「絶対ウィーンっと!」
「俺のハート、WINWIN(ウィンウィン)してきたぜ!」
「俺のWIN(ウィーン)!!」
概要
漫画およびアニメ『デュエル・マスターズWIN』『デュエル・マスターズLOST』の主人公。
千葉の片田舎、シラハマの町で父親のパパリンこと斬札ガッツとタコアザラシの源さんと共に暮らす、デュエマ好きの12歳の少年。学年は小学6年生→中学1年生(決闘学園編~)。
口癖は「ぐっもー」「~っと(だっと)」。好物はたこさんウィンナー。
普段は天真爛漫な性格だが、本気モードになると驚きのデュエマセンスを発揮する。
第1話のデュエル・マスターズの大会中に邪神界の王・邪神くんこと《アビスベル=ジャシン帝》と出会い、アビスロイヤルのカードを手に入れる。
ボルシャックにただならぬ憧れを持っており、ある日邪神くんの呼び声を耳にするが、当初は時を同じくしてパックから引き当てた《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》のものと勘違いしていた。
町内のデュエマ大会に向かう途中で、持参していた【ボルシャック】デッキに何処からともなく現れたアビスロイヤルが混入するが気付かず、ジャンクデッキとも言える構築のまま覚知山ボウイとの試合になる。
デュエル中に突然実体化した《ジャシン帝》に対してもマイペースに接し、クリーチャーが実体化する「邪神デュエル」に巻き込まれても平然としていた。
その後、《ジャシン帝》のテキストを読んでアビスロイヤルの扱い方を理解して本気モードになってからは声色や目つきが大きく変わり、元々使っていたボルシャックのカードを《ジャシン帝》の除去耐性能力のコストにする、除去耐性の発動時に「ジャシン帝は死なないんだよ」と言い放つなど、冷徹なプレイングでボウイを追い詰め勝利する。
漫画では「絶対の勝利を約束しよう」と豪語する邪神くんに対して「強力なカードだけじゃ勝てない」「真の切り札はデュエリストの頭脳」と発言しており、明るく朗らかな性格に対してデュエマに関しては冷静且つ柔軟な面が窺える。
更にパパリンを酷い目に遭わせたカイザに対してもデュエルで決着を付けようとするなど、カイザとは方向性が違えどデュエルマスターズに対して真摯。
また、こちらでは《爆撃男》や《インフェルノ・サイン》や《覇王ノワールモナーク》と言った闇文明のカードを多く使用しており、【ボルシャック】ではなく【墓地ソース】を使っていたと思われる。
パパリン曰くウィンのデュエルの強さは吸収力にあり、デュエルが楽しくなると強い相手に相乗して強くなるらしい。パパリン自身もそれで何度もやられたようだ。
この能力は、D4のカイザ戦や、ファルゴ戦において、相手の行動を事前に予測し、相手を欺くように遺憾無く発揮している。
また、この能力は、デュエルだけではなく料理においても発揮しており、最初こそ失敗したものの、食堂のおばちゃんをはじめとした多くの人から参考にしたとはいえ、すぐにマスターして上手くなっている。
あらゆるカードを勝利へつなげる最強のデュエリストを目指しており、カイザと対峙しても絶対的な自信を持ち続け「オレは、どんなカードもエースカードにできる」と豪語し実行した。
それを目の当たりにしたジャシンは驚愕し、ウィンを闇の王と称した。
彼の明るい性格とクレバーなプレイングは、漫画『デュエル・マスターズ』がまだ『マジック:ザ・ギャザリング』を題材としていた頃の切札勝舞を彷彿とさせる。
その反面でかなりの負けず嫌いであり、リッパー教授に完膚なきまでに敗北した際はその悔しさで完全に我を忘れてがむしゃらになっていた。
アニメでは邪神くんが自分の命令に逆らえないことを見抜いた2話以降、パパリンに襲い掛かろうとするところを制止する以外にも、曲芸や用心棒など様々な無茶振りを命令することもしばしば。
決闘学園編にてマイハマ学園に入学後、デュエマさいこークラブを立ち上げ、日夜デュエマに勤しんでいる。しかし学園の中核に存在するD4と対立関係にあるため学園の生徒からはよく思われていない。ボウイやファルゴに複数回勝利する、一度とはいえD4最強のカイザに勝利する等、実力ではD4に匹敵する。(ついでにアニメ版だとD4の3人に対して1回は文明を混ぜたデッキで勝利している)
決闘学園編第20話にて、邪神くんを復活させられた理由は無自覚に闇のマナを供給していた為と判明した。しかしイッサ曰く「闇のマナは人間が扱うのは極めて難しい」とのこと。暴走を危惧しておとなしくしているよう忠告を受けているが、逆にウィンは「自分を打ち負かしたイッサに勝ちたい」と思うようになり、より一層デュエマに打ち込むことになる。
その後デュエル・ウォーズが開幕し順調に準決勝まで勝ち上がる。その際カイザと当たるものの、カイザが召喚した竜皇神ボルシャック・バクテラスとのぶつかり合いで互いに気絶・会場も破壊されたためデュエル・ウォーズは一時中断となった。その際、エリザ先生にデュエ麻婆丼(鬼辛バージョン)を食べさせられる、源さんのおならを嗅がされる等散々な目に遭って起こされた。
逆斬札ウィン
「僕はデュエマが弱いから、デュエマさいていクラブの部長なんだぁ~…」
決闘学園編第23話にて、マイハマ学園の学校の七不思議の一つ逆マイハマ学園(上下反転した世界で、元の世界と正反対の人達が暮らしている)に行った際に登場。テンションが低く、死んだ魚のような目をし、常に体育座りをしている。ハートもウィンウィンしないとのこと。
一人称は「僕」で、元の世界とは逆にデュエマが弱く、デュエマさいていクラブの部長をしている。因みに部員は彼一人だけとのこと。
まさかの実写とCG化
第10話では実写化したハリウッドザフクシャチョウことハリウッドザコシショウとCG化したウィンが登場。
「DUEL MASTERS LOST」では
高校1年生。半年前から東京都内某所のマンションで一人暮らしをしており、それまでの記憶を失っている。
昼間は『WIN』での面影はなくボーッとしていて人にぶつかる、バイトをクビになるような冴えない性格になっているが夜中に友人達と触れ合う際はかつてのようなノリの良さを見せる。
デッキも引き出しに入っていたアビスデッキ以外は所持していない。
しかし、時々常人離れした反射神経や能力を発揮していることから少なくとも何らかの力は持っている様子。
また、クリスタからは「デュエル・マスター」と呼ばれ、元いた世界に共に帰る事を持ちかけられていた。
ジャシンと再会してタブラ=ラーサを打ち破るも、自身の出生に関わるクリスタルカードを巡り、今度はバロムをはじめとした脅威と向き合う事になる。
使用デッキ
元々は20個近くの様々なデッキを使っていたが、邪神くんとの出会いをきっかけに【黒単アビスロイヤル】デッキをメインで使うようになった。
デュエル・マスターズシリーズにおいて(外伝等を除けば)初の闇文明をメインに使用する主人公。更に言えば歴代主人公の中でメインの切り札クリーチャーが変わっていない。
序盤で墓地を肥やし、リソースが溜まったら《アビスベル=ジャシン帝》の能力を活用して墓地からアビス・クリーチャーを呼び出し、怒涛のラッシュで相手を畳み掛けるのが基本戦術。
様々なカードを使っていただけあって、他の文明のカードを混ぜる事もあり、単色を使っていると相手に思わせる駆け引きをしたり文明の垣根を超えたコンボを披露したりする。「今日のスペシャルゲストさ!」
その為か特殊なデュエルにも対応可能で、殿堂ゼロデュエマでは《インフェルノ・サイン》を使って《無双竜機ボルバルザーク》を呼び出した。
墓地のカードをデッキに戻して場に留まる除去耐性を持つ《邪龍ジャブラッド》も加わった事で、アビスのしぶとさに磨きがかかった。
『決闘学園編』からは従来のアビスラッシュ軸にアビスメクレイドを加えた事で高コスト帯のアビスロイヤルを入れている。後に、Wメクレイド能力を持つ《邪闘シス》も加わり、アビスの展開力が勢いを増した。
26話からは、《アビスベル=覇=ロード》をはじめとした、『革命チェンジ』と自然文明の力を得たアビスを入れた【黒緑アビス】を使用している。
LOSTでも黒緑の革命チェンジデッキを使用。
第2章からは、邪魂龍ジャビビルブラッドといった超化獣アビスを使用している。
余談
月刊コロコロコミックで松本しげのぶ氏が連載する漫画『デュエル・マスターズ』シリーズにおいては史上初の「切札」の名を持たず、切札家とも関係がない主人公(そもそも『WIN』の世界ではこれまでの歴代デュエマシリーズは漫画、アニメなどの創作物である)。
それに伴い、担当声優も今まで主人公の声を演じてきた小林由美子氏ではなく、鵜澤正太郎氏が務める。
(※ただし、別冊コロコロコミックおよび各メディアミックスにおいては伍大翔と夢見テルの前例が存在する)
一応、苗字の読み仮名は「きりふだ」であり、名前の「ウィン」も「勝つ」を意味する英単語の「WIN」から来ているため、命名法則自体は従来通りである。
切札勝太や切札勝のように、食べ物の好物は設定されてるが異常なほど執着する描写はない。
その役は相棒の邪神くんが担うことになる。
また、闇文明使いには珍しく非常に明るく天真爛漫な性格をしている。
家族構成においても、歴代の主人公の家族構成では珍しく母親が登場しておらず、彼の母親の詳細が現時点(2023年08月時点)では不明である。
初期稿のひとつではデュエマ熟練者である現在の設定とは真逆の、歴代最弱の主人公として描かれる予定もあったようで、邪神くんとの出会いとバディを経て最強のデュエリストへ成長していくというどこかで聞いたことのある設定が考えられていたらしい。
また最弱系主人公の成長譚は、先述の伍大翔と夢見テルもそれぞれ該当する。
この没設定は上述の「逆マイハマ学園」にて部分的にだが実現することとなった。(マイハマ学園に入学できた以上、少なくとも最低限の学力とデュエマの実力は身に着けていると考えられる)
関連タグ
パパリン:父親
源さん:ペット
邪神くん:相棒
切札勝→斬札ウィン→???
切札勝太:デュエマ時のみに発現する通常とは違うモード持ち、相棒兼切札が人外かつ仮の姿で実体化することがある、自分に想いを寄せる人物がいると、デュエマの主人公の中でも共通点が多い。革命チェンジが再プッシュされた魔覇革命のcmでは、同ギミックが「vsrf」にて初登場したためか、僅かな間邂逅している。
花園ゆりね:邪神の名を冠する人外と同居しており、尚且つそれを尻に敷いている主人公繋がり。アニメ作品の放送時期も約一ヶ月という短い期間だが被っている。作品出演者の佐々木李子は本作の2年前に前作の主題歌に関わった事がある。
フリット・アスノ:カップ焼きそば現象。ちなみに中の人は前作主人公の親友を演じていた。
※以降、ネタバレ注意
実は外見こそ似ている部分があるものの、パパリンとは直接的な血縁が無い(少なくとも叔父等と思われる)。ウィンの母親が突如行方不明になった際現れたのがパパリンで、ウィン曰く「あの日から、パパリンがパパリンになってくれたんだ」とのこと。
(決闘学園編第37話にて判明。)