コンビニエンスストア(コンビニ)チェーンの一つ。
発祥はアメリカ・テキサス州。世界初のコンビニエンスストアを起源とする。
が、1991年に経営破綻。
再建の経過において、日本で1974年よりフランチャイズを展開していたイトーヨーカドー(現セブンアンドアイグループ)の傘下になるという親子逆転劇を演じることとなった。
概要
コンビニエンスストアチェーンとしては国内店舗数1位(2020年8月現在)。業界で唯一2万超えの店舗を擁し、他コンビニチェーンの1日の平均売上が約40万円前後なのに対して、セブンイレブンは約50万円を売り上げるという、業界でも頭一つ飛び抜けたバケモノ的存在。
業界2位のファミリーマートが買収に買収を重ねて、ようやく1.6万店舗であることからも、この数字の凄さが窺える。
親会社・グループ会社の強力な力でプライベートブランドのセブンプレミアムの商品を豊富に開発しそれを売っている。親会社に当たるイトーヨーカドーと同様ドミナント政策を取っているため、2000年代前半まではローソンやファミリーマートに比べて店舗数の割に出店していない地域がかなり多かったが、最後まで残っていた沖縄県も2019年7月11日に開業したため、現在は都道府県単位での未出店地域は存在しない(ただし市町村単位では未出店地域はまだまだ存在している)。
ちなみに6割がフランチャイズ店舗のため直営店に比べ、独自色が強いところもある。
好立地の店舗が多いことと、業界トップを独走する巨大チェーン店であることから、悪く言えばボリュームの割に値段が高い殿様商売という指摘もあるが、その値段に見合った品質をしているという意見も根強い。
お馴染みの「セブン、イレブン、いい気分」は元々はアメリカでのThank Heaven,Seven-Elevenを意訳したものとされ、いずれも「ぶん(ven)」を3回韻を踏んでいるのが特徴。
CMとしては1976年~2011年に放送された(石田ひかり、新山千春、野村恵里が出演していた時期は本人による歌唱)。
7月11日はセブンイレブンの日とネット上では言われていたのだが、2017年には遂に日本記念日協会に認められた正式な記念日となった。
なお、コンビニ最大手でありながら独自のポイントカードを持たず(北海道ではポイントカードが発行されていたことがある)、後述のd払いを除き、対応しているポイントカードもない。そのため、現金決済では一切ポイント還元ができない。
ネーミング
かつてアメリカにおいて朝の7時から夜11時まで営業していたことによる。ロゴ表記は「7 ELEVEn」となぜか最後のnだけが小文字。
また日本進出した1974年当時は午前10時頃開店、午後8時までに閉店する商店が多い中、上述の営業時間から「あいててよかった」というキャッチコピーが付けられた。
見分け方
店舗の構造(近年では既存の店舗でも老朽化を伴わない形での改築を行っている事もある)や商品数の違いなどが挙げられるが、お客様側から見ても一番分かりやすいのは、公共料金の受領書や領収書に押されるストアスタンプ(店舗の印鑑)である(ストアスタンプの下側に店舗名が書かれてあるのが直営店、オーナーの個人名が書かれてあるのがフランチャイズ店である。6割がフランチャイズ店舗なため、殆どが後者のパターンが多い)。
制服
2018年2月に国内店舗2万店突破を記念しデザイナー・佐藤可士和が監修した現行ユニフォームが発表され、同年10月より着用が開始された。リニューアルは2003年以来14年ぶりで5回目となる。
現行の制服は緑を基調とし、制服の前面&背面と襟にコーポレートカラーのストライプがあしらわれている。右側のロゴマークと背面のロゴは従来のプリントから刺繍に変更された。
なお店舗によっては全従業員がこのユニフォームではなく後述のポロシャツを着ていることもある。
旧制服
赤とピンクで構成され右側にロゴが付いている(左が名札)のがおなじみの制服(イラスト左)だが、
東日本大震災の影響で2011年7月よりポロシャツタイプの制服が誕生した。(イラスト右)
着心地としては前のに比べてかなり良いのだが、出てきた時期を考えると半そでタイプのしかなく、
秋・冬季では着こなすのが難しい(ただし、店舗の方針と着こなし方によってはオールシーズンで使えるので一概には言えない)。
また、元メイン画像(http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=16209437)やイラストではスカートをはいているのが多いが、
実際はジーンズなどの長ズボンをはいていることが多い。
これが皆様も良く見かける店員さんのスタイル。
その理由は?
これは、品出しなど身をかがむ作業においてお客様が誤って踏んで転倒事故を起こしてしまう可能性がある事と、(ありえないと思うが)よからぬ事を考えている人に狙われやすくなるため。もちろん、きちんとした防御策を立てば問題ないのだけど···。
と言うより、冷蔵庫の中や寒い時期にスカートでは身体にもよくないし、
いかんせん汚れやすいのと怪我の防止の観点から基本的にNGである(補足だが、冷蔵庫内での品出しや寒い時期の屋外作業では、コートを着て作業を行っても何も言われないし、むしろ着るように言われることもある)。
ちなみに、半ズボンやショートパンツも怪我をしやすいので実際にはくのは申し訳ないがNGである。
そのため、面接の時に店長(もしくはオーナーさん)から必ずズボンをはくようにと言われる。
特に、学生は制服が汚れやすくなるので夕方から入る場合は着替えを持ってくるように言われるか私服に着替えてから来るように言われることも···店舗次第ではあるにはある(男子女子関係なく)。
※現役店員による記述のため、主観的なことが含まれています。
なお、これは実際に勤務をする際のお話ですのでイラストに制約を掛けるつもりは毛頭ございません(誤解を招くようであればここでお詫び申し上げます)
電子マネー
セブン独自の電子マネーのnanacoはもちろん、edy(楽天Edy)、iD(DOCOMO)、QUICPay(JCB)などの電子マネーが使用可能。ただし、nanaco以外でポイントサービスと言えばドコモのdポイントに近年、対応を開始しているが、d払い経由でしかdポイントを利用及び貯める事が出来ないので注意。また、nanacoポイント、クーポンが利用できるセブンイレブンアプリがある。
さらに全国共通対応の交通系ICカード(Suicaなど)も使えるようになってきている。
QRコード決済に関してもPayPay(ソフトバンク)を筆頭にしたメジャーに対応している。
7Pay
自前でもQRコード決済サービスを展開…し始めた矢先にセキュリティホール問題をやらかしてしまったため、実質的にPayPayを始めとした他社のPayで乗り切らざるを得ない現状となっている。
ファミリーマートのFamiPayの様には成れなかった。
pixivでは
pixivにおいては一応、後述するが、コラボレーション企画があったイナズマイレブンのイラストのほか、キャラに制服を着させたイラストもある。
また、精巧に再現したイラストも···
コラボ
ローソンほどではないが、いくつかの作品でセブンとコラボした事がある。ただし、セブンの場合はジャニーズ事務所やAKB48や乃木坂46等のアイドルコラボの方が有名。特に700円以上の商品購入で引けるくじびきは、基本的にこちらがメイン。
(2017年にはB'zが、2018年にはGLAYが参戦した)
なお、セブン、ローソン、ファミリーマートと3店舗を制覇するだけでも難易度は高いといえる。
(ローソン及びファミマは参戦しても、セブンでは行われない作品もある。その中でもウマ娘はある種のイレギュラーと言えるのかもしれない)
イナズマイレブン:公式コラボレーション企画
ガンダム:セブンイレブンカラーのキットが販売されたことがある(ガンダム・セブンイレブンカラーを参照)。他にガンダムトライエイジで使えるカードなどもあった。
ポケモン:劇場版ポケモンの特典付き前売券販売を2003年以来業界で独占してきたり、セブンスポットが開始してからはセブンイレブン限定のイベントも行われている。ガンダム同様一番くじや限定グッズなどのキャンペーンも豊富。
ONEPIECE:ポケモンのようにセブン独占と言う訳ではないのだが、劇場版の公開時期にキャンペーンを行ったりする程のコラボ常連。
進撃の巨人:兵団ジャケットにセブンイレブンをあしらったver.がグッズで展開されていた。
頭文字Dパーフェクトシフトオンライン:セガから配信された基本プレイ無料の3DSのゲーム(現在サービス終了)。イベント限定でセブンイレブンカラー仕様のAE86が配信されたり(このハチロクはカスタマイズ不可)、セブンイレブンの制服をした藤原拓海のカードなども存在する。
超!A&G:番組コラボTシャツを作成。コラボ番組は、以下の5番組。
コラボ公式サイトではシャツの制作状況が逐一更新されていた。
早見沙織のふり~すたいる♪(MC:早見沙織)
村川梨衣のaりえしょんぷり~ず♡(MC:村川梨衣)
西山宏太朗のたろゆめ!(MC:西山宏太朗)
早々と第二弾が決定した。コラボ番組は以下の4番組。オリジナルトートバッグ&缶バッジを作成。公式サイト
佐倉としたい大西(MC:佐倉綾音、大西沙織)
久保ユリカが1人しゃべりなんて胃が痛い。(MC:久保ユリカ)
A&G メディアステーション こむちゃっとカウントダウン(MC:櫻井孝宏、井口裕香)
A&G TRIBAL RADIO エジソン(MC:花江夏樹、日高里菜)
劇場版ではスーパー戦隊シリーズと同時上映と言うパターンが増えたが、仮面ライダーはセブンが独占という傾向が多い。
(もう一方のスーパー戦隊シリーズ、別枠で上映されるプリキュアはローソンというパターンが多い)
ドラゴンクエストシリーズ
商品としてのコラボはDQ10を除いてほぼ例がないが、主にモンスターズシリーズなど、インターネットに接続してアイテムやモンスターの配信をしていた。
大概の場合はセブンイレブンで発売当日あたりから真っ先に配信が始まり、期間終了後はしばらく経ってから自宅のWi-Fi環境で受け取れるようになるので取り逃しの危険性は低い。
ラブライブ!:過去にはローソンともコラボをしていたが、2016年3月にセブン上陸となる。しかし、鞍替えした弊害で沖縄方面のラブライバーは…
お菓子を購入する事でクリアファイルが貰えるキャンペーンを実施しているほか、Aqoursのメンバーが特集されている雑誌においてセブンイレブン限定の付録が同封されていることもある。
また、2016年にはセブンイレブンイメージガール総選挙が行われ、1位に輝いた桜内梨子がフィギュア化されている(ちなみにローソンの方は園田海未)。
後にセブン限定ウエハースも登場し、一部で限定カードが新規収録された。
アニメ版において、カップヌードルを2個購入する事でクリアファイルがもらえるキャンペーンを実施中。それ以外でも本編中にセブンのカップ麺やカップヌードルが実際に登場している(これらに関してはセブン公認で登場)。
過去には1周年記念に連動してファミリーマート(ウマ娘×ファミマ)、それ以前にもローソンで実施していた(セブンに遅れる形でゲーム版ともコラボをしたが)こともあるので、まさかの3店舗目となる。2周年記念及び3周年記念はセブンイレブンで行った。
(その後も開催がある。数少ない3店舗制覇している作品)
過去に何度かコラボ済み。グッズが置かれたり、3に関してはスイーツフェス実施に伴うキャンペーンを展開した。
問題
近年の物価高や輸送、容器等へのコスト増の影響もあってかセブンイレブンでも値上げや商品の内容量の変更を余儀なくされる事が多いが、中には「内容量詐欺」「パッケージ詐欺」と揶揄される商品もあり、例をあげると「容器の底が盛り上がり内容量を多く見せた弁当やパスタ、麺類」「イチゴが全然入ってないのに容器を赤く塗ってイチゴが入ってるように見せかけるイチゴ練乳」「海苔が使われていないのに海苔の絵柄をプリントした包装を用いたおにぎり」等、悪し様に言えば消費者を騙していると言われても仕方無いような商品の報告が主にネット上で怒りの声と共に数多くあがっている。
一応上げ底容器に関してはプラスチック削減で薄くなった容器の強度を上げる為、電子レンジでの加熱時に熱が通りやすくする為といった理由があり、内容量に関しても複数の商品で同じ容器を使う為品目によっては容器に空きが出来る事もある、といった理由もあるにはあるが、本来入っていない物を絵柄にした包装や容器を使うと言うのは(これらの理由は不明)消費者の怒りを買ってもやむなしかと思われる。
2024年6月~8月に三か月連続で減収になっていると発表があり、
セブンイレブンの業績が悪化している事が明らかになった。
主な理由としては海外コンビニやスーパーでの大幅減益、競合しているコンビニ(ファミリーマートやローソン)が3カ月連続で前年同月比の増収を記録しているといった事が同社からあげられているが、先述した内容量詐欺、パッケージ詐欺などと謳われる商品に対する消費者の反発もこれだけが原因では無いにしろ一因にはあると思われる。
関連タグ
- コンビニ
- 黒子のバスケ:一番くじなどの展開をしていたが、世間を震撼させたいわゆる『黒子のバスケ脅迫事件』で実際に毒入りのウエハースを混ぜ混ませ、世間を震撼させた。
- 四条貴音:衣装の中にセブンの制服に近いものがある
- セブン&アイ・ホールディングス