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めだかボックス

めだかぼっくす

「めだかボックス」とは、週刊少年ジャンプで連載していた漫画。後にテレビアニメ化。 ジャンルは「学園異能インフレ言語バトル漫画」。
目次 [非表示]

原作:西尾維新 作画:暁月あきら


概要編集

週刊少年ジャンプにて2009年24号から2013年22・23号まで連載していた漫画。全22巻。


「箱庭学園」を舞台とし、主人公黒神めだかと生徒会の仲間達が目安箱に投書された問題の解決へ奮闘する物語。作中に登場する学校名には、箱庭水槽潜水艦などある程度の閉鎖された空間をもった名詞が用いられている。また、学園マンガにもかかわらず極めて授業のシーンが少ないのも特徴。

人吉がめだかと幼馴染である為、学園ものでありがちなガールフレンドやボーイフレンドとの最初の出会いもないという珍しい作品でもある。


ジャンプの連載漫画で度々見られる、初期の学園コメディから後期のバトル漫画へシフトする展開に加え、全編を通じて「ジャンプの連載漫画」の持つ定番の要素や構造そのものを過剰にオマージュしているのが特徴。『少年ジャンプ』というモノが漫画界に作り出したお約束や文化に対して、愛情たっぷり皮肉もたっぷりにメタフィクショナルな視点からイジり遊んでいるような作品であり、通常のバトル漫画とは全く違った読書感がある怪作である。


ガイナックス制作でテレビアニメ化し、テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知(以上、テレビ東京系列)および熊本放送(TBSテレビ系列)にて放送された。2012年4月から7月まで第一シリーズが、同年10月から12月まで第二シリーズ『めだかボックス アブノーマル』が放送された。

各シーズンの最終回は、西尾維新が脚本を書き下ろしたアニメオリジナル。


箱庭学園編集

創立約百年、それ以前の前身は「黒箱塾」。

表向きは私立高校、本質は人間完成計画「フラスコ計画(試験管計画)」のための研究施設。

今のところ、通常の校舎、地下研究施設、植物園、旧校舎『通称「軍艦塔(ゴーストバベル)」』を持つことが判っている。


各学年13クラス構成で、生徒の能力傾向によってクラス分けを行っている

(クラスが判れば設定上の得意分野と「異常さ」が概ね判る親切設計)。


内訳は

1~4組/普通科  5,7,9組/体育科  6,8組/芸術科

以下は特別科(全員特待生であり、学費免除をはじめ各種便宜が図られる)

10組/特別普通科  11組/特別体育科  12組/特別芸術科

13組/特別特別科 (13組の生徒は「異常選抜特別特待生」と呼ばれている)


能力傾向別では

1~9組:『通常/普通(ノーマル)』。ごく普通の人間

10~12組:『特例/特別(スペシャル)』。全般的により優秀な能力を持つ

13組:『異常(アブノーマル)』。一点特化的に異常・不条理な能力を発揮する

となる。

十三組の生徒が箱庭学園のいわば「本命」。

彼らは登校すら免除されており、「フラスコ計画」への選抜を待つこととなる。

のちに「負完全」という全く新しい視点から人間を完成させようとする目的の下、

『過負荷(マイナス)』の生徒を集めた「マイナス十三組」が新設される。


ストーリー編集

目安箱編編集

めだかちゃんと善吉くん

基本的に一話完結方式でめだか善吉が生徒の悩みを解決して回る。


十三組の十三人(サーティン・パーティ)編編集

七人のアブノーマル

風紀委員長・雲仙冥利とのバトルをきっかけに「フラスコ計画」を知るめだか。実兄・黒神真黒の助力を得て学園地下の研究施設に殴りこむ。


生徒会戦挙編編集

みそぎボックス

因縁の敵・球磨川禊の転入、各地各学校から集められる「マイナス十三組」。

球磨川率いる「過負荷」たちによって生徒会執行部のリコールが成立、

めだかと協力者たちは「選挙」ならぬ「戦挙」に訴えて学園秩序の防衛を図る。


黒神めだかの後継者編編集

ごめんなさいのちゅうする?

球磨川を副会長に迎えた生徒会の前に安心院なじみが現れる。

フラスコ計画の元凶を名乗り「めだかが卒業すれば障害は無くなる」と語る安心院に対し、

めだかは各委員会を動かし「自身の後継者を育成する」プログラムを発動する。


漆黒の花嫁衣裳編編集

happy crazy box

めだかの婚約者を決める「漆黒宴」の開催情報が月下氷人会からもたらされる。

めだかは自らの自由を守る為に鶴喰鴎や球磨川、安心院達を連れて漆黒宴へと向かう。

そしてめだか達の失踪を聞いた善吉は、めだかを助ける為に百代目生徒会執行部を率いて動き出す。


不知火不知編編集

不知火と闇

箱庭学園に帰り日常を満喫していためだかは、学園の生徒たちから不知火半袖に関する記憶が失われていることに気づく。

安心院からそれは球磨川の仕業であると聞き、半袖は自らの役目(黒神めだかの影武者)を終えたということで学園を辞め郷里に帰ったことを知る。めだかは半袖との「出会い」を果たすため、同じく半袖の記憶を失わなかった善吉、また安心院や球磨川と共に、黒神家との関わりも深い「不知火の里」へ赴くことに。


キャラクター編集

キャラの苗字は全て九州の地名から取られている。

また、判明した限り全てのキャラクターの血液型がAB型。


生徒会執行部編集

左腕に役職名が書かれた腕章をつける。

腕章の色は、会長が赤、副会長は青、他の三職は緑。


参考タグ:

第九十八代箱庭学園生徒会執行部 第九十九代箱庭学園生徒会執行部 第百代箱庭学園生徒会執行部


風紀委員会編集

専用制服「白虎(スノーホワイト)」を使用、左腕に「風紀」の文字と五芒星(内部はクリーム色、中央に「JIB」の文字)を配した白の腕章(柄は金色(金糸刺繍?))を着用。

アニメ本編には第8話より本格登場。

腕章デザインは原作を踏襲するが、各部の配色が異なる

(白地に上下のラインがライトブルー、文様部分は黒、星の内部は地色の白)。

また劇中のエフェクトから、「JIB」の文字は「Justice in Box」の略と判明した。

雲仙冥利 委員長。飛び級により年齢は10歳。

呼子笛 副委員長。

鬼瀬針音野母崎千々石児湯八女

特選部隊。別称「雲仙冥利を愛でる会」。

吉野ヶ里国東

阿久根と喜界島に襲撃をかけた二人。第2回人気投票にてどちらがどちらであるか確定した。

他、実働部隊40名ほど


十三組編集

十三組の十三人(サーティン・パーティ)編集

「フラスコ計画」のために選抜された『異常(アブノーマル)』中の『異常』。

雲仙冥利 めだかと交戦、「パーティ」離脱。

高千穂仕種 宗像形

古賀いたみ 名瀬夭歌黒神くじら

行橋未造 都城王土 「パーティ」編ボスキャラ。自主退学した。

以下、「裏の六人」(プラスシックス)。

「十三人」の中でも異常性の強いメンバー、と言われていたが、ろくに描写されず球磨川に退場させられた。

糸島軍規 湯前音眼 百町破魔矢

筑前優鳥 鶴御崎山海 上峰書子


上記以外の十三組編集

対馬右脳対馬左脳 双子。白くて右目が見えてるのが右脳、黒くて左目が見えてるのが左脳。

雲仙冥加 雲仙冥利の姉。

平戸ロイヤル牛深柄春直方賢理

日之影空洞 第九十六・九十七代生徒会長。


チーム負け犬編集

「裏の六人」に対抗すべく張った脇キャラ急造共同戦線。

メンバーは高千穂仕種宗像形雲仙冥利雲仙冥加鍋島猫美鬼瀬針音


フラスコ計画の重要人物編集

黒神真黒 フラスコ計画前統括。めだかとくじらの兄。

不知火袴 箱庭学園理事長。半袖の祖父。後に黒神舵樹の影武者であることが判明。

人吉瞳 善吉の母で、42歳のロリババァ


マイナス十三組編集

(→「-十三組」)

不知火袴理事長の「プランB」構想によって集められた『過負荷(マイナス)』能力者学級。

球磨川禊

不知火半袖

江迎怒江

志布志飛沫

蝶ヶ崎蛾々丸


悪平等(ノットイコール)編集

安心院なじみ安心院

不知火半纏


候補生編集

財部依真

喜々津嬉々

鰐塚処理

与次郎次葉

希望が丘水晶


委員会関係編集

大刀洗斬子 2年1組 選挙管理委員長

長者原融通 2年13組 選挙管理副委員長

十二町矢文 2年10組 図書委員長

赤青黄 2年11組 保健委員長

米良孤呑 2年12組 食育W委員長

飯塚食人 2年12組 食育W委員長

上無津呂杖 2年11組 飼育委員長 空手部部長

廻栖野うずめ 2年10組 美化委員長


その他箱庭学園生徒編集

(一度だけ登場したキャラなど。ただし結構「端役での再登場」が多いマンガなので本当に一エピソードのみのキャラはあまり居ない)

普通科:鶴喰鴎

水泳部:屋久島有無路種子島率

剣道部:日向(一年)、門司、宇佐、鳥栖、伊万里、指宿、中津、嬉野、湯布院(以上三年)

陸上部:有明ありあ(2話の嫌がらせ事件の依頼人。二年)、諫早いさぎ(事件の犯人。しかし悪人ではなかった。三年)

柔道部:城南(副部長→部長)

オーケストラ部

秋月、八代、夕原(依頼人ズ)

阿蘇短冊(放送部部長代行)

鹿屋(生徒会長選挙の落選候補)

木金コンビ(不良の噛ませ犬コンビ)

将棋部:鉈山粍餅原沙小枝 アニメオリジナルキャラクター。


学園教師(小説版に登場)編集

久々原滅私(一年十三組担任) 日本史教師。怠け者だが、わりと良い人。

啝ノ浦さなぎ(二年十三組担任) 保健体育教師。安心院なじみの端末のひとり。

杁理知戯(数学教師) 椋枝閾の配下。-13組の担任になる。

椋枝閾(元・生徒会顧問) きわめて保守的な性格。めだかに目安箱の設置を勧めた。


キヲテラエ編集

文化祭のゲストに招かれた芸能人3人組。

須木奈佐木咲

不老山ぞめき

八人ヶ岳十字花


月下氷人会編集

兎洞武器子


黒神めだかの婚約者(本物)編集

全員が鶴喰梟に「言葉(スタイル)」を授かった「言葉使い(スタイリスト)」。

贄波生煮 贄波家代表、「逆説使い」。七刀流使い。

叶野遂 叶野家代表、「漢字使い」。

潜木もぐら 潜木家代表、「誤変換使い」。

桃園喪々 桃園家代表、「名札使い」。心理戦の達人。

寿常套 寿家代表、「童謡(幼)使い」。赤ちゃん言葉で話す。

杠かけがえ 杠家代表、「嘘八百使い」。一人でも充分強い、が…


不知火の里編集

不知火半幅(帯) 黒い和服の少女(?)。俺っ娘。

獅子目言彦 不知火家の「闇」。


黒神めだかの婚約者(影武者)編集

役割上名前は違うが、全員が不知火一族の関係者。

潜木怪儡 潜木もぐらの影武者で、拳銃の使い手。踏まれるのが好き。

寿蜃気郎 寿常套の影武者。幼女好き。意外とまともな性格。

桃園幻実 桃園喪々の影武者。二次元好き。

贄波錯悟 贄波生煮の影武者。血まみれ好き。

叶野仮輝 叶野遂の影武者。メガネ好き。

杠偽造 杠かけがえの影武者。パンツ好き。


その他の人物編集

黒神舵樹 黒神グループ会長で、真黒・くじら・めだかの実の父親。七人の妻を持つ自由人。

鶴喰梟 鶴喰鴎の父親で、めだかの叔父。前回の漆黒宴で殺害されたと思われていたが…

鶴喰鳩 故人。めだかの母親で、梟の姉。生前は箱庭総合病院のナースだった。

御船いふ 希望ヶ丘水晶の製作者。


水槽学園(「グッドルーザー球磨川」に登場)編集

蛇籠飽 水槽学園元生徒会長。

練兵癒 水槽学園元副会長。

花熟理桃 水槽学園元生徒会庶務。

坂之上替 水槽学園元生徒会書記。

般若寺憂 水槽学園元生徒会会計。

鉄砲撃

箞木盟

焼石櫛 須木奈佐木咲の幼馴染。

隠蓑既隠蓑済 双子。既が姉で済が妹。

画図町筆 アニメオリジナルキャラクター。



用語編集

  • スキル

「異常者(アブノーマル)」が持つ特異な才能や、「過負荷(マイナス)」が持つ特異な欠点など、魔法のような力を総称して「スキル」と呼ぶ。ほとんどの異常者や過負荷は一人につき一つのスキルしか持たない(一人で二つの過負荷を持つ球磨川や一人で異常性と過負荷を一つずつ持つ名瀬、1京のスキルを持つ安心院など、例外もいる)。これらのスキルを持つ者の大半は成人するあたりで、スキルを喪失している(全員が喪失したわけではなく、半袖や名瀬のように喪失していない者もいる)。善吉はこれを、「努力しないと手に入らないものがある様に、満たされる事で失う物もある」と推測している。


    • 異常性(アブノーマル…常人では不可能なことを当然のように行い、常に異常な結果を生み出す異常な才能。一口に異常性と言っても千人いれば千通りの異常性があり、それらの共通項は「説明がつかないこと」。
    • 過負荷(マイナス)…欠点にしかならない特異な才能。過負荷はいわばマイナスの利点であり、めだかのような能力で完成させても無意味で、むしろ完成させればさせるほど負荷を増大させてしまう。殺人衝動のような欠点たり得る異常性との違いは、異常性の持ち主はそのスキルを意志で制御しているのに対し、過負荷の持ち主は制御するつもりがないこと。年月とともに過負荷がマイナス成長を遂げ、過負荷は増大していく。そのせいか、それぞれの能力は異常性を遥かに超えて超常現象のごとき能力を持つ。

  • 言葉使い(スタイルつかい)

異常性(アブノーマル)でも過負荷(マイナス)でもない、新たな戦闘スタイル。能力(スキル)ではなく、「漢字」や「誤変換」等、文字通り「言葉(スタイル)」を武器とする。黒神家の分家の頭首が、それぞれ違った言葉使いであり、舌には使う言葉(スタイル)を表す字が刻まれている。開発者は鶴喰梟。スキルが通用しない獅子目言彦を迎撃するために開発された。共鳴し共振し共感する、コミュニケーションの手段であり、言葉が通じるもの相手ならば効果がある。逆に言えば、言葉が通じない相手(コミュニケーションが取れない赤子)や逆上して「相手の話を聞かない」状態になると効果がなくなる。共感の技術であるため、相手の気持ちを理解することから始まり、だからこそ機先を制する完璧なタイミングでカウンターを放つことができる。また、スタイルは「パターン」であるため、振動として一時的にスタイルを伝授することができる。


  • フラスコ計画

「天才がなぜ天才なのか」を解明し人為的に天才を創り出すという、安心院曰く、普通の人をめだかのような「主人公」にするための計画。立案者は安心院なじみ。計画に参加できる定員は13名であり、通称「十三組の十三人(サーティン・パーティ)」と呼ばれる。始動したのは数百年前、学園がまだ私塾だった頃でその当時は「試験管計画」と呼ばれていた。歴史は上記のように長く、不知火を代表とする数十の財団から国家軍部に至るまでが出資者となって研究は絶え間なく続けられており、現在では箱庭学園時計塔地下に広がる研究施設で続けられている。

天才を作り出すカリキュラムが完成した暁には箱庭学園に通う全校生徒にそれらを適用すると目論んでおり、王土曰く「おそらく被験者(全校生徒)の98%は『壊れる』」とのこと。

生徒会執行部が地下研究施設に視察したことで、王土すらも凌駕するめだかの異常性「完成(ジ エンド)」が浮き彫りになり、十三組の十三人によるプランAは頓挫。フラスコ計画は半ば自動的に-十三組によるプランBへと移行したが、生徒会戦挙で球磨川が敗北したことを受けて、安心院は黒神めだかが卒業するまで計画を凍結することを決めた。一方、めだかは自身の卒業後にフラスコ計画を止められるだけの人材を育てるべく後継者育成を目指すこととなる。

だが、めだかと善吉の決裂を受け、計画は事実上再開。普通(ノーマル)である善吉を実験台に、善吉のアイデアとこれまでのデータを加味して善吉をめだかを超える「主人公」にまでのしあげることを目標とする真・フラスコ計画を発動する。学園のほかの一般生徒を計画の実験台にしないことと引き換えに、善吉は自らがフラスコ計画のモルモットになることを了承、善吉は「主人公化」を果たしている。

第100回の生徒会選挙で善吉が勝利したことにより、めだかの名のもとに計画の凍結を解除。黒神真黒と名瀬夭歌を統括に再任し、生徒会執行部の管理と監査の下、非人道的な実験行為を排除した「健康的フラスコ計画」として再開された。その後、被験者の一人である虎居砕が第100代生徒会庶務に就任した。


関連動画編集


関連タグ編集


外部リンク編集

めだかボックスまとめ@wiki

めだかボックス - Wikipedia

TVアニメ めだかボックス アブノーマル 公式サイト

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