ヤマザクラ
日本の代表的な桜のひとつであり、日本の固有種。
日本原産の桜の野生種10種のうち、最も広い地域で自生していた種類であり、江戸時代後期に大島桜やその変種のソメイヨシノが広がるまで「桜」と言えば主に山桜を指した。
同一地域の個体群内でも個体変異が多く、同じ山桜でも開花時期、花つき、花の色などが様々に変化する上、さらに江戸時代後期以降は大島桜や大山桜などとの交雑種も多く、どこまでを「山桜」とするかは極めて難しい問題。江戸時代以降は多くの園芸品種も生み出している。
ソメイヨシノと区別される特徴として分かりやすいのは、葉と花が同時に開花することだが、これは大島桜なども同じで山桜だけの特徴ではない。