希望も、仲間も、全て奪われた
絶望の世界で、戦う意味はあるのか
未来を取り戻せ
つかめ、未来のガッチャ!
概要
『仮面ライダーガッチャード』の劇場映画作品のサブタイトル。2024年7月26日公開。同時上映は『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON!プロミス・ザ・サーキット』。
監督は『ガッチャード』のパイロット監督である田崎竜太、脚本は『ガッチャード』の脚本担当である長谷川圭一が担当。
長谷川が夏映画の脚本担当であることは企画当初からの決定事項だったようで、自ら「本編後半は自分の担当回を減らそう」と提案していたこともあり、その代わりとしてオファーしたとのこと。
仮面ライダーガッチャードデイブレイクこと20年後の未来の宝太郎が居る崩壊した未来の世界が舞台となる。どこかコメディ調であった前作の夏映画『4人のエースと黒狐』と比較すると荒廃した世界が舞台だけあってシリアス展開も非常に多く、一応別次元の分岐とはいえ主人公が片目を失って隻眼になる、仲間や友人、家族の死を示唆する大量の墓標、ヒロインの死亡シーンと悲惨な場面も多い。
しかし、人間とケミーの友情、過去と未来・2人の一ノ瀬宝太郎の邂逅や暁の錬金術師伝説の真相、そしてとあるサプライズなど、『仮面ライダーガッチャード』の集大成的作品として仕上げられており、ファン必見の作品として高く評価されている。
実際、7月22日~7月28日の1週間におけるFilmarks初日満足度ランキングでは『デッドプール&ウルヴァリン』、『劇場版モノノ怪唐傘』といった人気作に次ぐ3位を獲得している。
本作では島根県出雲市・雲南市が撮影に全面協力しているが、製作スタッフの中に島根出身のスタッフがおり、そのスタッフ達が島根の観光チームにプレゼンテーションを行ったことで島根ロケが実現している。
『4人のエースと黒狐』同様、次回作『仮面ライダーガヴ』の主役ライダーである仮面ライダーガヴが先行登場。
ライダー夏映画シリーズでは珍しく、映画であることを示す単語がタイトルに含まれておらず、これは『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』以来である。(ギーツは「映画」、フォーゼは「THE MOVIE」、他は全て「劇場版」と表記されている)。
同年11月27日にDVD&Blu-rayが発売予定。特典盤には、DAIGOによるキャラソン『THE SUN』が付属している。
時系列
公式からは第43話から第44話の間(43.5話)であることが明示されており、第43話ではドレットルーパーが零式として登場、第44話では軍式が登場している。
また、第44話で加治木の記憶がフラッシュバックするシーンに本作のシーン(ギガントライナーの登場シーンなど)が複数含まれている。
ただし、エンドロールと第44話冒頭を比較すると若干の差異が生じている。湊Pと松浦APへのインタビューによると、「エンドロールだけ本編と繋がらないパラレル設定」とのこと。
また、『ガッチャード』世界におけるクリスマスの惨劇こと「オロチ事変」(第16話)、ウロボロス界でグリオンが冥黒の王の力を手に入れた際の事件(第27話)の別ルートといえるシーンもあるため、ある程度本編の重要エピソードや諸設定を理解していることが前提となる(なお、前者については後述するように期間限定配信が行われた)。
ストーリー
突如、未来の世界から、時空ゲートを通って敵の大軍団が襲来!
なんとか応戦する一ノ瀬宝太郎=仮面ライダーガッチャードたち。
未来にはかつて幾度も宝太郎たちの窮地を救った
“20年後の宝太郎”=仮面ライダーガッチャードデイブレイクがいる。
「今度は俺が助けなきゃ!」
未来の危機を察知した宝太郎たちは
“ギガントライナー”で時空を超え
デイブレイクのいる未来への大冒険に出発!!
登場人物
主要人物
- 一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャード…演:本島純政
- 九堂りんね/仮面ライダーマジェード…演:松本麗世
- 黒鋼スパナ/仮面ライダーヴァルバラド…演:藤林泰也
- 銀杏蓮華…演:安倍乙
- 鶴原錆丸…演:富園力也
- ミナト…演:熊木陸斗
- 加治木涼…演:加部亜門
- 枝見鏡花…演:福田沙紀
- 九堂風雅…演:石丸幹二
- 鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンド…演:永田聖一朗
- ホッパー1/クロスホッパー/デイブレイクホッパー1…CV:福圓美里
- スチームライナー/テンライナー/デイブレイクスチームライナー…CV:檜山修之
- ニジゴン…CV:岡本信彦
- ズキュンパイア…演:山中柔太朗
- ユーフォーエックス…CV:保志総一朗
- ゴルドダッシュ/デイブレイクゴルドダッシュ…CV:一条和矢
- スマホーン/デイブレイクスマホーン…CV:小西克幸
レジェンドライダー
今作初登場
ゲストキャラ
冥黒のデスマスク
- 冥黒王…CV:小西克幸
先行登場
劇場版限定ライダー/フォーム
グリオンがエルドラドライバーとレベルナンバーEX『ダークエーテル』で変身する仮面ライダー。
未来を支配するグリオンが送り込む、仮面ライダードレッドの量産型。
ニジゴンを合体させたガッチャードライバーにホッパー101、ギガントライナーのライドケミーカードで変身するガッチャードの新たな強化形態。
シャイニングホッパー1、シャイニングスチームライナーのライドケミーカードで変身するガッチャードデイブレイクの強化形態。
音楽
主題歌
作詞:Hi-yunk(BACK-ON)・TEEDA ・KOHSHI(FLOW)
作曲:Hi-yunk(BACK-ON)・TAKE(FLOW)
編曲:Hi-yunk(BACK-ON)・FLOW
関連動画
- 特報
- 最新映画ニュース①
- 最新映画ニュース②
- 最新映画ニュース③
- 本予告
- 最新映画ニュース④
- 最新映画ニュース⑤
- 最終映画告知
余談
- タイトルの元ネタはおそらく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。未来世界が関わってくる点やSLでのタイムトラベル、矢印型のロゴがある(なおかつガッチャードの複眼と酷似している)故と思われる。タイトルのフォントもある程度意識されていることがわかる。
- ちなみに、『仮面ライダードライブ』でも同じく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と関連性が多い劇場版『サプライズ・フューチャー』が存在する。
- ロケ地の島根県は、未来の宝太郎を演じるDAIGOの祖父である竹下登の出身地であり、奇しくも祖父の故郷で撮影が行われることとなった。
- 本編が明るめな作風の反動か、片目を失う宝太郎や大量の墓場、半ば絶望している未来の宝太郎の悲痛な表情など本編どころか例年の夏映画以上に憂鬱なシーンが多く挿入されており、「アマゾンズフィルターかかるレベル」「映画鑑賞しに来た子供達がギャン泣きしかねない」といった心配の声が最終予告の段階で相次いでいた。
- 田崎監督によるとガッチャードデイブレイクがテレビシリーズに登場した段階で、劇場版がデイブレイクの話になるというのは決まっており、コンセプトとしては、宝太郎、りんね、加治木を含めて、“ひと夏の冒険”をテーマにしたが劇場版で異世界に行くストーリーは、テレビシリーズの物語と直結すると、本編を観ていないとわからなかったり、どうしても無理があるためテレビシリーズ未見のお客さんにも楽しめるという構成で、「番外編」という形になってるとのこと。
- 映画公開記念として、デイブレイク登場回であり本作の分岐点となる第16話、第17話、第18話がYoutubeの「東映特撮」「スーパーヒーロータイム」チャンネルにて期間限定(8月31日まで)無料配信が開始された。
- カグヤ=レジェンドが出る以上能力として切っても切れないからか、アニバーサリー映画でもないにもかかわらず複数のレジェンドライダーが客演することとなった。
- レジェンドライドで召喚された4人のレジェンドライダーは『仮面ライダーリバイス』放送時に開催された「全仮面ライダー大投票」(NHK)の作品部門の上位4作である。
- 夏劇場版恒例となっている次回作の仮面ライダーの先行登場だが、今回は変身前の主人公も登場している。これは『仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』に先行登場した『仮面ライダーフォーゼ』の主人公・如月弦太朗以来13年ぶりとなる。
- また、変身シーンも披露したのは『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』に先行登場した『仮面ライダーOOO』の主人公・火野映司以来14年ぶり(弦太朗は変身解除で素顔を見せている)。
- 今作も前作と同様、冬映画の予告がされなかった作品である。現状ガヴ&ガッチャードのクロスオーバー作品の告知が一切ないため、『ガヴ』側の制作スケジュールの前倒しもあって『ガッチャード』と擦り合わせる余裕が無かったことも関係していると思われる。
関連タグ
最強ケミー★ガッチャ大作戦 → ザ・フューチャー・デイブレイク
4人のエースと黒狐→ザ・フューチャー・デイブレイク