概要
鶴喰鴎の父にして、黒神めだかの中学時代、彼女の婚約者を決める「漆黒宴」を勝ち抜き、めだかのもう一人の父となった男(実際は叔父だったが)。オリエンテーリング編辺りから存在が匂わされていた。
その後、漆黒の花嫁衣裳編にて名前が先に登場し、不知火不知編にて姿を見せる。
目的を叶えるために不知火を妻に迎え、自分が生み出した技能、「スタイル」で獅子目言彦を倒そうとするも逆上した言彦に対してはスタイルが通じず敗北。
性格
自分のことを「大人」と評するが、他人の意思を無視して物事を進めたり、女ではなく男だったという理由(後述)で息子の育児放棄をするなど極めて自己中心的かつ身勝手であり、めだかの父親である黒神舵樹は「彼以上に危険な人物はいない」と発言している。
また、物事をすぐに妥協し「それっぽいもの」で満足してきたため、人生で一度も怒ったことがない。それ故、怒っている人間の気持ちがわからない。
行動原理
彼の行動原理は「優しい姉を作る」ことのみである。もともと、姉である鶴喰鳩のことが好きだったが、彼女の苛烈なまでの正しさについて行けなかったため、愛に溢れた舵樹と苛烈な正しさを持つ鳩の子供なら理想の女性になると思い結婚を促したが、産まれためだかが「極上すぎた」ため、愛することを諦めた。また保険として姉の血を分けた自分の子供を「優しい姉」にしようと目論んだが、生まれたのが男の鴎だったため育児放棄した。そしてそれらを行うのがかったるくなった結果、「それっぽいもの」でいいと思い、めだかの影武者である不知火半袖を我慢して愛することにした。
以上のように身勝手の極致にいるような人間であるが、第一回漆黒宴を経てめだかの夫ならぬ父となった時だけは、めだかに対して優しく振舞い、彼女の理想であろうと他人のために努力していた。最終的にはめだかの求める理想像についていけなくなったが、このときにめだかが彼に対して妥協していれば彼のその後は大きく違っていたのかもしれない。
スタイル
獅子目言彦を倒すためだけに作った能力。強力だが、逆上している相手には通じないという弱点を持つ。梟はめだかの婚約者全員のスタイルを使えると思われる。作中では、叶野遂の『漢字使い』、潜木もぐらの『誤変換使い』、桃園喪々の『名札使い』、贄波生煮の『逆説使い』のスタイルを使用している。また、自身の死後に発動するスタイル、『遺言使い』も使用していた。
本来なら実現可能性が低いほど実現可能にできるスタイル『逆説使い』で打倒不可能の言彦を倒そうとしていたが、本人が「逆上した相手には言葉(スタイル)は通じない」という当たり前のことが全く理解できてなかった為、半袖を奪われて逆上していた言彦になすすべもなく半身を潰されて死亡した。だが、善吉が言彦を倒した後、死後に発動するスタイル『遺言使い』を使用していたことが発覚。さらに自身の死後、月を地球に落下させることによって、全人類を道連れにしようとしていたことも発覚した。