「初めまして、仮面ライダー……。私の実験はお気に召したかな?」
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』第16話に登場。
オカルトケミー「ジャマタノオロチ」が悪意と結合して誕生したマルガム。
冥黒の三姉妹を従える存在グリオンに意識を乗っ取られたラケシスがライドケミーカードに封印されたジャマタノオロチを肉体に憑依させることで変貌した。
青い口腔を持つ龍のような八つの赤い大蛇が銀色の素体に巻き付いた状態で拘束された姿をしており、巨大化と口から放つ石化光線を吐き出す能力を持つ。それぞれの首には鈴の付いた首輪を装着している。
巨大化した姿はケミーのモチーフとなった八岐大蛇そのものとなり、口から吐く光線で対象を瞬く間に石化させてしまう。また、優れた再生能力によって生半可な攻撃では致命傷にすらならない。またその巨体を暗雲で覆い隠した状態で遥か上空に潜伏し、そこから首だけを伸ばして人々を襲っていた。
活躍
アジトでクロトーの修復を行っていたラケシスの意識を乗っ取ったグリオンが変異すると、巨大化した状態でクリスマスムードの市街に上空から出現し、手始めに加治木を石化させるのを初め、りんねやスパナなど次々と宝太郎の仲間達を石化させていく。
「実験」と称してパニックに陥る市民と怒りを露にする宝太郎を嘲笑いながら屠るも、突如として現れた謎の戦士によって状況が一変。再生能力を諸ともしない圧倒的な戦闘力で瞬く間に追い詰められ、必殺の一撃を受けたことで等身大の姿に戻されてしまう。
すぐさま起き上がって応戦するも、肉体のベースとなったラケシスは意識を奪われた反動で理性を喪失しており、唸り声をあげて暴走するマルガム程度では相手になるはずもなく、スーパーガッチャードクロスユーフォーエックスの「ユーフォーエックスシャイニングフィーバー」を受けて爆散。
爆発の余波で石化された人々は元に戻り、ジャマタノオロチも無事に再封印された。
ザ・フューチャー・デイブレイク
演/CV∶坂巻有紗
冥黒のデスマスクの一人・ラキネイレスが変貌する体が金色の別個体が登場。こちらはレプリジャマタノオロチを使用している。
デイブレイクになる前の未来の宝太郎はオロチマルガムとの戦いで右目を失い、金色のマルガムに対抗するために必要なガッチャーイグナイターの入手が遅れたことで次々と仲間を失ったことが判明した。
余談
八岐大蛇モチーフのライダー怪人は、HEROSAGAに登場した魔化魍ヤマタノオロチ以来となる。
創作物ではオロチモチーフの敵は原典の神話になぞらえて酒が弱点になることが多いが、視聴者からは「ニチアサの都合上酒が出せず簡単に倒せなかった」とネタ混じりで言われている。
第16話が本作とデイブレイク世界を分岐するエピソードであるため、「デイブレイクがいなかったら詰んでた」という声も多い。
実際、公開された映画『ザ・フューチャー・デイブレイク』にて、デイブレイクの介入がなかったために仲間達が死んだデイブレイク世界へ分岐することが示唆されたため、この予想通りであった。