく、1人でいる時はどうか気を付けて。
ヘレナより
※補足
心眼からの手紙により、実験時に患者・「心理学者」・オルフェウスらが共に居たことが明らかになった。
死体となった「彼」が誰かは不明。