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石ころぼうし

いしころぼうし

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。
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概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC4巻収録「石ころぼうし」(『小学六年生』1973年4月号に掲載された際のタイトルは「だれにも気にされない」)。
坊主頭カツラのような外見の水泳キャップ型のひみつ道具で、この帽子を被ると路傍の石の如く誰からも相手にされなくなる。言い換えれば何をしても周りから全く気にされなくなる

即ちこの道具は透明人間ひみつ道具という、男性読者の大半が良からぬことを考えるであろうひみつ道具の中で最強の性能を誇り、尚且つ最も危険な道具である。この「透明人間系」に分類されるひみつ道具は、

  1. 「光を完全に通過させて周囲から見えなくする」:透明マント
  2. 「光の屈折・反射を1にしてガラス状にする」:とう明人間目ぐすり
  3. カメレオンのように周囲と同色になる」:動物がたにげだしじょう(カメレオン錠)、カメレオン茶
  4. 「光を強引に曲げて認識されなくなる」:かたづけラッカー、かくれん棒、モーテン星
等のように、「22世紀の人間はどれだけスケベなんだ?」と考えたくなるほど数多く存在する。

上記の道具であれば、砂浜や雪の上を通れば足跡がつくし、雨が降れば人型に雨が落ち、(4.を除けば)ペンキでも浴びせられようものならすぐにどこにいるかが分かってしまう。
声や足音、体臭や気配等を完全に消すのは素人には難しいだろうし、怪我をして流血すれば血痕が残ってしまう。痴漢しようものなら被害者は「誰かに触られている」と気がつくし、女風呂鑑賞等ならいざ知らず、万引きや盗み食い、暴行等を行えば上記の方法で簡単に足が着いてしまう。

第一、どの方法を用いても熱だけは消し去れないので、赤外線センサーでもあれば位置はバレバレである(ただし「かたづけラッカー」及び水田わさび版アニメにおける「透明マント」については、ロボットであり、尚且つ赤外線アイを搭載しているドラえもんでさえ透明になっている人や物を見抜くことが出来ていなかった為、無生物赤外線センサー等に対し有効と考えることが出来る。また『STAND BY ME ドラえもん』では、姿だけでなく使用者から発せられる音も消し去る効果を持つ透明マントが登場している)。

しかし石ころぼうしはそれら全てを消失させてしまう。すなわち使用者の存在そのものを完全に消し去る効力を持つ。その為、どんな行為をやったとしても、帽子使用者が周りから認識されることは一切無い(よく「石ころとして認識されるから誰にも相手にされないとすれば、石ころさえ注意深く見るような人間には効果が無いのでは?」と誤解されがちだが、作中でドラえもんが「例えば道端に石ころが落ちてるとするだろ?」と言っているように、石ころはあくまでも帽子の効果を分かりやすく説明する為の比喩であり、実際には上記のように「帽子使用者の存在を消し去る」と説明した方が正しい)。上記の透明人間系ひみつ道具の完全上位互換と言える。

例えば帽子使用者が目の前にいる人間に対して大声で叫んだとしても、その人間は帽子使用者の大声に全く気付かない。それだけでなく、帽子使用者が往来で嫌いな人間の頭を殴って転ばせたとしても、被害者は「誰かに殴られた」という発想に至ることはなく「急に頭が痛くなったような…いや、気のせいだな」と認識し、周りの第三者も被害者が一人で勝手に倒れたとしか思わず、それを特に不自然とも思わないのだ。
更に、誰かが目の前(至近距離)にいる状況及び誰かと会話している状況で帽子を被った場合、相手は「目の前にいる人(一緒に会話していた人)が急に透明になって見えなくなった!」と感じるのではなく「最初からその場に誰もいなかった」と認識する。

上記の初登場エピソードでは、のび太ドラえもんの目の前でこの帽子を被った際、ドラえもんは「のび太が急に見えなくなった」と感じるのではなく「最初から誰もいない」と認識し、そのまま部屋から立ち去ろうとした。そしてのび太が「何とか言えよ!」と話しかけながらドラえもんの身体をゆすると、彼は「変だな。どうして独りでに体が揺れるんだろう」と言い、のび太の声や身体をゆすられたことに一切気がついていない。
また、帽子を被ったのび太が道路で座り込んだ際、彼は「いいなあ。道の真ん中であぐらかいてても平気なんだから」と言っており、傍にいた野良犬ものび太に気付いている様子は無い。

それだけでなく、帽子使用者が手に持っている物も認識されなくなる。上記の初登場エピソードでは、のび太はスネ夫が持っていたバットを奪い取っているのだが、スネ夫はバットを奪われたことに一切気付かず、のび太が握っているバットも認識していなかった。すなわち、この性質を利用すれば他人から堂々と物を盗むことが出来てしまう上に、被害者は所持品を盗まれたことに気付くことさえ出来ないのだ。

更に、上記の通りドラえもんも石ころぼうしの影響を受けている為、生物だけでなく機械やロボット人工知能AI)が搭載されたアンドロイド等の無生物に対しても効果を発揮する

要するに、どんなに大声を出しても、仮にそれが録音されていたとしても、写真に写っていたとしても、監視カメラソナーに映像として記録されていたとしても、現象として存在しているにもかかわらず、いかなる生物や機械等も、帽子使用者の音や姿、臭いや気配、すなわち「存在」を認識することは不可能なのである。

欠点

石ころぼうしを被り続けている間は、同じ帽子を着用している者以外には誰にも気付いてもらえない(TCプラス4巻収録「災難予報機」では、石ころぼうしを被ったドラえもんとのび太は互いの存在や姿、声等を認識しており、普通に会話している)。「それは他の透明系ひみつ道具も同じだろう」と思うかもしれないが、石ころぼうしは頭から外れたり、破れて故障してしまわない限りは効果が永遠に持続する

その為、帽子使用者が自力で帽子を脱げなくなる程の大怪我を負ってしまったり、何らかの理由で帽子を脱ぐ猶予すら無く即死してしまった場合、帽子が取れない限り誰にも気づかれず(事故の場合は加害者すら帽子使用者を殺害してしまったことに全く気付かない)、その場に放置され続けてしまう(当然臭いや血痕等も無視され続ける)。
そして帽子が取れた瞬間、周囲の人々から認識されるようになる為、ある日突然、腐乱死体が路傍で発見されましたということになりかねないのである(『アウターゾーン』にも似た内容の話が存在する)。

上記の初登場エピソードでものび太は帽子が外れなくなり、誰からも気づかれないまま生き続けなければならないのかと絶望していた。幸い汗や涙でふやけた為にのび太は帽子を外すことができ、心配をかけたことを叱責するパパママに向け、のび太が「気にかけてもらえるって事は、嬉しいことだねえ」と言うオチで終わっている。

余談

石ころぼうしを被ったドラえもん


アニメ版及び映画版では、石ころぼうしの効果を視聴者に分かりやすくする為か、帽子を被ったドラえもん達の全身が灰色に変化する演出が行われることが多い。

参考として『ドラえもんのひみつ道具使い方事典1』では、帽子内蔵の「無視催眠波発生ペースト」から放出される「無視催眠波」により、相手の脳や精神の認識機能を弄る仕組みであると説明されている。

スピンオフ作品『ザ・ドラえもんズスペシャル』では、常時相手の心理を読むことが出来るさとりという妖怪でも、石ころぼうしを被った相手は認識出来ず、心を読むことさえ出来ない様子が描かれている。

魔界大冒険』で使用した際、帽子を被っているドラえもん達の声が敵に丸聞こえだったり、敵が「誰かが侵入した」と言いながらドラえもん達の存在を(姿は把握出来ていないものの)認識していたり、魔物が臭いでドラえもん達を追跡していた。
しかし、この描写は石ころぼうしの存在を消し去る効果と矛盾しており(本来の効果であれば敵はドラえもん達の声や臭い等はもちろん、ドラえもん達が侵入したという事実すら認識せず、先程までドラえもん達を敵視していたことさえその場で忘れてしまう)、『新魔界大冒険』ではスタッフがその矛盾に気付いたのか、姿を見えなくするだけの「モーテン星」に差し替えられている

しかし『創世日記』や映画版『ねじ巻き都市冒険記』でも、上記の『魔界大冒険』と同じようにドラえもん達の声が丸聞こえだったり(上記の通り本来の効果であれば帽子使用者の声は全く認識されない)、大山のぶ代版アニメオリジナルエピソード「ゴム・カム・カンデー」では敵を突き飛ばした際に侵入者がいると気づかれてしまった上にロボットには効果が無かったり(上記の通り本来の効果であれば帽子使用者が敵を突き飛ばしたとしても相手は「うっかり転んでしまった」等と感じ、ロボットのような無生物にも有効)、水田版アニメオリジナルエピソード「決戦!ネコ型ロボットVSイヌ型ロボット」でもドラえもんがわざわざ「透明マントよりこっちの方が良かったんだ」と言いながら石ころぼうしを使用したにも関わらず、声が敵のロボットに丸聞こえで「透明マント」と全く同じ効果になっていたり(上記の通り本来の効果であれば帽子使用者の声は全く認識されず、ロボットのような無生物にも有効)と、作品によって石ころぼうしの設定に矛盾が生じている場合も多い。

一方、上記の「災難予報機」では、帽子を被ったドラえもんとのび太がしずかの部屋に上がり込み、彼女の至近距離で声を出したり彼女の身体に触れていたが、しずかはドラえもん達の存在に一切気がついていない。また、水田版アニメオリジナルエピソード「恐怖のジャイアン誕生日リターンズ」では、帽子を被ったドラえもんがジャイアンに話しかけたり、前に進む彼をドラえもんが押し返そうとしても、ジャイアンはドラえもんの存在に一切気がついていなかった。このように、石ころぼうしが本来の効果で矛盾無く描かれているエピソードも存在する。

また、『ドラえもん』を題材としたゲーム作品『魔界のダンジョン』では装備アイテムとして登場。こちらは原作版通り破格の性能で、装備していればボスを含めた全ての敵から一切攻撃されなくなり、更にこちらから攻撃しても一切反撃されなくなる
すなわちこれさえあれば、厄介な特殊能力を持つ強敵だろうとラスボスだろうと一方的にフルボッコにすることが出来てしまうのだ(ただしゲーム故に独自の欠点も追加されており、装備している間は満腹度の減少が3倍となってしまい、ダッシュ移動すると敵に気づかれ攻撃されてしまう)。

似た能力が使える他作品のキャラクター


※任意での解除ができず、常時発動

似た効果の道具


関連項目

ドラえもん ひみつ道具 透明マント
透明人間 空気 影が薄い 認識阻害

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