「来やがったぜ!俺の切り札、勝ったー!!」
CV:小林由美子
概要
二代目主人公。切札勝利の次男にして、切札勝舞の十歳以上年の離れた弟。
初登場の時点で余命幾ばくも無い未熟児であり、本来であれば他界していた筈であった。しかし兄達が命懸けで守った『デュエル・マスターの証』の力により健康体となって植物状態から快復する。
物語当初は勝舞と比べられるのを嫌がり、本心ではないもののデュエマにも嫌悪感を示していたが、ドラゴン龍をはじめとしたライバルや仲間との出会いを通してデュエマにはまっていくに連れてそのような様子は見られなくなった。
だが一方で勝舞以上に無邪気で自信過剰な一面や、素直になれずに乱暴な行動をしたりイタズラ好きな面がある。髪色はアニメ版は茶系だったが、VS以降では原作に載っとり赤。また、VSからはアニメ版でのみ伸びていた後ろ髪が切り落とされている。
好物はカレーパン。彼の行動理由の多くがカレーパンであり、カレーパンのためであれば文字通り何でもする。そのカレーパン好きはデュエマ大会の優勝副賞である1年分のカレーパンを一晩で完食してしまうほど。なおアンパンは嫌い。
だがそれ以上に友情を重んじる優しい男でもある。
兄、勝舞に関しては心の底では尊敬しているが周囲と比較される事から自分からは話題に出さず、原作ではちょくちょく会いに行っても記憶喪失な為言いようもない寂しさを抱え、アニメ版では幼い頃から別れてから中学生になるまで再会していなかった。
ビクトリーモード
対戦中、窮地に追い込まれるなどすると、額に「V」の文字が光る「ビクトリーモード」が発動する事がある。 発動中はカードの声を聞く事ができ、コンボがうまく繋がるようになる。
なおこの能力はVS〜VSRFではヴァンソーコーによって封印されていた(中学生編の活躍も参照)。
VSRFのスペシャルドローのバンクでは「ヴァンソーコー、ワッショーイ!!」の掛け声とともにヴァンソーコーを勢いよく引っぺがしてビクトリーモードを発動している。
また、終焉の禁断ドルマゲドンXに一度敗れた際にはトラウマで一時的に使えなくなった(このときはハムカツ団の尽力のおかげで勝太のメンタルが回復するのと同時に復活した)。
その後、ドルマゲドンXの撃破及びバサラとのデュエルが終わると同時に完全に失われた。
小学生編での活躍(主にアニメ版ビクトリー、ビクトリーV、ビクトリーV3)
「ビクトリー」ではドラゴン龍との出会いがきっかけで本格的にデュエマを始めた。べんちゃんとの和解などを経て、日本一つよいのだーれだ大会でクリーチャーに精神を汚染されたオンセンを下し見事日本一のプレイヤーとなり、ドラゴン龍が仕えるクリーチャーの姫、プリンプリンも救ってみせた。
「ビクトリーV」では暴走したクラスメイトを助けるために奮闘。このシリーズで百獣レオとライバルになる。
「ビクトリーV3」では生涯の相棒となるカツドンと出会う。そしてアウトレイジの書を入手し、オラクルによって暴走したカードを静めることができる唯一のデュエリストになる。オラクルが起こす事件の解決のために奔走し、見事オラクルの野望を打ち砕いた。しかし、騒動は解決したものの命の危険を伴うデュエルが続いたことで、勝太たちの住む町ではデュエマが二年間禁止になってしまった(アニメのみ)。
中学生編での活躍(主にアニメ版)
「VS」開始時点で中学2年生になっている。2年の禁止期間が明け、デュエマはできるようになったが、解禁当初勝太本人はデュエマへの熱を失ってしまっていた。なお、近所のパン屋にはカレーパン大量購入常習者として出入り禁止の張り紙が出されている。
前述のデュエマに対するやる気の消失に加え、友人のべんちゃんに「切札バ勝太」と呼ばれるくらいにバカが定着していたが、やる時にはやる性格は健在。新たなカードやキャラとの出会いを通じて持ち前の熱さを取り戻していく。その熱さはドローや龍解時の演出にマグマとして表現されるほど。この章にて再会した幼馴染のるるには「ドラゴンに愛されしデュエリスト」とまで言われている。しかし、個性的な新キャラが多く登場したせいか主役なのに出番が少なかったり(奪われることも)、色んなキャラに酷い仕打ちなどを受けたりしており、完全なネタキャラと化している。アニメ公式からも「主人公?」とイジられていた。そして主人公(笑)に…
「VSRF」ではおでこに貼られているヴァンソーコー(ばんそうこうとは少し違うらしい。概要の項も参照)を剥がしてしまい世界に異変が起こってしまう。
その影響かどうなのかはわからないが、今シーズンは勝太の珍行動が多くなっている。劇中にて、パンの発酵に適した足「太陽の足」を持っている事も明らかにされた。デュエマ全く関係ねぇ。
というかそもそもこの設定自体、別作品の焼きたて!!ジャぱんに登場する「太陽の手」のパクリ(パロディ)である。
カレーパンが好きすぎて、ついに他作品のスキルまで手に入れてしまった主人公。おい、デュエマしろよ。
しかもこのシリーズでは幼児退行化したり同じ掲載雑誌の老人主人公に主役を取られるなど勝太の主役感がさらに下がっている…
漫画版VS最終回では、エピローグでるると結婚して一男をもうけた事が描かれている。
TVシリーズでは失ってしまったビクトリーモードの代わりとしてクリーチャー語を勉強するために、るると共にカツドンたちクリーチャーの故郷であるカツドン星を目指して宇宙へ旅立ち(旅立った理由はハムカツ団とまたデュエマをするためという理由)、約4年後にクリーチャーの世界にてるるが出産、さらにその3年後に地球へと戻り、仲間の祝福のもと結婚式を行った。
出来ちゃった結婚である。
子供の名は切札勝。
数年後ジョーに輝ヒカルに勝つためにデュエマを教えて欲しいと頼まれた時はそれを快諾。しかし勝太が感覚派なこともあってどう教えていいか分からなかったため、かつての宿敵である赤城山バサラや義兄弟であるルシファー、そしてべんちゃんといった家族や知り合いにジョーを鍛えてあげるよう頼み込み、自分の背中を追いかけて強くなるように仕向けた。
勝が小学二年生のときに、勝へ主人公の座を譲り渡すとともに、うまいカレーパン屋を探しに再び宇宙へ旅立っていった。
ジョー編(完結編)
ジョー編開始時には宇宙生物学専攻の学者となっている。
デュエル・マスターズキングMAX第7話で4年ぶりに地球に帰還。
勝が小学校最後の年を迎えることをカツドンに指摘され思い出して帰還…ではなく、実はアバク達が王来学園を復活させようとしていることを察知したことが理由。
そんな中、敵組織のメンバーであるハイド達はデッキーの力の起動に必要な「鍵」の存在に気づき、鍵の強奪のため切札家に押し入ろうとする。それに感づいた勝太は、家族を守るためにハイドとデュエマで勝負をすることに。
前半は勝太が有利だったが…
後半は勝太のデュエ魂に呼応したアバクの鬼の槍が新たなカードを生み出し、鬼の槍の攻撃(物理)からジョーを庇った際に命を吸い取られることとなった。
依然として余裕な態度を見せるものの、ハイドの新たな切り札によって追い詰められて行き、槍に魂を奪われていたことによる不調もあって、ダイレクトアタックを受けて敗北。
直前、ダイレクトアタックに対してボルシャック・ドギラゴンでカウンターを狙うも、一王二命三眼槍が物理的に妨害し、結局逆転の一手を打つ前に敗北となった。
その後は昏睡状態に陥っていたが、鬼の槍が破壊されたことによって、無事に蘇生した。
デュエル・マスターズWIN
DM23-RP3『アビス・レボリューション 第3弾 魔覇革命』にて、通常エキスパンション内での「革命チェンジ」の本格的な復活が発表された。
これを記念して、PVとCMという形ではあるが、現行主人公である斬札ウィンとの世代も世界線も越えた共演が実現した。
使用デッキ
各シリーズの初期デッキは全て構築済みデッキとして発売されている。
ビクトリー
火・自然文明の速攻デッキ。後に《ガイアール・カイザー》を切り札に据えた【赤単サイキック】を使うようになる。
中盤では一時期闇文明単色の【黒単サイキック】を使用。終盤では火・自然・闇を合わせた【黒赤緑サイキック】を使用している。
V2
ヒューマノイド、レッド・コマンド・ドラゴンを中心とした火・闇・ゼロ文明のデッキ。
この時のヒューマノイドは鬼のような姿をしており名前にも『鬼』の文字が入るものが多い。
V3
アウトレイジ中心の火・水文明のデッキ。のちに自然文明も加わった。
最終決戦では、ベンちゃん達の相棒のエグザイルクリーチャー達を積んでいる。
VS
火単色のものを使用。ドラグハートという新たなギミックを基本にしている。
その後、自然文明も多色ではあるが追加された。
VSR
ファイアー・バード炎とメガ・コマンド・ドラゴンを中心とした火単色の革命軍デッキ。切り札は《燃える革命ドギラゴン》をはじめとした"ドギラゴン"と名のついたクリーチャー。
中盤では革命龍ドラッケンとキャプテンドラッケンを組み込み炎の絆連鎖としてコスト軽減するファイアーバード達とドラゴンを連鎖的に呼び出しドギラゴンの早期着地を狙っている。
VSRF
ハムカツ団を中心とした火・自然の革命軍デッキ。切り札は蒼き団長ドギラゴン剣。
最終決戦後は、ドギラゴンとハムカツ団がいなくなってしまったため、ドラッケンを軸にした炎の絆連鎖デッキを使用し最終回のジョーとのデュエマではドギラゴンとハムカツ団を除く今までの切札達と新たなガイアール勝利のレジェンド・ガイアールを入れた火・自然の連ドラデッキを使っている。
ジョー編 (完結編)
DMBD-15とDMBD-16をベースにした、ドギラゴン剣を軸にドラグハートとボルシャック系列を組み込んだ【赤青緑バスター】を使用。
爆熱DXバトライ武神や唯我独尊ガイアール・オレドラゴンと言ったかつての切札もジョーとの対戦時に確認できる。
さらにジョーにも見せてない取っておきとして勝太とかつての相棒であるカツドンとの友情カードである切札勝太&カツキング-熱血の物語-を複数枚採用している。
余談
デュエマを代表するキャラクター
中学生編から主人公(笑)のイメージやイジられキャラとして扱われることも多かった勝太であるが、デュエマ全盛期を数年にわたって盛り上げてくれた存在でもあり、ファンから熱狂的な人気を誇る。言えば各作品アニメ、ゲームキャラクターの主人公で二代目の方が人気が高いレアケースでもある。
一代目主人公の切札勝舞を始め、勝太編が終了して息子の切札勝へ世代交代し、また主人公がその次の斬札ウィンに代わっても(加えて22年続いたデュエマのアニメシリーズが終了しても)未だにその人気は衰えておらず、アプリゲームデュエル・マスターズ_プレイスで行われたデュエプレ人気投票2023では、勝太編終了から6年も経っているにもかかわらず、堂々の9位を記録したほどである(なお、勝太以外の1~10位は全てゲームオリジナルの美少女キャラで占められており、原作キャラで次点にランクインするのはドラゴン龍の13位(男キャラだと勝太が1位でドラゴンが2位)、三番手がプラマイ零の17位であると言えば、これがどれほどの偉業かお分かりいただけるだろうか)。
公式もその人気を認識しているのか彼の切札をテーマにした大会やカードが多く提供されたり、デュエマのYouTube公式チャンネルでは勝太編のストーリーが期間限定(2024年からVSシリーズ全ての動画が常設)で配信されたりしている(世代交代や年代の配慮としても見られるが)。
また、上記の通りジョーよりも先にウィンと共演したり、勝太編にてフィーチャーされたカード能力「革命チェンジ」がメインテーマとして大々的に復活を成し遂げたりと(世代をいくつか挟んだのちにメインテーマが復活することはデュエマにおいては非常に珍しいことである)今や勝太はデュエマを代表するキャラクターであると言っても過言ではないだろう。
関連タグ
百獣レオ:第2シーズンのライバル
プラマイ零:第3シーズンの関係者
ルシファー(デュエマ) 佐々木コジロー 寄成ギョウ:第4シーズンのライバル
赤城山バサラ :第5、第6シーズンのライバル
ホカベン 滝川るる 熱血ナレ太郎:第4シーズンからのメインメンバー
切札勝:るるとの間に生まれた息子にして新たな主人公