概要
正式なタイトル名は「ちいかわ ~なんか小さくてかわいいやつ~」。
タイトルにある“ちいかわ”はそのまんま「ちいさくてかわいい」を略したかばん語。
漫画の連載はX(旧Twitter)上で行われている(のちにInstagramアカウントも開設)。元々はナガノの個人アカウントで公開されていたが、のちに独立したアカウントに移行した。また、出版権は講談社が保有している。
当初は一部でひっそりと楽しまれている程度だったが、次第に知名度が上昇していき、2021年からは大規模な展示会や商品展開が組まれるようになるなどメディアミックス化の動きが本格化、2022年にはアニメ化されている(後述)。
メディアミックスにおいては、ナガノの他のキャラクター同様ジグノシステムジャパンがライセンスを管理していたが2024年現在はスパイラルキュートに移管している。
また、2024年3月以降ファミリーアニメフェスタにキャラクターステージとして参加。
世界観
当初は「もしも小さくてかわいい生き物になれたらこんなことがしたい!」という作者の願望や一種の妄想を描いた物だったが、次第に登場キャラクターが増加し、細かい設定も構築されていった。
そして、連載が進むにつれ、「一見すると可愛い生き物の悲喜こもごもを描いたほのぼの系の漫画だが、その実態はどこか不穏で不気味な気配が漂っているダークな世界を描いた漫画」という、不条理・シュールな作風が定着した。
ファン層も、純粋にキャラクターの可愛らしさを楽しんでいる層と、世界観や作者の描こうとしている意図等、物語のよりディープな部分にまで考察を巡らせて楽しむ層とで二分されている傾向がある。
自分ツッコミくま(ナガノのくま)の世界とはパラレルワールドのようだが、世界観が共通しているのか、うさぎは書籍「MOGUMOGU食べ歩きくま」の告知に登場しており(これが初登場シーン)、「ブンブンぶん殴り」と口走るもぐらコロッケで出た「ナグリビト」というキャラクターがちいかわの方に登場したことがある。
登場人物
メインキャラ(ちいかわトリオ)
その他キャラクターについては、ちいかわの登場キャラクター一覧を参照。
代表的エピソード
詳細は個別記事を参照。
用語
作中で使われる用語。「ちいかわ」の世界観を描写するために作中で何度か登場する用語もあるが、中にはファンによる便宜上の呼称も多い。
特に、「ちいかわ族」や「怪異」などは作中の世界観に関わるかなり大きな用語だが、作中では一度もそれらの用語が使われたことはなく、あくまでもファンの間から自然発生した物である。
主人公のちいかわを始めとする、この世界に生きている種族の総称。
うさぎやハチワレなどのように個別の名前は不明だが、ちいかわと同様の生活を行なっている生き物について呼ぶ時に使われる。
ただし作中では「ちいかわ族」と呼ばれたことは一度もなく、あくまでもファンからの便宜上の呼称である。
人間サイズと思われる鎧さんに比べて幼児ほどの大きさしかなく、兎や猫などの愛玩動物的な特徴を持った種族で、多くの場合顔や表情がわからないグレーのシルエット状態で描かれており、アニメ版のクレジットでは「グレーの子たち」と称されている。
たまに出るこわいやつ(怪異)
ちいかわ世界における最大の闇。ちいかわたちの周りで起こる怪しげで、かつ危険な出来事の総称。
その種類は千差万別で、所有者の姿を変える人形や、呪いをかける老婆、嫌な形で願いを叶える黒い流れ星など、予期せぬ形で唐突にちいかわたちの日常に襲いかかる。
また怪異には謎が多いが、どうやら作中の世界観に深く根差した存在であるらしく、作中世界においてどこからどこまでが怪異かは断定できない。あるいは、ちいかわ族や彼らが生きる世界そのものが怪異である可能性すらある。
でかつよ族
基本的にはちいかわたちの生活を脅かす、でかくてつよいモンスターのような生物の総称。「キメラ」とも称され、ちいかわ族の対になる存在と思われる。
多くの場合ちいかわたちの討伐対象として倒される存在だが、必ずしもちいかわたちに危害を加える訳ではない。
ただし、前述の怪異との差は作中で明言されておらず、このでかつよも怪異の一種といえる。
なお、「でかつよ」は最初に登場したキャラの固有名詞で、そこから名前が取られた。紹介イラストではちいかわ族をねじ伏せるような描写があったが、漫画本編ではおとなしく繊細な性格のようである。
直接的な描写はないが、島編にて一部の個体はちいかわ族を捕食していることが明らかになった。
友好型・擬態型
でかつよ族とはまた異なる(あるいは同類?)モンスター(怪異)の一種。ちいかわ族と同じくらいのサイズの個体や、虫のようなサイズの個体など様々。
ちいかわ族にとって危険性のない個体を友好型と、友好型を装ってちいかわ族に近づき、油断したところに襲いかかる個体を擬態型と称している。
資格
現在確認されている資格は、「草むしり検定」「スーパーアルバイター」「酒」などがある。
仕事
後述するように、ちいかわたちの生きる世界では、少なくともちいかわ族が生きる範囲においては、料理や食べ物が際限なく湧いて出てくるが、食べ物以外の物を求める場合は種々の労働で報酬(金銭)を得る必要がある。
ちいかわ世界における仕事は、草むしりなどの雑用や、接客業などのサービス業があるが、特にちいかわたちが行うのが討伐である。
その中でも、討伐の仕事はでかつよ族や怪異などを倒すことが主な業務だが、危険も大きいようで命を落とした個体がいる可能性が示唆されているほか、作中で何度かちいかわたち自身も命の危機を迎えている。
食生活
「ちいかわ」の世界では、食べ物に関しては「湧きドコロ」と呼ばれる場所から温泉や油田のように湧き出てくるようになっており、食べて生きるだけならば適当な場所を探索するだけで生きていける(他に、自分で料理を作ったり買ったりしている描写もある)。
それも、果物や野菜や穀物が勝手に生えているというレベルではなく、それこそ「無限白米湧きドコロ」というなぜか地面に炊飯器が埋まっていて白飯が出てくる場所や、栗の代わりにマロングラッセが採れる森、味噌汁が流れる川、ダシ汁サーバーの木、雪の代わりにクリームチーズが積もったkiri山脈など、調理・加工済みの物が無から現れるという一種の夢の世界ともいえる状況である。
しかしおいしい料理を探し出すということは、それだけ森や山などの自然に潜む怪異やでかつよ族に出くわす危険が大きいということであり、仕事もせずに楽に生きられる世界という訳ではない。
アニメ版
2021年10月28日、2022年にアニメ化する予定であることが発表された(参考)。
制作は、「ゆるゆり」「干物妹!うまるちゃん」「私に天使が舞い降りた!」「刀剣乱舞-花丸-」などを手がけた動画工房が担当。
2022年4月4日から、フジテレビ系列局(ただしテレビ大分除く)にて放送されている情報番組「めざましテレビ」内のコーナーアニメとして放送されている。
第1話のみ月曜日の放送であったが、4月8日放送の第2話以降は毎週金曜7時40分ごろからのスタートとなっている。
また2023年3月27日には、4月から放送回数を毎週火曜日と金曜日の2回に増やすことが発表された。
YouTubeの「めざましテレビチャンネル」のほか、FOD Premium、TVer、GYAO!、Amazon プライム・ビデオでも配信が行われており、「めざましテレビ」が放送されていない地域でも視聴が可能である。
また同年1月4日から、同番組の6時前のめざまし占いのコーナーが「ちいかわ占い」にアレンジされた上で放送されている。2月には東京駅構内にてミニストアが期間限定オープンした。
なお、大人の事情で栗まんじゅうの飲酒シーンは、熱燗が急須のお茶になっていたり缶チューハイが酒とわかりにくいデザインに変更されるなどの配慮がなされている。
季節のイベントの話は、放送時期によって変更されることがある。(例:お花見→紅葉狩り)
ただし、キメラや魔女などのストーリーはそのまま放送され、X(旧Twitter)でトレンド入りするほどの話題となっている。
ちいかわランド
2021年8月7日より展開しているちいかわグッズ専門店。
2024年現在はキデイランド(大阪梅田店、原宿店、福岡パルコ店、京都四条河原町店、マルイシティ横浜店)、東京駅一番街東京キャラクターストリート、東京ソラマチイーストヤード、パルコ(広島、心斎橋、名古屋、仙台、札幌)の計12店舗に出店中。
飲食店
ちいかわレストラン
2023年11月16日に、池袋パルコにオープン。様々なコラボカフェを行っていた「THE GUEST cafe&diner 池袋パルコ店」を、ちいかわコラボで常設したもの。
ちいかわラーメン 豚
2024年3月19日より名古屋パルコにて、ちいかわラーメン豚が期間限定で営業開始。
こちらは、漫画作中内(パラレルワールド編)に登場したラーメン店「豚」を再現したものとなっている。ただし、登場キャラクターは通常のちいかわ達で、パラレルワールドの姿ではない。
黒烏龍茶などを販売する自販機も設置。
ちいかわベーカリー
2024年10月29日より東急プラザ表参道「オモカド」3階にて営業開始。
主なコラボ
Shadowverse
2022年8月28日より、本作「ちいかわ」が、Cygamesによるスマホカードゲーム「Shadowverse」(シャドウバース)とコラボすることが、シャドウバースの公式にて発表された。9月1日よりコラボ開始。
ちいかわがスマートフォン向けゲーム作品とコラボするのは今回が初となる。
シャドウバースの世界観はダークなファンタジー要素で構成されているため、ほのぼの系の見た目によるちいかわとのコラボは大きな反響を与えることになった。
一方でちいかわの方も、どこか不穏な雰囲気を覗かせている作品であるため、その実態を知るファンからは「ある意味、シャドバの世界観とマッチしている」といった感想も見られる(参考内容1)。
アニメ版ちいかわにおいて、ポシェットの鎧さんのCVを杉田智和が担当しており、シャドバではローウェン役でメインキャラの一人を担当しているため、コラボ初公開時の告知動画では杉田智和がナレーションを務めた。
なおポシェットの鎧さんを含む一部のちいかわキャラは、コラボ情報の公開当初はまだアニメ版に未登場だったため、それらのキャラの声はシャドウバースとのコラボカードにて初めて公開された形となった。
また、シャドウバース側のコラボの目玉の一つである「リーダースキン」機能にてちいかわのキャラ達がスキンとなって参戦したのだが、そのシャドバの雰囲気とは(いい意味で)とても似つかないちいかわ達の存在感や、バトルに敗北した際にちいかわたちが爆散するという演出が、コラボ開始となる2022年9月1日にTwitterなどで話題になった(参考内容2)。
なおバトルに敗北した際の爆散演出は、ちいかわたちを含む全キャラ共通の物である。
明星チャルメラ
2022年9月7日からコラボCM放送開始。
漫画で登場してから約2年経ってのコラボが実現。原作のストーリー(ハチワレの言い間違い)をなぞる形で、実写の本田翼がちいかわ&ハチワレと一緒にチャルメラを食べるCMとなっている。
CM公開前日には、明星公式Twitterが「食べる?チャリメラ」とツイートし、話題になった。
余談だが、本田翼はLINEモバイルのCMで、ナガノのくまとも共演したことがあり、ナガノキャラクターとのコラボは2回目。
2023年9月7日からはコラボCM第二弾を放送。ポシェットの鎧さんがホタテ(出汁)のキグルミを作った設定。
2024年2月22日からはコラボ第三弾が決定し、醬油味、宮崎辛麺に加えてバリカタ麺豚骨のコラボパッケージが2月下旬から発売予定。
サントリー
2023年2月と2024年2月、C.C.レモン、デカビタC、POP、なっちゃんがちいかわコラボパッケージに変更。またグッズが当たるキャンペーンも実施。
東京卍リベンジャーズ
2022年4月からコラボ中、作品のキャラに扮したキャラクターグッズが発売され、漫画掲載もされたことがある。
僕のヒーローアカデミア
2022年5月2日発売の「ジャンプGIGA2022SPRING」の応募者全員サービスでコラボTシャツが実施されたほか、作者の堀越耕平のTwitterアカウントでコラボイラストもツイートされた。
イトーヨーカドー
2023年7月15日~8月20日に「ちいかわと夏休みフェア」を開催。抽選でぬいぐるみが当たるほか、食料品コーナーでのクイズラリー、先着でグッズがもらえるキャンペーン、ポッポでのコラボフードの発売など(参照)。
阪急電鉄
2023年8月4日~2024年3月28日の間、ラッピング電車やラッピングバス運行のほか、コラボグッズの販売やデジタルスタンプラリーなどを実施(参照)。ラッピング車両は以下の通り。
・阪急1000系1017編成:神戸本線・ハチワレ号
・阪急バス:西宮営業所3237号車(ハチワレ号)・猪名川営業所3251号車(ちいかわ号)・茨木営業所7197号車(うさぎ号)
このほか、箕面線・伊丹線・嵐山線を走る複数の車両にヘッドマークを掲出(側面や車内装飾はなし)。
東京スカイツリー
2023年10月17日~2024年1月16日の間、展望室特別装飾やアニメ上映、グリーティングイベントや限定グッズの販売などが行われる。(参照、ニュース)
Zoff
ちいかわ、ハチワレ、うさぎをイメージした3種類のコラボ眼鏡、メガネケース、メガネ拭きが2023年5月26日より発売中(参照)。
チロルチョコ
ちいかわちろるちょこBOXとして2024年3月25日より発売中。個包装デザインは全30種類(参照)。
くら寿司
2024年3月8日よりコラボ。
食べた後の皿5枚で挑戦できるゲーム「ビッくらポン!」であたりが出た時の景品(フィギュア、缶バッジ、マスキングテープ)として登場した他、2500円ごとのお会計事にオリジナルグッズ(第1弾:クリアファイル、第2弾:A5ノート、第3弾:下敷き)がもらえる(参照)。
Jリーグ
コラボ限定グッズの販売や 国立競技場での
特別コラボイベントも実施予定。(参照)
その他
・漫画「クッキングパパ」(うえやまとち著)162巻の表紙及び本編にちいかわが登場。
・ちゃお2023年11月号に掲載の漫画「こっちむいて!みい子」(おのえりこ著)に、ちいかわコラボ記事掲載。
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イラスト・漫画 | ちいかわ50users入り→ちいかわ100users入り→ちいかわ500users入り→ちいかわ1000users入り→ちいかわ5000users入り→ちいかわ10000users入り |
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