もしかして
🍁解説🍂
なぜ『紅葉“狩り”』というのか
大昔「狩り」というと、山野に入って獣や鳥を追い立ててとらえることで、「鹿狩り」や「鷹狩り」などがあった。他に、薬となる鹿の若角や薬草などを求めて山野に入ることを「薬狩り」と言ったり、きのこを求めて山野に入る「きのこ狩り」も盛んだった。つまり「狩り」とは本来『何かをとりに山野に入ること』を指す言葉だったのである。やがて、貴族たちが狩りの際に 山野の草花や紅葉を手に取り眺めたりしたことから、さらに発展して草花を眺める場合にも用いられるようになった。
自宅の庭や近所の公園の紅葉を眺めて楽しむことは『紅葉狩り』と言わず、遠くの山野にわざわざ出かけ紅葉を眺めることを『紅葉狩り』というところに、「狩り」の本来『山野に入る』という意味が残されているものと思われる。
なお、「紅葉狩り」という言葉は、かなり古くから使われており、万葉集の中にも登場している。また、平安時代には春に山桜を見に出かけることを「桜狩り」とよんでいた。
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潮干狩り 山菜取り きのこ狩り / キノコ狩り たけのこ狩り / タケノコ狩り 栗拾い
外部リンク
- 紅葉(Wikipedia)
- 「紅葉狩り」なぜ狩り?(NHK)