解説
屁とも言う。
一方で肛門から出たものがおならとなる。
成人だと1日あたり平均0.5~1.5リットルのおならをする。
おならの成分の9割は、食物と一緒に飲み込んだ空気であり、残り1割は腸内の微生物が生み出すガスである。
酪酸、硫化水素、二酸化硫黄、アンモニア、二硫化炭素、燐化水素、インドール、スカトールなどが臭いの原因である。
おならの臭いは食べたものや体調によって変化する。肉類などを食べた後は臭いが臭くなりがちである。
ちなみに男性より女性の方が臭いが臭くなりやすい傾向にある。これはホルモンバランスの変化で腸内環境が乱れやすい事や、おならの回数自体が男性に比べて少なく濃縮されやすい為と言われている。
また、さつまいもを食べるとおならが出やすくなると言われている。さつまいもは食物繊維が豊富であり、食べると大腸が活躍するためである。更に食物繊維はおならの臭いを抑える効果もある。
漫画においては、おならの音がすると周囲が臭がるといった表現が多いが、実際は音が出るおならは臭いがしないことが多い。むしろ音がしないおならの方が臭い。これは腸内の空気圧が低い分ガスの濃度が濃いためである。
一般的に公共の場でおならをすることは失礼にあたるためマナー違反とされる。
誰も居ない場所ならまだしも部屋やエレベーター、満員電車の中など密閉空間ではなおのことである。
しかしおならを我慢すると腸内にガスが溜まり、腹痛や肌荒れの原因になる。そのため無理に我慢せずトイレなどでこまめに排出するほうが望ましい。
ちなみに欧米ではおならよりもげっぷの方がマナー違反になる傾向にある(習慣や地域にもよるが)。
あまり体調が良くない時は、おならが出そうだと思っていたら身が出てしまったという惨事も起こりうるので、その際はトイレに駆け込んだほうが良い。
おならにまつわるトリビア
- 古代や中世では「放屁師」という職業が存在し、おならを放つことで人々を楽しませていた。19世紀のフランスのムーランルージュでは、ピュジョールという放屁芸人が「おならでラ・マルセイエーズを奏でる」など自在な放屁芸で当時のフランス人を笑わせていたという。
- 江戸時代では、高貴な女性がうっかりおならをした際に「私がしました」と申告し身代わり役になってくれる「屁負比丘尼(へおいびくに)」という職業が存在していた。
- スカンクはおならが臭い動物として知られているが、実際にはおならを出しているのではなく肛門付近にある分泌腺から強烈な悪臭がする分泌液を放出している。
- 日本の昔話には、『屁こき嫁』というおならにまつわる物語が存在する。おならを我慢していた嫁が、強大な威力を持つおならで活躍するという、非常にシュールな内容となっている。
おならに関連するキャラクター・作品など
- アースクェイク(サムライスピリッツシリーズ):投げ技の名前が「スカンクバースト」つまりそういう事。
- イギー(ジョジョの奇妙な冒険):人の顔面に屁をする癖がある犬。
- 宇宙化猫ムー(ウルトラマンX)
- ウッキーレッド(サルゲッチュ)
- おしりたんてい(おしりたんてい)
- オナラシ(ピクミンシリーズ):おならをしながら移動する原生生物。
- おならず者、へこ鬼神(妖怪ウォッチ):おならを振りまく妖怪。
- おなら仙人(ぜんまいざむらい)
- おなら体操(のだめカンタービレ)
- オナラマン、貧乏神(桃太郎電鉄)
- オビラップー(獣電戦隊キョウリュウジャー)
- 音楽イモ(ドラえもん):ひみつ道具の一つ。食べると尻から歌声を出すことができる。
- かいけつゾロリ:作中ではよくおならが登場し、おならで地球を救ったりする。
- 風大左衛門(いなかっぺ大将)
- カバトン(ひろがるスカイ!プリキュア)
- かっぺい(どうぶつの森シリーズ)
- キレネンコ(ウサビッチ)
- 錦えもん(ONEPIECE):屁で言葉を話すという特技を持っている。
- キングマイマイ(帰ってきたウルトラマン)
- キン肉マン、キン肉万太郎、プリプリマン(キン肉マン&キン肉マンⅡ世)
- くびながイタチ、スカンカー、ガスミンク(ドラゴンクエストシリーズ)
- ケムジラ、ゴンゴロス、モットクレロン(ウルトラマンタロウ)
- サシャ・ブラウス(進撃の巨人)
- じーさん、ケツ山くん、オナライダー、屁っぷバーン(でんぢゃらすじーさんシリーズ)
- ジャガー(おでんくん)
- シャマー星人(ウルトラマンマックス)
- シロー(クロスハンター)
- スカンプー、スカタンク(ポケットモンスター)
- ターちゃん(ジャングルの王者ターちゃん)
- 高梨ことみ(DNA2):緊張するとおならが出るスカンク少女。
- タママ二等兵(ケロロ軍曹)
- ダルトン(クロノトリガー)(クロノトリガー):戦闘で敗北した際にオナラぷーで文字通り最後っ屁をかます。
- 橙次(忍空)
- 虎丸龍次(魁!!男塾):『極!!男塾』では漫画史上最速の光速の屁を放った。
- なぞのおじさん(妖怪ウォッチ2以降)
- ねずみ男(ゲゲゲの鬼太郎)
- バイス(仮面ライダーリバイス):前作『仮面ライダーセイバー』増刊号(第48章)のみ。
- バイトバグ(ファイナルファンタジー8):巨大なアゴを持ったハエ型のモンスターでLv20以上になると文字通りの技名「おなら」を使う。
- ババコンガ、コンガ(モンスターハンター):攻撃手段の一つ。
- ヘッポコ丸(ボボボーボ・ボーボボ):オナラ真拳の使い手。
- 地獄戦士魔王のキャラたち(特に得糞シス子):ギャグのオチを見てこけるとおならが出る。
- ポーキー(ファイナルファンタジータクティクス):豚型のモンスターでおならを使った技「ぷ~っ」があり、混乱or睡眠のステータス異常を引き起こす効果がある。
- ボン・ビー太(ド根性小学生ボン・ビー太)
- ラジニ(魔法陣グルグル):ただし魔法は尻から出る。
- ワリオ(マリオシリーズ):人前でおならをするなど品の無い男。『スマッシュブラザーズ』シリーズでもおならが必殺技化されている。
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