ブンブンハローYouTube! どうもHIKAKINです
概要
HIKAKIN(ヒカキン)とは、日本のYouTuber・ヒューマンビートボクサー・UUUM株式会社のファウンダー兼最高顧問である。
1989年4月21日生まれ。新潟県妙高市(旧・新井市)出身。新潟県立新井高校卒。本名・開發光(かいはつ ひかる)。
高校在学中からヒューマンビートボックスなどの動画投稿を始め、卒業後に上京してスーパーマーケットの社員として働きながら、社員寮の部屋を使って動画投稿を続けていた。
2010年に投稿したビートボックス動画がヒットしたことで大きな注目を集めるようになり、国内外のYoutube関連のイベントへの出演や、各種メディアへの露出も増える。
2011年末に会社を退職して専業Youtuberとなり、名実共Youtuberの代表格と呼ぶべき知名度を確立した。
UUUMには立ち上げ当初から参加しており、同社のファウンダー(役員)・最高顧問として在籍している。
2021年9月にメインチャンネルの登録者が1000万人、2022年8月には動画の総再生回数が100億回に到達し、日本でソロで活動するYoutuberとしては文字通りトップクラスの人気と知名度を誇る。
2022年8月、東京で開催されたとあるイベントで、壇上に乱入した不審者に接触されるという事件が発生。その後不審者は警察に取り押さえられ、ヒカキンは無事であることが発表されている。
2023年4月、「少しの間YouTubeを含めたすべてのSNSの更新を休止する」と発表(実際の期間は約一週間程度)。本人にとっては始めての明確な活動休止宣言となった。
理由は「水面下で計画していたものがあり、一年前から夢だった事を実現する為」としており、様々な憶測が立てられたが、のちにブランドヒカキンプレミアムの立ち上げと、ブランド第一弾となるセブンイレブン・日清食品とのコラボカップラーメン「みそきん」の発売が告知された。
その他、目立った活動については後述する。
同じくYouTuberのSEIKINは実の兄(2歳上)、Masuoは幼馴染である。
テレビ番組への出演の機会も多く、2019年放送のゲゲゲの鬼太郎では、YouTuberを題材とした回で本人役で登場。このほか、いくつかの映画やアニメに本人や本人をモデルとしたキャラクター役で出演している。
人物
メガネとサングラスがトレードマークとなっている。初期の動画では裸眼。
小学校5、6年生の頃『ハモネプリーグ』で見たヒューマンビートボックスに興味を持ち、中学生から練習を始めた。高校生になってからはライブやYouTubeへの動画投稿などを始め、2011年には自らも『ハモネプリーグ』の派生企画であるアカペラ甲子園「ハモネプボイパリーグ」に出場し、優勝している。
また学生時代はスキージャンプやクロスカントリーの選手として活躍し、中学時代には全国大会で8位に入賞した経験がある。本人によれば、当時小学生だった高梨沙羅とスキー合宿で一緒に滑ったこともあり、上京後にニュースで見て驚いたとのこと。
高校3年生のころ親から「スキーの特待生で大学進学するか、就職か選んでほしい」と言われ、ビートボックスに熱中していたため働きながら音楽を続けようと就職を選んだと語っている。
また、会社員時代は日々の仕事と動画制作を両立させるため毎日徹夜で、高くはない給料から貯金と機材の購入費用を捻出するべく節約に励んだとインタビュー等で明かしている。
「ヒカキン」はスキージャンプ教室の先輩につけられた本名をもじったあだ名で、子供の頃に一時期だけ呼ばれていたもの。「キン」がどこから来たのかは覚えていないという(※「非課金」説は否定している。またいじめの一種の「菌」説も、長らく自称・愛称として用いていることから考えにくい)。
兄の「SEIKIN」の名前は「俺(HIKAKIN)がHIKAKINだから、(同じく本名をもじって)SEIKINでいいんじゃない?」というシンプルな理由で決まった。
身長は174cm→175cm。体重については、YouTubeを始めた当初は痩せていた(本人によれば62kg前後)が徐々に太り始め、コロナ禍で一気に体重が増えてしまい、2021年時点で90kgあると公表している。
その後ダイエットに取り組むものの、数キロ落ちてはリバウンドというのを繰り返しており、多忙な生活もあってあまり順調には進んでいないとのこと。
SEIKIN曰く「体力がある」「タフな男」とのことで、かなりハードなスケジュールで活動を長年続けていながら、幸いにも大きな怪我や病気などには見舞われることはなかった。
しかし、2023年8月末に自宅で転倒して右手を骨折、全治3ヶ月と診断されたことを、同年9月9日投稿の動画で公表。本人も仕事に少なくない影響を及ぼすことから、大変後悔・落胆していることを動画内で言及した。
動物好き。2018年7月に猫(スコティッシュフォールド)の「まるお」をペットとして飼い始め、その約2ヶ月後からはまるおと同じ日に生まれた妹の「もふこ」も家に迎え入れた。
なお、生き物には「○○お」「○○こ」と名前をつけることが多く、たとえばサラダに混入していた蛾の幼虫には「むしお」と名前をつけて飼育していた。
動画投稿を始めた頃は会社の寮の小さなユニットバスで録音しており、YouTube一本にすると決めて退職してからは都内のアパートに移り住んでいる。
その後も何度か引っ越し、2019年頃からは都内の3LDKの高級タワーマンションに住んでいる。この家では住居用と、撮影など仕事用として、隣にある同じ間取りの部屋の計二部屋を借りていることを明かしている。
さらに、2023年8月には「新居」として都内の20億円の豪邸に引っ越したと公表。ただし購入ではなくあくまで賃貸での入居であり、また拠点の一つとして上記のマンションもまだ借りている状態であるとのこと。
好物はラーメン(つけ麺も)、焼き肉。納豆も大好きで、毎朝食べている。お菓子は柿の種(とくにわさび味)やキットカットを好んでおり、下積み時代に一番食べたものはこの2つであると語っている。
ヒューマンビートボクサーとしてのヒカキン
誰かにヒューマンビートボックスを習った事はなく、YouTubeで見られる海外のビートボックス動画を参考にするなどして、独学により今のスタイルが出来上がったという。
特に影響を受けたビートボクサーとして、国内ではAFRA、海外だとRahzelを挙げている。
当初は「ビートボックス=ヒップホップ」だと思っていたが、上京してクラブでパフォーマンスをしていくうちに日本人にも聞きやすい音源の方が受け入れやすいのではと思い、スーパーマリオやAKB48といった、お茶の間で流れるような誰もが口ずさむような音を取り入れるようになった。
活動のベースがバラエティ系になってからもビートボックスのシーンはチェックし続けており、技術も衰えていない。
2021年のGrand beatbox battle 2021タッグ部門でアジアチャンピオン、世界3位となったコンビRofuもその能力を高く評価しており、またHIKAKIN本人もそのことを認知していたが、「どうせならドッキリを仕掛けて会いたい」という考えからあえて公に言及することはなく、2021年10月にコラボするまで全く交流がなかったという。
構成やチャンネルの情報
動画での挨拶は「ブンブンハローYouTube! どうも HIKAKINです」。
「ブンブン」は普通の話し声ではなくベースマシンのような音で発音され、これにかけて蜂をモチーフとした公式イラストがグッズなどに用いられている。
メインチャンネルであるHikakinTVのチャンネル登録者数は1090万人(2022年12月時点)を超え、日本国内全体で3番目、日本国内の1人で活動しているチャンネルの中では最も登録者が多いチャンネルとなっている。
また、このHikakinTVのオープニングアニメでは、アニメをABTV Networkが、歌をSEIKINが、ビートボックスをHIKAKINが担当している。
動画の内容は、お菓子やおもちゃなどの開封・レビュー、高級品の紹介や爆買い、「バズった」料理のチャレンジ、屋外でのアクティビティなど多岐にわたる。スーパーの店員だった頃やスキージャンプに取り組んでいた学生時代のエピソードを語るシリーズもある。
レビューには「ゲテモノ」が少なからず含まれており、また新商品や珍しいものが出るとすぐレビューしていることから、復刻や再販などで過去の動画が話題になることもたびたびある。
自宅で撮影している事が多く、2014年頃からはカラフルなパッチワークのソファに腰掛けて動画を進行するのが基本スタイルとなっている。
動画の締めには「行きますよ〜、最初はブンブン、じゃんけんぽん!」と声をかけ、視聴者とじゃんけんをする。出される手は完全ランダム(その時の気分)で、他Youtuberとのコラボの際は一緒に同じ手を出す。2023年からは「HIKAKINは○○ (その時の手)を出しました」と付け加えるようになった。
エンディングではBGMに合わせて「登録♪登録♪登録〜♪登録♪登録♪登録♪登録〜♪」という歌(登録ソング)でチャンネル登録を促している。一時期使われなくなっていたが、2020年頃から新規にアニメーションを追加して再び使われるようになった。
動画内でさまざまな扮装を披露しているが、2021年8月3日にはなんとLive2DモデルでのVtuber化を果たした。
イラストを担当したのは長尾景や葛葉を手掛けた本田ロアロ。お披露目配信では(Vtuber的な)「兄」の一人葛葉に加え、渋谷ハルとコラボしている。
各チャンネル
現在ヒカキンが運営しているYouTubeのチャンネルは以下の4つ。
- HIKAKIN
- HikakinTV
- HikakinGames
- HikakinBlog
更新停止中のチャンネル
- HikaruKaihatsu
エピソードなど
- 使用している動画の編集ソフトはFinal Cut Pro。
- 好きなサンリオのキャラクターはポムポムプリンで、誕生日にサンリオから世界に一つしか存在しないポムポムプリンの縫いぐるみが贈られた。
- 耳かきへのこだわりが非常に強く、大量かつさまざまな種類の耳かきを保有しており、度々動画に登場する。中には純金製で数万円するものもある。
- 仕事柄自宅にいる時間が長く、多忙なこともありコンビニ商品で食事を済ませることが多い。よく行くのはセブンイレブンで、セブンイレブンの商品レビューなどもたびたび行っている。
- 洋服はsupremeやadidasなどのブランドをよく着ており、SHIPSやユナイテッドアローズで買うことが多い。SEIKINとは服の趣味が似ているようで、たまに同じ服や色違いを着ていることがあるという。
- 高級ブランドにも関心があり、2017年にはルイ・ヴィトンで800万円の大型トランクケースを2個(総額1,500万円ほど)購入し、時計は1,900万円のロレックスのものを中心に複数高級時計を所有している。
- ポケモンカード収集にも乗り出し、動画の企画として1000万円クラスの超レアカードを購入している。
- 登録者数1000万人記念企画として、995万人時点から生配信で登録ソングを歌い続けるという企画を立て、1万人増えるごとにメントスコーラやスライムを浴びるなど別のことをするという予定であったが、本人の予想以上に登録者数増加スピードが速かったため企画倒れに終わってしまい、また新たな伝説を残す事になった。
- また、もともと登録者数1000万人記念として1000万円かけた1本の動画を制作するという予定を立てていたが、コロナ禍である事を考慮して企画を中止。予算の全額をコロナ基金に寄付すると発表。先述の登録者1000万人記念生配信における「投げ銭」(スーパーチャット)も全額寄付する事を表明している。
- これは「自分だけのため」というわけではなく、日本最大級のゲームチャンネルの運営者として進行状況など仕事に影響が出ないようにしていたら課金しすぎていたという状況であり、カード会社にこの事情を伝えたところ、ロックを解除してもらい投稿時点では既にもとに戻っている。これを受けて本人は「今後はあまり使い過ぎないようにしつつ、大好きなゲーム業界の発展に貢献できたらなと思います。僕の名前は非課金(ヒカキン)ですけどね」と述べている。
- そのネット上での長い活動の経験ゆえか、ネット民に良くも悪くもネタにされやすい。視聴者から生放送で「色々ネタにされてるけど大丈夫ですか?」という心配をされた際には「そ、そうなんすか?」と前置きした上で「まぁでもなんか、弄ってもらえるうちが華なんじゃないですか?」と返した。
炎上について
動画やSNSでの発言で炎上することはほとんどなく、長居活動歴を持ちながら大きなトラブルとは無縁である。実際に炎上したとしてもその理由はデマが原因で彼自身は特に悪い事は何もしていなかったり、一般的に見てほんの些細な事で擁護の声が多かったり、ということが大半で、炎上というよりはいい意味での「バズ」であることもたびたびある。
他のYouTuberが不祥事を起こす中、視聴者から「その頃ヒカキンは」などとそのクリーンさを称賛されることも多く、「他のYouTuberが不祥事を起こすとHIKAKINの株が上がる」という謎のジンクスがある。
実際、某週刊誌が集団体制でHIKAKINを尾行取材した結果、「コンビニで爆買いするHIKAKIN」くらいしか撮れなかったという珍事も起きている。
2022年7月には、とあるゲームの実況動画にて、マナーに反する行動を取ったHIKAKINに対する注意として「味方撃ち」を行った味方プレイヤーに対し、暴言を連発した(※炎上をする少し前に炎上回避方法として「マイナスな事は言わない」と発言していたことや、コメント欄にて相手の名前を出して「うざいと思った方、グッドボタンよろしく」というコメントをしたことで、更に火に油を注ぐ形になった。そのコメントは現在削除されている)ことで炎上したが、ごくごく珍しい炎上であったため話題となった。
このときにはいち早く謝罪コメントを投稿し、事態はまもなく終結している。
また本件はHIKAKIN本人がマナー違反をしたとはいえ、ゲームそのもののルールではなくあくまでプレイヤー同士の不文律で、さらに状況からすれば突然味方撃ちされた形となるため同情する声も見られた。
同年10月には、複数のYoutuberとのコラボ企画として、賞金をかけた鬼ごっこ動画を投稿したが、ある参加者からヒカルを通じて「時間延長が周知されておらず、不正を容認するような運営体制であったのでは?」と意見が寄せられ、最終的に「ゲームとして成立していなかったのではないかと判断した」として動画を削除し、謝罪している。
企画そのものはHIKAKINが先導していたとはいえ、現場での指示出しや調整、参加者の管理などはスタッフが行っていたため、「HIKAKIN本人に大きな非があるとはいえない」と擁護する意見が多く寄せられた。
これほどまでに大きな炎上とは無縁と言える立場にいられるのは、本人曰く「LINEメールDMは全て流出している」「家から一歩でたら360度どこからも撮られている」「一挙手一投足全てがデジタルタトゥーとして残る」という事を常に念頭に置いているからだという。かの故事を体現したディストピアのような生活だが、有名人とは常にこのぐらいの覚悟でいるべきなのかも知れない。
ネット上でのあだ名
音の出るゴミ
- ゴミ呼ばわりされていた過去と、栄光を掴んだ現在との対比。
- 後輩であるはじめしゃちょーからの敬称兼あだ名。ヒカキンという人物は、彼にとっても大きな存在である様子。
聖人
ヒカ様
子供を笑顔にして食う飯は美味いか?
- 皮肉に見せかけた賞賛。「最高に美味いんだよなぁ」と返すのがお約束。
関連タグ
YouTuber
ヒューマンビートボックス
SEIKIN(兄)
Masuo(幼馴染)
はじめしゃちょー Fischer's 東海オンエア
ワタナベマホト PDS株式会社(かつてよくコラボしていた)
ネフライト(プロゲーマー)
デカキン(HIKAKINに憧れたYouTuber)
Hikakin_Mania 卵シリーズ…二次創作の一種。本人も把握しているものと見られ、サムネイルなどでネタをオマージュしたことがある。
耳かき
表記揺れ
外部リンク
オフィシャルHP
ヒカキン公式ブログ
Twitter
Instagram