「俺はね、めだかちゃんを守れる奴になりたいんですよ」
「もしもお前がめだかちゃんの正しさを否定しようってんなら、そいつは俺が許さねぇ!!」
概要
CV:神谷浩史(2010年版VOMIC) / 小野友樹(アニメ版&2012年版VOMIC) / 真堂圭(アニメ版幼少期)
「めだかボックス」の登場人物でもう一人の主人公。
人物
一年一組在籍。
九十八代・九十九代目生徒会執行部庶務→百代目生徒会執行部会長。
中学時代に一時不良化していたこともあったせいか、少し無愛想で斜に構えた態度も多いが基本的には熱血漢かつ善人。また真面目な努力家でいざという時は冷静さも持ち合わせている。
幼少時に黒神めだか・球磨川禊が研究を受けていた施設の託児所でめだかと出会ってからというもの、人生の概ねをめだかとワンセットで過ごし、良い点も問題点も近くで見続けてきた。
そのためか、めだかの傍で支えることを自らの役目と考えている模様。特に、めだかが見逃してしまうことが多い悪党を裏で粛清するなど、汚れ役を率先して引き受けることがままある。
また、制服の下にジャージを着た姿を「デビルかっけぇ」と言うことから、独特のセンスを持っている事がうかがえる。
幼少期に両親が離婚し母子家庭で育ったため父親の顔を知らない。
そのためか結構なマザコンで母親御手製の服を着てたり真顔で「お母さんのためなら死ねる」とか考えている。(ただ本人の前では照れ隠しなのかつっつけどんな態度をとる)。
割と人望があるタイプでめだかに投票した人間には「善吉が応援していたから」という理由でめだかを支持していた人間も少なからずいるという。
能力
- 戦闘スタイル
母親である人吉瞳などから教えを受け、サバットを基礎とした徒手格闘術を修める。
戦闘スタイルの基本が「こんなこともあろうかと」であり、ちょっとありえないようなシチュエーション(至近距離での銃撃やロケットランチャー)まで想定した多彩なトレーニングを積んでいる。
劇中で黒神真黒の訓練を受け、さらに対応能力が増した結果、宗像形と当たって勝利するまでになる。
- スキル『欲視力(パラサイトシーイング)』
善吉が庶務戦で臨死体験した際に訪れた謎の教室で安心院なじみから貸してもらったスキル。異常か過負荷かは不明。
効果は、「相手の見ている視界を盗み見る」というもの。
相手がどう世の中を見ているかがダイレクトに伝わるため、歪んだ心を持つ過負荷の視界を見ると「気持ち悪い」と感じてしまうことも。
善吉はこのスキルを入手した顛末を忘れているが、「誰かからの借り物である」という意識はうっすらあるようだ。
なお、正式名称を知らなかった頃には善吉独特のネーミングセンスで「デビルアイ」と名付けられかけた。
- スキル『愚行権(デビルスタイル)』
善吉自らが実験台となったフラスコ計画において善吉を主人公にするにあたり、不知火半纏の『スキルを作るスキル』によって善吉固有のものとなったスキル。異常か過負荷かは不明。
物語における主人公の持つ幸運・悪運やチート性等といったいわゆる主人公補正やご都合主義の一切を無効化し、掛け値なしの実力勝負に持ち込むことができるスキル。
身も蓋もない言い方をすれば当初から一貫して主人公補正とご都合主義の塊でしかないめだかにとってはこれ以上ない天敵といえるスキルである。
もっともこれは善吉本人にも言える事で、安心院さんからすれば、せっかくめだかと張り合える主人公に仕立て上げてその手に掴ませた恩恵を、ドブにかなぐり捨てられたようなもの。
「物語の立ち位置は主人公でも、能力や運といった中身に関しては脇役同然か状況次第ではそれ以下にさえも成り下がり得る」というこの能力を希望した善吉には、安心院でさえも「頭おかしいんじゃねーの」と絶句させている。
見方によっては、「自身を『主人公』に据える事で何かを企んでいた安心院の思い通りにはならない」という善吉の最大の抵抗とも言える代物かもしれない。
だが、それでも半纏は善吉の望み通りのこのスキルを作っている為、彼は善吉の「決意」について理解を示していた事がうかがわれる。
「たまたまとか運よくとかじゃなくて、普通の俺でなくなってもいいから、
ちゃんとめだかちゃんに勝ちたい」
そう願い『持たざる者(ゼロ)』となった善吉はめだかとの決戦の地、生徒会選挙へと臨む。
- スキル『全吉モデル』
不知火半袖のスキルを喰い改めるスキル「正喰者」によって相手の視界を覗くスキルである「欲視力」を自分の限界を覗くスキルに作り替えることにより手に入れたスキル。
能力としては黒神めだかの改神モードに近い。
というか正式名称は『改神モード、全吉モデル』である。
そして、恐らくこのスキルを手に入れたことにより欲視力は無くなったと思われる。
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