注意
※本記事には映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』のネタバレが含まれています。そのため映画をまだ見ていない方はご注意ください。
概要
『劇場版仮面ライダーガッチャードザ・フューチャー・デイブレイク』に登場する敵勢力で、未来の世界を支配する魔王グリオンに与する3人組。冥黒王の力を手に入れたグリオンが新たに創造した強力な人形で、ドレットルーパーを始め多くの戦力を手に入れた彼にとっては「冥黒の三姉妹」は最早無用の長物と化し、彼から捨てられる結果となった(本作のアトロポスとクロトーは宝太郎の同志となっている)。
どの人物も一つ目の不気味なマスクとローブで素顔と全身を隠しているが、その姿は現代の世界でグリオンと何かしらの関わりのある人物と酷似している。
それもその筈、彼らは「グリオンがかつて死亡した者の亡骸を再利用した」存在(詳細は不明だが、恐らくは遺体をモデルにして造ったホムンクルスに邪悪な人格を吹き込んだ形)であり、故人をも利用するというグリオンの悪辣な計画の一端でもある。
服装も同じだが所々に差異がある他、尊厳破壊にも等しいようなドス黒い悪意の持ち主であるなど人格面は完全に別物。劇中では、その言動故に宝太郎、りんね、スパナはそれぞれ相対した際に激怒している。
彼ら自身も錬金術の使い手であり、レプリケミーを利用することで黄金素体のマルガムに変異することも可能。こちらもグリオンが誕生に関与し、ライダーにとって重要な出来事に関わりがある個体で占められている。
なお、どの個体も倒されると土となって消滅する。
メンバー
赤いフードとマスクを装着した構成員。黒鋼スパナと瓜二つな素顔を持っているが、師匠である枝見鏡花からチェスを通じて「心を乱されない」精神力と美学を教わったスパナとは対照的にナルシスト且つ激情家の面を持つ。
白いフードとマスクを装着した構成員。ラケシスと瓜二つな素顔を持つ。
家族想いだった本編時間軸のラケシスとは異なり、アトロポスとクロトーを「使い物にならなくなった人形」と認識して見下している。
なお、冥黒の三姉妹が捨てられたのはデスマスクの結成後であることを考えると、ラケシスがラキネイレスへと錬成されたのはこの3人の中でも最後と思われる(なお、劇中の回想シーンでも暗黒の扉が開かれる=冥黒の力を手に入れた時点では既にミナトとスパナは殺害されている)。
青いフードとマスクを装着した構成員。ミナトと瓜二つな素顔を持つが、上の2人とは異なり何やら顔が一部焼け爛れたような姿となっており、一際不気味な顔つきとなっている。(詳しくは当該記事を参照だが、これは元となった人間の死亡時の姿が関係している。)
人間が絶望をする姿を見る事を何よりも好む、厳格ながらも心優しい本編時間軸の彼とは大違いの本性を持つ狂人。
余談
名前の由来たる「デスマスク」が死人の顔の型を石膏や蝋などで取ったものであるため、まさにこの3人に相応しいネーミングと言える。
元々、制作陣の間で新キャラクターを出すためにそのキャラクター紹介に時間を割くことに抵抗感があったため、枝分かれした世界で同じ登場人物で新しい物語を描くことを優先した結果、長谷川圭一氏の提案で誕生したとのこと。
当初は冥黒のデスマスクは4人の予定であり、その4人目は加治木涼と瓜二つの容姿の人物だったという。登場場面も最初に宝太郎達が未来の宝太郎と対面した場面で登場させる予定だったらしい。(恐らく尺の都合で敢えなくボツとなったと思われる。)
どこまでボツ設定が生きているかは不明だがファイナルステージで発売された「超常惑星 号外 加治木&バトラー 奇跡の対談リーフレット」内で、加治木が未来の宝太郎に「未来の自分はどこにいるのか?」と質問したところ黙り込んでしまったと回想しており、少なくとも未来の加治木が悲惨な運命を辿ったのは確かなようだ。
関連タグ
悪意人形∶ある意味プロトタイプと呼べる存在。こちらも純粋な悪意の持ち主である。