演:松澤可苑
概要
『仮面ライダーガッチャード』第30話に登場した、一ノ瀬宝太郎の幼馴染。3年生進級時に富良洲高校に転入してきた。
明るい笑顔の似合う正統派の美少女で誰とでも仲良くなれる性格だが、言いたいことは誰にでもはっきり言うタイプであり宝太郎の心をガッチャすることをりんねにはっきりと宣言するほど。
三度目の初恋(?)を迎えたことがある銀杏蓮華曰く「恋敵には絶対にしたくない」と言われるなど、一部の女子から苦手意識を向けられるタイプらしい。
一方、詳細は不明だが幼少期の家庭環境は複雑だったとのことで、「家の中がゴチャゴチャで居場所がなかった」ようで、宝太郎から励まされたことを機に彼を意識するようになる。
しかし、その直後に転校してしまったためそれ以降会えずじまいとなっていた。
動向
転校直後、数年のブランクを感じさせないほど宝太郎に積極的に話しかけており、演劇部の御厨創が宝太郎にロミオを演じてほしいと頼んだ際にはジュリエット役に自ら立候補する、キッチンいちのせを訪れた際には一ノ瀬珠美とも親しげに話し、「宝太郎と結婚する」という約束をした幼少期の話を突然ぶっ込むなどりんねに危機感を覚えさせた。なお、この時錆丸は宝太郎と静奈の苗字を足すと「100」になることに気付き、「最強の組み合わせ」と驚愕していた。
しかし静奈もまたりんねと宝太郎の関係性を疑っており、一人ブランコでたそがれていたりんねに対して色違いの指輪を付けていることに言及して(※)関係性を問い詰めた。
※「その指輪、蓮華や錆丸、ミナトも着けてるだろ」と言いたいところだが、彼女は蓮華や錆丸と関わりがなく、ミナトのことも「担任の先生」であること以外はよく知らないため見ていなかった可能性も高い。
りんねが「あなたの思うような関係性じゃない」と答えたことで自分にチャンスがあると確信したが、その直後にアトロポスとマンモスマルガムが強襲。
りんねから逃げるよう促されるが、アトロポスによって拘束され、りんねが「静奈がいなくなってほしい」と思っていることをあたかも代弁するかのように発言したため、グルだったのかと疑うもりんねは「違う、そんなんじゃ…」と拒否しつつも嫉妬心を否定しきれず曖昧な答えを返したため、落胆。
その後マンモスマルガムの冷気により、凍りついてしまった。
しかし、ミナトが脈拍を測ったことでまだ生きていることが判明。りんねがザ・サンの能力で周囲の氷を溶解したことで一命を取り留めた。
その後、りんねがジュリエットの代役を引き受けたが自身の知らないところで役を取られていたことにショックを受ける。
しかし、宝太郎が彼女の嫉妬を理解した上でつらく当たるのを辞めるように説得したことで彼女への態度を改めた。
その後、仮面ライダーガッチャード、仮面ライダーマジェードとして互いを信頼してクラーケンマルガムと戦う2人を見て負けを認め、ジュリエット役をりんねに譲った(ミナトによる記憶消去を受けたため2人がライダーであることは忘れている)。
彼女とは「静奈」「りんね」と互いに呼び合うほどに親密な仲となった。
第49話でも再登場。間辺親子や加治木とともに暴徒たちの説得を試みており、「お願い、信じてあげて。私の親友達を…!」と必死に呼びかけていた。だがその中にいた無責任な人物に暴徒の扇動を加速させられてしまい宝太郎達と共に物陰に避難していた。
続く最終回では未登場だったが、Vシネマ『仮面ライダーガッチャードGRADUATIONS』では登場予定。
余談
演者の松澤は『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』にてケイ/クイナオルフェノク役で出演した。
また九十九役を演じるに当たって髪の毛を黒から茶色に染めている。(本人のInstagramより)
関連タグ
北村雄一:『仮面ライダーOOO』に登場するゲストキャラクター。過去に主人公の何気ない行動に救われている、当人は主人公を名前で呼んでるが主人公からは苗字で呼ばれている、主人公の今の相棒的ポジションの仲間に嫉妬している、主人公への愛が重い等共通点はあるが、感情が重すぎて怪人を生み出したあちらと違って九十九の方がマシである。ちなみに、北村は初期プロットの段階では女性だったが「女性だと重すぎる」という理由で不採用となり、男性へと変更された(それが逆にネタと化してしまったが)。つまり、九十九を重苦しくした感じが彼の初期案といえる。