「返せッ!!」
CV.山下タイキ
概要
ナガノ氏の漫画「ちいかわ」に登場するキャラクター。2020年8月13日投稿の回で初登場。
でかつよとは、「なんかでかくて強いやつ」のかばん言葉で、同月27日の投稿でで、「(ナガノ氏の)こんな風になってくらしたい」という願望の1つで、「何か嫌なことがあったらバーンとねじふせて、音速で駆け回り、生きるために食物をむさぼり、闘志を燃やす」存在と説明されている。
ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)も初期は「こんな風になってくらしたい」というイラストで投稿された、内容から「ちいかわと対をなす存在」、「ナガノ氏のもうひとつの願望」であるキャラクターとうかがえる。
キャラクター
初登場時には、全力疾走でモモンガを追いかけながら「返せッ」と叫んでいた。なにを「返せッ」なのかは特に語られていない。
前述のとおり「こんな風になってくらしたい」イラストによると、音速で駆け回る存在のはずだが、モモンガに追い付けず逃げられてしまっている。ちなみに、当該イラストでは、モモンガのようなシルエットのちいかわ属がねじ伏せられているのだが…。
その後しばらくして、流れ星になにかを願い、涙を流す姿が描写されている。
しばらく出番が無かったが、2022年11月~12月にかけて投稿された、別のモンスター(でかつよ属)「あのこ」をメインとしたストーリーに登場。
ちいかわ族を襲うあのこを見て怯え、「やめなよー…」と震えながら声をかけた。
そして、あのことたまたま通りかかったムカデに、「とられちゃったの?からだッ」となにやら意味深な質問をし…
仲良くなったあのこに「またあそぼ…」と言ったが、やはりちいかわ族を襲ったり弄んだりするあのこには恐怖心がある様子。
…以上のように、モモンガに対して執着心があり追いかけるものの、ちいかわ属を襲う存在に対しては恐怖心を抱くなど、「こんな風になってくらしたい」で紹介された「でかつよ」とは、なにやら様子がかなり違うのだが…。
性格
前述の通り、涙を流しながら「叶うかな…」と言うほどに強い願いを持つ一方で、願いに対して涙を流す繊細さを持っており、姿だけでなく心までモンスターになった怪異が、ちいかわ族に「何か」をしているのを目撃して「ヒー」と怯えながら悲鳴を上げていることから、その恐ろしげな風貌に似合わず非好戦的でおとなしい性格と思われる。
また最新の姿では、あのこがちいかわ族をいたぶる様子を見て「やめなよ…」と制止するなど、弱い者がいたぶられるのを黙認できない正義感の強さも窺わせる。
基本的にちいかわ世界に存在する怪異の中で、ここまで明確な理性を持った存在は少ない。
正体?
以下の内容は、多くのファンの間で共通認識になっているものの、公式からは正式な発表がない事柄です。
公式設定ではないため注意。
前述のとおり、本来であれば狂暴な存在のはずなのだが、漫画本編に登場するでかつよはモモンガ以外に対しては大人しく、ちいかわ族を襲ったりしない。
また、「とられちゃったの?からだ…」との発言があるが、別のエピソードでちいかわトリオが、「魔女に人形と精神を入れ換えられ、身体を奪われそうになる」「スロットマシンで別の人物と精神が入れ替わる」などの経験をしており、現在のでかつよは何者かに身体を奪われた存在である可能性が考察されている。
故に初登場時、モモンガに「返せッ!!」と言っていたのは、身体ではないかと意見が出ており、実際モモンガは
- 初登場時、なにかから逃げるように現れ、「ついにやったゾ!」と発言。
- 精神を入れ換える機械に強い関心を示し、「物騒なもの」と破壊
- 食糧がないときに、ちいかわを噛みつき「うま味がない」と発言
- (海の底で閉じ込められたら)「このからだでかわいこぶれなくなる」と発言
と、不審な行動を見せていた。
また、このようなグッズやこのような展示も存在し、「現在のでかつよとモモンガは精神が入れ替わっている」可能性が高く、これが多くのファンの間で共通認識となっている。
ちなみに、モモンガが初登場した時の漫画に「(遂に)手に入れた」「このからだなら」と書こうとして没にしたことが、ナガノ展で公開された。
その後、ついに-「水面に映った自分を見ながら顔を洗うモモンガ」の夢を見たでかつよが目を覚まし、焦って池で自分の顔を見に行くも映った姿を見て沈黙するという決定的な話が描かれた。
この話で上記の考察はほぼ確定的となったであろう。
よく見るとこの時の夢のモモンガは、我々が良く知るモモンガとかなり顔つきが違う事が分かる。