うわさ
マリーはチェスに何の興味もない。
なぜならクイーンは一番負けやすいコマだからだ。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するハンターの一人。
実在の人物であるマリー=アントワネットと、都市伝説「Bloody Mary(血まみれメアリー)」をモデルにしていると思われる。
プロフィール
名前 | マリー |
---|---|
職業 | 女王 |
年齢 | 外見は14歳、実際は38歳 |
記念日 | 11月2日 |
趣味 | ジュエリー・ファッション・ミュージック |
長所 | ハープ・ダンス |
嫌いなもの | 粗野なもの |
好きなもの | 美しいもの |
CV(日本語吹き替え版) | 田中理恵、林原めぐみ(2019年クリスマスイベント) |
キャスト(舞台版) | 大湖せしる |
血の女王の原語版での通称は「红夫人」。
記念日の11月2日はマリー・アントワネットの誕生日である。
好きなケーキは「レッド・ヴェルヴェット・ケーキ」
性能
外在特質(パッシブ能力)
- 水鏡
血の女王は設置した水鏡から鏡像を作れる。
鏡像はぶつかることはなく、本体の実際の位置、状態及び行動を反映し、サバイバーにダメージを与える事ができるが、同じ時刻では最大でも一回分のダメージを受ける事しかできない。
ちなみに、水鏡は縦長の長方形になっていて、武器は割れた鏡の破片である。
形態変化/固有スキル(アクティブ能力)
- 鏡影
水鏡を召喚すると同時に、水鏡を軸とした本体と対称の鏡像が生成される。
鏡像の付近にサバイバーがいると、サバイバーの姿も透視される。
鏡像存在時は、再度スキルボタンをタップすることで位置を交換できる。
調整で水鏡はサバイバーから壁越しでも視認可能となり、本体及び鏡像のおおよその位置を予想しやすくなった。
- 鏡傾
存在感ゲージが1000溜まることで解放。
水鏡を回転させると、鏡像は血の女王の鏡像から一番近いサバイバーの方向に向く。鏡像の付近25m以内にサバイバーがいる場合のみ使用可能。
- 入鏡
存在感ゲージが2500(最大)まで溜まることで解放。
水鏡を召喚する時、5m以内にサバイバーがいた場合、最短距離の1名の鏡像を選び自動的に生成する。血の女王から一回のダメージを受けると鏡像は消失する。
長所
彼女の強みといえば鏡像ただ一つのみであるが、その万能性が彼女を強ハンター足らしめている要因。
鏡像による障害物を無視したチェイスや挟撃、位置交換による擬似的な壁抜け・長距離移動、果てはキャンプしながら解読に圧力をかけるといった芸当も可能。
鏡像の障害物を無視する上サバイバーからの一切のアクションを受け付けず、鏡像は心音を伴わない上「寒気」などに引っかからないため、余所見して解読を続けているといきなり壁から鏡像が出てきて恐怖の一撃…なんてことも起こりうる。
中盤以降は鏡傾による索敵能力も牙を剥き、入鏡によって逃げてるはずが遠くから攻撃されてしまうため、チェイスの難易度も上がる。
もし通電までもっていけたとしても「引き留める(ノーワン)」が鏡像攻撃にも乗るという凶悪さから決して安心できないなど、全ての場面においてほとんど隙が無い。
実装されて間もない頃から猛威を振るい(対策が周知されていないためと言われていたが)そのシーズン末になっても、新シーズンを迎えて若干弱体化を食らってもなお対策が難しいハンターとして猛威を振るい続けたトンデモ女王様である。
幾度かの調整が入った事とサバイバー側の対策方法も周知された現在では流石に全盛期ほどの猛威は無いものの、引き分け性能の高さから人気の絶えないキャラである。
ちなみにその凶悪な性能に反し、操作時は鼻歌を歌ったりステップのような呟きをするなど、かなり気楽に歩いている。ただ喉を傷めてるからなのか、よく咳払いもする。
短所
プレイヤースキル、特に距離感の把握が重要となり、鏡像で映し出した対象サバイバーに攻撃を当てるのは距離感を掴んでいなければ難しく、また的確な位置に鏡像を出せるよう鏡を出す位置を割り出せる感覚も求められる。
また鏡像を的確に動かせるかどうかも慣れが必要で、総じて使い手の熟練度に左右されやすい。
高低差のある地形では鏡像の攻撃が当たりにくい、本体の行動範囲が制限される狭い場所などでは鏡像を満足に動かせないなど、マップに依る部分も多少ある。
また、壁越しでも水鏡が見えるため正確に鏡を出さねば奇襲しづらい。鏡による透視は距離感が掴みづらいことを利用し、旋回や前後方向への移動で距離感を狂わせるといった対策(悪あがきに近いが)もある。
良くも悪くも鏡像に依存する部分が大きいため、鏡像のCT中は本体で追わなければならず、そこで通常攻撃の判定自体は狭めで、板割りモーションがとても遅いという基本性能がややネックとなる。
鏡像の攻撃でも本体共々攻撃後モーションが入るため、キャンプ性能は秀でて高い方ではない(※低いわけでもない)。
本体へのスタンを狙われると弱く、オフェンスや野人のタックルなどで妨害されると時間を稼がれやすい。
また強ポジでは鏡像に頼っても時間を費やしてしまいがちなので深追いは禁物。神出鬼没を使って強引に追撃するのも手。
衣装(スキン)一覧
虚妄の傑作 |
---|
希望の残像 |
振り返れば、天真爛漫な過去と美しい願いは鏡の中の残像となっていた。はっきりと見えるのに、手を伸ばしても届かない。 |
UR | |
---|---|
血祭り | レディ・ベラ |
白の石柱に飽き飽きしていた彼女は、明夜の宴会ホールを赤色で染め上げることに決めた。 | For stage lightsm, For which I'm born to die |
ドレスが刺繍入りの高級感あふれるものになり、血しぶきのような豪華なネックレスに加え、花をあしらった金のティアラを着けるようになる。左手の中指には真っ赤に光り輝く指輪がはめられており、肩にあしらわれた金の薔薇からは金の蝶が舞っている。召喚する水鏡が縦長の楕円形になり、その縁取りはところどころに花の咲いた木の枝となっている。さらに、その木の枝には3羽の小鳥がおり、時々さえずっている。武器は、細かな彫刻が彫られたケーキカットナイフになる。 | IdentityV2周年記念衣装。 |
夜の潮 | イザベラ |
潮の音を聞く老人によると、年末の帰潮が起こる時、旅人は故郷へ帰るらしい。 | イザベラの服装。 |
「約束のネバーランド」コラボ衣装。召喚する水鏡がアーチ状の檻になり、檻の上部左右に灯りがともる。サバイバーを椅子に座らせると、吸血植物「ヴィダ」がサバイバーの周りに咲き誇る。2回目以降にサバイバーが椅子に座ると、その花がサバイバーの血を吸って赤くなる。武器は、金色の時計の長針になる。 |
SSR | |
---|---|
最後の踊り | スカーレット |
最後の踊りは、往昔の故郷への思いであり、侵略者に対する命を懸けた宣戦布告でもある。 | 文明とは風に靡き、いずれ散りゆくものだ。人一人の運命も、風と共に雲散するだろう。 |
バロネス・ダイヤ | 約束された日 |
【プリンセス・セレクト】のバロネス閣下はいつも見た目で人を判断し、自分の好き嫌いを隠そうともしない。親族すらも全員彼女を恐れていた。たった1人を除いては。 | 「あなたは望むものを手に入れられる。十字架がそれを証明する。」 |
女大公 | メリークロミ |
霧の国の唯一の権威たる彼女の「思いやり」のもと、ここの歯車は全て整然と動き続けている。彼女にとって、ここ百年来の霧は秘密を隠し、権力や富、謎に関するおとぎ話を紡ぐ何よりの素材だ。 | IdentityⅤ×サンリオキャラクターズ コラボ衣装 |
鎌田光司コラボ限定衣装 | サンリオコラボ限定衣装 |
SR | |
---|---|
頬紅 | ハートの女王 |
この優し気なピンク色は虫と鉛の粉からできている。 | 「首を切ってしまえ!」 |
鏡中の夫人 | 儚き夢 |
彼女は古城の鏡の世界に宿っている。彼女は鏡の間を自由に行き来できる。寂しい古城に外来情報を伝えることができる。しかし彼女がここに身を寄せる本当の目的はいまだに謎に包まれている。 | 毎朝採掘者を夢から呼び起こしていたのは、決して努力の志ではなく、労せずして何かを得るという幻想に過ぎなかった。 |
灼熱の歌者 | 断罪を待つ女爵 |
酒場の歌手は前代未聞の伴奏の下、最も熱を帯びた曲を歌い、声帯すら炎を纏う異様さを見せた。 | 私が邪なものであるなら、その審判は悪魔に任せるべきだ。 |
オーブン | ドラマツルギー |
欲望のない人間は、この欲望だらけの世界で方向を見失う。 | あの夜の楽曲が1回、2回、3回と、何度も頭の中で再生される。 |
ヒヨスの靨 | 宿願 |
闘獣の楽しみは勝ち負けにあらず、彼らの果てしない狂気を鑑賞することにある。その観点において、彼女はあの女神と同じ意見だ。 | 彼女にはずっと素敵な願いがあった。その目で見届けるまで、彼女は喜んでこの瞬間に永遠に留まり続けるのだ。 |
慈悲深き者 | 鉴赏家 |
あなたは何を哀れむ? 凡庸か、それとも貧困か? | 中国版限定オフライン大会入場特典 |
R | |
---|---|
暗い緑 | 夕日の黄色 |
緑色といえば、草花を思い浮かべるだろう。しかし私にとって、緑はカビなのだ。 | 日は沈むけれど、私は違う。 |
夜宴の灰色 | |
たとえ男爵の接待でも、落ち着いて優雅に振り回さないと |
初期衣装 | ボロボロな服 |
---|---|
初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
関連イラスト
関連動画
キャラストーリー
※斬首表現といった微グロを含みます。
誰がこのような美しい女性に、「パン」のことなど言及するのだろう。
彼女は生まれて以来花や宝石やドレスに囲まれて育ち、流行や美しさを追い求め、落ち着いた雰囲気の家族と共に無邪気なままに育った。
そしてギロチンにかけられた時、彼女の長い髪は死刑執行人に刈り取られた。
彼女が見下ろした先の水鏡に、自身のスカートが赤く染まる様子が映る。
これが、血の女王の最後の記憶だ。
『Bella Donna! Bella Donna!』日本語ver
『REINE QUI DANSE』
関連タグ
マン・イン・ザ・ミラー…絶対違う(鏡じゃないが、どちらかというとこっちである)。
背景推理(ネタバレ注意!)
この先ゲーム内における「背景推理」のネタバレを含みます。
1.婚姻 | これは女皇マリア・テレシアが締結した契約だ。 |
---|---|
密書1:国王の兄弟たちは王のとある欠点に大喜びしており、虎視眈々と玉座に登るチャンスを窺っています。王妃が子宝に恵まれない限り、この陰湿な喜びは続くでしょう。 | |
2.夏宮 | 小トリアノン宮殿は瞑想の地などではなく、彼女が宮廷から離れるための避難所として使っているだけだ。 |
密書2:マリーは徹底的な個人主義者です。彼女は自分のことしか考えておらず、オシャレばかり気にしています。若く愚かな王妃は、悪意ある噂や大衆の言葉の威力を理解しておりません。王室権威の崩壊はベルサイユ宮から蔓延しています。無能な国王と満たされない王妃に関して、人々はこれらの噂に食いついております。 | |
3.友人 | 婚姻にいかなる喜びも得られなくなれば、友情がとても大切になってくる。 |
噂1:ランバル公妃は、王妃が現在最も親しい友人だ。このような関係は若く孤独な王妃をクラクラさせ、彼女たちの間には人知れぬ秘密があるという噂だ。 | |
4.ポリニャックのサロン | まだあなたを求めているなら、彼女は見てきた中で最も優しい善人となるだろう。 |
密書3:ポリニャック公爵夫人が夏宮に入り、ランバル公妃に取って代わったことは良いことかもしれません。謙虚で優雅な彼女は人を引き寄せますが、このスミレ色の瞳の天使は、ポンパドゥール夫人よりも金がかかります。彼女は我々に新たな社交連盟を築き上げてくれます。そして功績のある貴族とオーストリアからの政治顧問を門から押し出し、寵愛の中心から遠ざけることができるでしょう。 | |
5.子供 | フランス王妃の出産はただの家庭事情ではない。 |
噂2:娘だ!まさか、国王が正常に戻ったとは思わなかった。出産は7時間半もかかったらしい。最初に部屋に駆け込んだのはランバル公妃だそうだ。 | |
6.玉座 | 幸せな生活は放物線の頂点に達した。後は谷底まで落ちるだけ。 |
密書4:栄光を失った貴族たち、トラウマから抜け出せない新貴族たち、罷免された礼儀夫人たち、容姿が醜いせいで虐げられた女たち…歓迎されない人々の群れが美景宮に集まり、あの秘密の部屋で噂の毒薬を作り上げたのです。彼らは国王の生活に偽善的な同情を示す一方で、美しく輝く、幸せいっぱいの若王妃のみを狙いました。 | |
7.君主思想の守護者 | 彼らは危険の中にあるのかもしれないが、それがどうした? |
噂3:プロヴァンス伯爵とアルトワ伯爵は自分たちの総本部をコブレンツに置き、あの反逆者たちに宣戦したらしい。国王と王妃は追い詰められ、憲法を採用した。生きるために王室の尊厳を捨てるなど、何て可笑しい話だ! | |
8.入獄 | 人は往々にして最も苦しい時に本当の友が誰なのか見分けることができる。しかしそのような状況になることは我々が望むことではない。 |
噂4:ランバル公妃はいまだに王妃の傍に留まっているが、可愛く優しいポリニャック伯爵夫人は早々に家族を連れてフランスから逃げた。彼女は僅かな希望を抱きながら絶えず宮に手紙を送り続けている。王権が再び蘇ることがあるとしたら、彼女はまた忠実なる友人となるだろう。 | |
9.自由 | 我々はあなたの名義で行動する。 |
密書5:革命の目的は王権と専制の撤廃です。そのためにはまず王妃を叩く必要があります。王妃の身を攻撃するには、彼女の女としての身分に攻撃を集中した方が良いです。様々な形の罪悪、道徳的な悪、異質さなどを全てこのオーストリアのメスオオカミになすりつけ、「マリー・アントワネットの醜い一生」をばらまき、彼女の罪悪な名声を広めるのです! | |
10.別れ | いくら崇高で純粋な信念であっても、それを悪人に利用されれば、卑しく下劣なものとなる。 |
密書6:数日、もしくは数週間経てば、パリはかつてマリー・アントワネットという王妃が斬首されたことなど忘れてしまうでしょう。そして人々は再び王室を踏みにじった快楽を思い出し、新たな国王を求めるのです。革命はいずれ成功しますが、決して本人の偽証で確立したものではありません。 |
記念日タスククリア(1年目)
判決
ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロアを有罪とする。
近年、ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロアは王妃の親しい友人であることを宮廷司祭長の地位にあったルイ・ド・ロアン枢機卿に信用してもらうため、ロアン枢機卿の腹心である龍騎兵レトー・ド・ヴィレットと内通し、娼婦マリー・ニコル・ルゲイ・デシニーを王妃の替え玉に仕立てた。
その間、ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロアは王妃マリー・アントワネットとしてレトー・ド・ヴィレットと通信することで金銭を騙し取り、ロアン枢機卿に160万リーブルに値するルビーの首飾りの代理購入を契約させた。
上記行為はロアン枢機卿が本裁判所に提供した協議、及び連絡用の手紙などの物証によって証明されている。
査定の結果、ロアン枢機卿が提供した手紙は王妃本人の筆跡とはまったく異なり、ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロアが王妃に変装したマリー・ニコル・ルゲイ・デシニーをレトー・ド・ヴィレットと面会させていた間、王妃の所在は公開されており、明確なアリバイが認められる。また、その他証人から、ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロアはかつて侯爵夫人及び警備大隊の将校であるニコラ・ド・ラ・モットと共に多くの貴族から大量の金銭を騙し取っているとの証言が上がっている。
以上の通り、犯罪を裏付ける証拠は確実であり、劣悪な影響を及ぼしたことから、以下の判決を下すものとする:
本裁判所の見解では、ジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴァロアは不法占有を目的とし、マリー王妃の身分を幾度も利用することでロアン枢機卿から総額200万リーブルに及ぶ金銭を騙し取っている。よって、詐欺罪が成立すると見なす。
処罰:笞刑、拷問刑及び終身刑を施す。
無罪:
ロアン枢機卿は誹謗中傷で訴訟されているが、証拠が不足していることから、詐欺及び誹謗は成立しないと判断し、無罪とする。しかし、間接的にフランス王妃マリー・アントワネットの名誉を損害したことから、宮廷司祭長から罷免し、左遷するものとする。
1786年5月31日
※解説
「首飾り事件」と呼ばれる、ヴァロワ伯爵夫人がマリー・アントワネットに渡すと偽って高額の首飾りを騙し取った詐欺事件。
マリーはあくまで名前を利用されただけに過ぎなかったのだが、この事件はマリーの陰謀に寄るものという事実無根の噂が広まってしまう。
時系列にしてフランス革命の4年前に当たり、この事件による噂がフランス王政に大きな揺さぶりをかけることに繋がってしまう。
記念日タスククリア(2年目)
1枚の黄ばんだ手紙
拝啓
あなたの依頼を受けた後、私はすぐに歴史学者の家へ出発しました。経緯を説明すると、相手は複製品は数に限りがあるため、私の研究のために余分なサンプルを短時間内に提供することは出来ないと申し訳なさそうに言っていました。その代わり、彼は気前よくこれらの複製品のオリジナルを見せてくれました。
オリジナルの中で最も貴重なものはマリーの結婚契約書でした。これは異様に長く、何度も折りたたまれた文書です。今やこの羊皮紙は黄ばんでいましたが、そこには15歳の少女が拙い小さな手で、力いっぱい書き記したフルネームが見られました:マリー=アントワネット=ジョゼフ=ジャンヌ。歴史学者の説明は臨場感を感じさせました。「あれは5月16日、ヴェルサイユ宮殿ルイ14世の教会で、マリーは2度目の結婚式を挙げた。これは彼女にとって、本当の結婚式でもあった。日の光がカラフルなガラスを透き通り、まるで新しい世界を迎える合図のように彼女の豪華なドレスを照らした。この神聖な結婚式を進めていたのはレムス大主教だ。彼は13枚の金貨と結婚指輪を王位継承者に渡し、王位継承者は花嫁の薬指に指輪を付け、金貨を花嫁に渡した。そして新郎新婦はその場に膝をつき、人々の祝福を受けたのだ。」彼は永遠と語りました。声は非常に低く、その素晴らしい日がまるで1枚の絵となって私の目の前を通り過ぎたようでした。
「これ以外は」と、彼はマリーのサインの傍に付着したインクの跡を指さし、私に説明しました。「結婚式の日、全員のサインの中で彼女の羽ペンだけが使いにくく、インクが跳ねてしまった。そしてその時から、皆この少女について噂するようになった--彼女が禍々しい象徴であると。」私はそっと汚れを見つめました。それはまるで土の中に埋められ、毎日歴史の肥やしを得ている強い生命力を持つ種のようでした。長い時を経て、この種が土の中で芽を出した時間は、発芽までかかった時間を超えていたのです。実際にマリーがフランスで過ごした時間はわずか15歳から38歳の23年間で、斧が振り落とされるとともに、その小さな木の苗も折られてしまいました。そして彼女が根を張ったこの土地に刻まれていたのは、「戦争は他国にさせておけ、なんじ幸いなるオーストリア、縁組みを結べよ」という、ハプスブルクに古くから伝わる家訓。
彼女は決して唯一の姫ではなく、唯一のマリーでもなかったのです。
歴史学者から彼のノートの一部をいただきました。これをあなたへの手紙に同封します。この資料があなたの新しい「物語」の構想に役立てば幸いです。
敬具
ロイ
メインストーリーのマリー
ゲームのメインストーリー(記憶の灰燼)にて血の女王は幻影として登場した。
クレイバーグ競馬場にて過去の謎について解き明かすシーンで突然記者を襲っている。
この競馬場は当時のエウリュディケ荘園主だったマヌス・デ・カペーが、クレイバーグ家から嫁いできた妻「マリー」のために作ったもの。
フレデリック・クレイバーグとマリーは親戚で、作曲家誕生日1年目手紙からそれなりに近しい関係と思われる。
マリーは浮気を疑われて辛い立場に追いやられ、死亡している。
(競馬場には木に吊るされた紐がある。)
その後、応援団の兄も巻き込まれた馬の暴走事故が起き、マヌスはその損害賠償を問われ失踪した。
フレデリックはマリーの遺品を探すためにエウリュディケ荘園および廃墟となったクレイバーグ競馬場を訪れている。
このマリーは常に赤いドレス姿で描かれ、血の女王のモデルとなったマリー・アントワネットと似た境遇や首飾りを所持しているなど共通点が多い。
血の女王記念日3年目手紙では、おそらくマリーを題材にした小説に対して「あの有名な女王のことを思い出さずにはいられなかった」と重ねるような感想があった。この感想が「今後の宣伝にあたって、最適な切り口となる」と評されており、オペラ化されたことも併せて、世間的に「エウリュディケ荘園のマリー=マリー・アントワネット」を重ねる認識があったのではないだろうか。
オペラ化にはオペラ歌手が関わっている可能性がある。
オペラ歌手のキャラクターPVには赤いドレスの女性が登場しており、これはエウリュディケ荘園のマリーではないかと予想されている。