「これは、追い求めていた反応だ!」
演:小島よしお
概要
映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』のゲストキャラクター。
未来の錬金術師らしく、20年後の荒廃した世界で錬金アカデミーを拠点に未来の宝太郎の協力者として彼を支援している。
アルケミストリングは緑色であるため、階級としては高く、本人もそれなりの錬金術の使い手と思われる。
未来の宝太郎や本人曰く「ケミーの力を最大限に引き出すために錬金術で様々なアプローチを試みている」らしく、仲間の錬金術師複数人を引き連れてどこかで見たような奇行と言動をしながら実験を行っていた。
実験の成果は芳しくないようで、仲間を次々と失ってしまうばかりで不安も抱えていた模様。
傍から見れば異様な格好で奇行を繰り返す変態にしか見えないが、錬金術師としての腕や知識は確かなようで、人々が想いを合わせるとケミーの力を発揮できる事実に気付いており、上述の奇行も恐らく人々が想いを合わせた時のケミーの反応を見る実験だったのだろう。
最終決戦で上述のセリフの通りやっと追い求めていた反応が発見でき、それを最大限に引き出すための掛け声として「ガン、ガン、頑張れ!頑張れライダー!」を発案。その結果、周りの仲間達にも広がり、その声援がスマホーンを介して仮面ライダーミラクルガッチャードと仮面ライダーガッチャードシャイニングデイブレイクの原動力へと変換された。
外見
虹のチェック柄のブーメランパンツのみの上に白衣一枚を羽織っていると、到底研究者のイメージからは程遠いインパクトの強い服装(?)をしている(劇中の世界情勢を鑑みれば、最低限の着替えすらも用意できない程に資材が足りていない との解釈・擁護もできる)。また、肉体派の科学者なのか、細めながら引き締まった筋肉が特徴。
要はほぼ演者のビジュアルそのままである。
余談
オファーは原島果歩AP主導で行われた。原島AP曰く 「暗い未来世界を明るくするポジションとして人気のある芸人さんをゲストに迎えたい」という理由で小島氏をオファーした とのこと。
なお、上述のように小島氏は売れっ子芸人であるため、氏のスケジュールがかなり詰まってた事情からたった1日だけの参加となり、キャラ設定も最初から彼が演じる前提で作られている。(いわゆる当て書き)
前作の夏映画のラスボスの演者がお笑い芸人だった経緯もあり、予告段階ではファンからは冗談半分で「今作のラスボスではないか?」と予想が立てられていた。
また、モザイクを通して彼が出演するであろう事態が公式Twitterから仄めかされた際には(もっとも、ブンブンジャー側のゲスト及びその演者諸共モザイクがほぼ意味をなしていなかったが)、何故か「未来のスパナ役である」と予想する声が大半だった(一部で「未来の加治木役では?」との声もあった。)。
後に「フィギュア王」No.322で語られた制作陣のインタビューによると、当初は本気で加治木の未来の姿にする予定だったが、未来の宝太郎役のDAIGO氏とのスケジュールの兼ね合いが上手くいかず、共演シーンを撮る時間も少なかったため新キャラに変更したとのこと。
小島氏は過去に深夜特撮作品『牙狼シリーズ』の魔戒烈伝のゲスト人物、カズマとして出演していた。またニチアサキッズタイム関係では『HUGっと!プリキュア』の敵キャラであるジンジンを演じていた。
デイブレイク世界の悲惨さと未来の宝太郎の追いつめられっぷりが描写される度に、本作唯一の清涼剤として彼への期待が高まっていた。
ネタにされがちな劇中でも持ちネタを披露するシーンだが、一部視聴者からは記事冒頭の台詞も併せ「荒廃した世界で淡々と研究を続け、ようやく事態を打開できる反応を見つけたため、嬉しさに感極まってあの動きをしたのではないか(要約)」との考察もされていた……が、上述の実験の一環だった事実が劇中で判明した。
田崎竜太監督や製作陣からも打ち合わせの段階で「映画を見に来た子供達が、映画館で応援したくなるようなフレーズを考えてほしい」とのオーダーに対して、小島氏は芸人として子供達やたくさんの観客の前で芸を披露して来た嗅覚で、どのタイミングでメインターゲット層の子供達を喜ばせるかを想定した上で、持ちネタであるリズム的芸を取り込んだ考えが称賛されている。終盤のコールも、過去に小島氏が昔考えた没ネタを元にしている。
これらのシーンは湊陽祐プロデューサーの強い要望により、応援上映で行う前提で撮っている。その後、東京と大阪で応援上映が実現しており、その他の都市でも実施している。