音楽イモ
おんがくいも
初登場はてんとう虫コミックス4巻及び、藤子・F・不二雄大全集2巻に収録の「メロディーガス」。
外観はサツマイモだが、これを食べると口を塞いだ状態で歌を歌うことが出来る。また、その歌声はたとえ音痴な人間だったとしても綺麗な美声になる。
また、TC32巻収録「スネ夫のおしりがゆくえ不明」にて再登場を果たす。作中では「だるまおとしハンマー」によってスネ夫の尻部分が無くなってしまい、ドラえもんは彼の尻を探す為にこの道具を取り出した。
スネ夫がこの芋を食べてメロディーガスを出したことで尻部分は無事に見つかったのだが、やはりメロディーガスが発生し続けてしまい、ドラえもん達から「ガスが治まるまで近寄るな!」と言われてしまった。
一本の紐を使って何か芸をしようと思ったのび太だったが、やり方を輪忘れてしまい果てには体に絡まってドラえもんに助けを求めることになってしまった。そして友達と忘年会をやることになり、かくし芸をやらされることになったので手品をやろうと思ったが失敗してしまい、またスネ夫にバカにされると悔しいと説明。
するとドラえもんは「すごいかくし芸を教えてやる」と言い出し、簡単にできて皆があった驚くやつとも言い出したが、支度をすると言って出て行ってしまった。そして少しすると、口をテープでバッテンに止めて帰って来て、何を喋っているのか分からなかったが、すぐに『鳩ぽっぽ』が聞こえてきて、この声がのび太はいつものドラえもんの声ではなくそよ風のようだったため、感激してぜひやり方を教えてほしいと頼み出した。
すると「音楽イモ」という道具を取りだしてくれえたが、これの説明を聞くと「皆の前でおならをするなんて」と激怒して断固拒否。これにドラえもんは「ならいいんだよ」と出て行ったが、のび太は他に思いつかなかったため、やっぱり貸してもらうことにした。
そして忘年会当日、スネ夫が皿回しを披露した後のび太も芸をやることになったので、したくをしに外へ出て行き、これにスネ夫は何もできないから逃げ出す気だと予想。その頃ドラえもんはのび太の様子を見にこちらに向かっていたが、着いた頃には既にのび太はイモを全て食べてしまっていた。
一口かじればよかったのに今の量じゃガス爆発を起こすと説明し、急いで帰ろうとしたが、先回りしていたスネ夫に通せんぼされ会場へ引き戻されてしまった。そしておならが漏れ出したため、やむを得ずテープで口を閉じドレミファを奏でることになり皆は感心していたが、やがて雑音や臭いも交じり始めたため、皆は鼻を塞ぎ始めた。
これにドラえもんはのび太に栓をしようとしたが、その時勢いよくおならが出てしまったため吹き飛ばされてしまい、慌てて部屋から退散。ジャイアンとスネ夫は逃がすまいと追いかけてきて、ジャイアンは上からのび太に飛び掛かったが、その時再びのび太が大きなおならをしたため皆まとめて吹き飛ばされてしまい、のび太自身もおならが止まらず空中へ飛んで行ってしまい、ドラえもんは「うちはこっちだよ」とタケコプターでのび太の後を追いかけながら叫んでいた。
大山版は1980年11月25日に、水田版は2024年12月21日にそれぞれ放送している。
1980年版
- のび太が紐に絡まった時ドラえもんは居間でジグソーパズルをしていて、もう少しで完成という時に助けを求められたため、少しイライラしながらやってきた。また放送時期を考慮してか、のび太が呼ばれたのは単にパーティーとなっていた。
- ドラえもんが歌った歌は『ぼくドラえもん』になっていた。
- のび太は「こののび太様ともあろうものが」と言ってイモを食べなかったが、この直後ママから「スネ夫さんから電話よ」と言われ、これに出たことで「人前でおならするの大好き」と言ってイモを貸してもらった。
- 皿を回している最中に、ジャイアンが次は自分が歌を歌うと言い出したため、スネ夫は回していたこれを落として割ってしまった。だが今度のリサイタルの時に取って置くことにしたため、ゴリラの真似をして皆には大好評だった。
- のび太が再び大きなおならをしたのは逃げた先の道路だったため、吹き飛ばされたのはドラえもん、ジャイアン、スネ夫ラストだけだった。またのび太は、追いかけて来るドラえもんに対し「そんなのガスに聞いてくれよ」と言っていた。
- 本編終了後のショートアニメは、このイモを食べたドラえもんがおならをし、上の方へ飛んで画面からフェードアウトするというものだった。
2024年版
- のび太がした説明の中には、スネ夫が空地にて忘年会で皆に何か芸をやってもらうと発表する回想シーンが追加されていて、のび太は「何の芸もない人はお断りなんだ」とバカにされたが、「僕だって面白い芸の一つや二つ」と言ったためにかくし芸をやることになった。
- ドラえもんは、さっきの歌がおならだったことをのび太が当てた後、ラップ風の曲を再びおならで奏でている。
- スネ夫が皿回しをする前には、安雄とはる夫もかくし芸をやっていて、内容はそれぞれ紙袋を頭にかぶり3つ星シェフになる、3つのみかんを口の中に入れ消えたように見せるだった。
- スネ夫の意地悪でのび太は最後に芸をやることになってしまい、その間にしずかは傘の上で紙風船を回す芸をやったが、落ちた紙風船を立花がキャッチできず代わりにのび太がキャッチしたため、ドレミファの音が出てしまった。
- しずかに調子が悪いと思われながらも焼いてきたクッキーを食べさせてもらったり、その一方で悦子はバルーンアートでダックスフントを作り、ジャイアンはテーブルクロス引きを行ったが、これにはスネ夫の家の高級ティーセットが使われていたため、失敗しかけ落下したところを必死に受け止める下りが追加されている。