曖昧さ回避
さくら、サクラも参照。pixivにおけるタグとしては、人名などと区別するために「桜の花」「桜の木」などのタグが併用される場合もある。
🌸植物としての『桜』
桜(櫻)とはバラ科サクラ属(Cerasus)の落葉高木または低木。春に白色から薄紅色の花を咲かせる。
北半球の暖帯から冷帯にかけて分布し、観賞価値の乏しいものも含め20~30種がある。日本では奈良時代から花木として栽植され、ソメイヨシノに代表される園芸品種も多い。桜桃(さくらんぼ)をとる果樹として栽培されている種類(セイヨウミザクラ、スミミザクラ)もある。
花は葉に先立ち、または葉と同時に開花し、春の盛りを告げる。花は淡紅色ないし白色の五弁花で、園芸種は八重咲きのものもある。一重系は花弁の先が二つに割れているものが多く、日本ではこれがサクラの花びらの特徴と思われているが、全てのサクラがそうだというわけではない。
日本人に古くから親しまれている花で、公式には国花と定めた政令等はないものの事実上、国花のように扱われている。
分類
バラ科バラ亜科サクラ属。分類は、スモモ属(Prunus、日本では広義サクラ属と訳されることもある)のサクラ亜属とすることもあるが、近年の日本では広義サクラ属をモモ連(サクラ連)として一段階上のグレードとし、サクラ属を独立させるのが一般的である。なおモモ連にはモモ、ウメ、アンズ、スモモ、アーモンド(以上スモモ属)、ウワミズザクラ(ウワミズザクラ属)などが含まれる。
なお、桜草、芝桜、秋桜、美女桜(バーベナ)と呼ばれる草花があるが、いずれもサクラの仲間ではない。
品種
サクラは突然変異が多い植物として知られており、花弁の形や枚数や色、花の大きさ、樹形や木の高さなどその多様性は著しい。平安時代の古くから枝垂れ桜、八重桜などの変種が見出され珍重されてきた。日本産の桜原種は山桜、大山桜(北海道では蝦夷山桜とも)、高嶺桜(北海道では千島桜とも)、大島桜、深山桜、霞桜、江戸彼岸、丁子桜、豆桜、熊野桜の10種で、他は全て人間による掛け合わせや枝変わりなどで生み出された園芸種である。また、これとは別に沖縄では中国や台湾から導入された寒緋桜(ヒカンザクラ)が一般的で、有名な河津桜は日本在来の大島桜との雑種である。
現代日本では、数日のうちに一斉に咲いて一気に散るソメイヨシノが最も一般的だが、元々日本で「桜」といえば山桜であった。山桜はソメイヨシノほど開花時期が短くなく、また同じ場所の木でも個体によって開花時期に若干のずれがあるため、花見は何週間にもわたってじっくりと楽しまれるものだった。
日本産の桜は600種類以上あるというが、野生種から生じた変種同士をさらに掛け合わせたりして作り出されたものである。このうち100種類余は北海道の元小学校教師、浅利政俊氏が一人で作出したもの。浅利氏が作出したものを含め約250種の桜が松前城に植栽されている。この松前や奈良県の吉野山、東京都の多摩森林科学園の桜は超早咲きから超遅咲きまで揃っているため、1ヶ月以上の長い間にわたり花見が楽しめる。
栽培
桜の木(特に山桜系の品種)は色々な毛虫がたかるため、桜の木を所有している人にとっては頭痛の種でもある。繁殖力も強いとは言えず、特に八重桜系の品種は結実能力を完全に失っており、挿し木や接ぎ木でなければ増やすことが出来ない。
また、園芸種に関して言えば免疫力もそれほど強くはなく、特にカビに弱い。下手に枝を切ると切り口から木材腐朽菌が入って枯れてしまう。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と俗に言われるほど。特にソメイヨシノなどはカビを原因とする「てんぐ巣病」などにかかりやすい。
名前の由来
「サクラ」という名称の由来は諸説ある。
- 「咲き群がる」からの転化。
- 花弁の先が裂けているのが特徴なので「サキウラ(割末)」と呼ばれた。
- 春に里にやって来る、「稲(サ)の神」が憑依する「座(クラ)」。
- 富士山の頂から種をまいて花を咲かせたとされる日本神話の女神・「コノハナノサクヤビメ」の「さくや」に由来。
桜の花と文化
桜の花は、春の風物詩として古くから親しまれており、俳句では晩春(4月)を表す季語にもなっている。関東以西の開花が入学式の時期とかぶることから、「新人」「新生活」のイメージと重ね合わされることも多い。和歌で単に「花」という場合は無条件に桜を指す。現代でも毎年のように、春になると「桜」を題材にした歌謡曲がリリースされ、「桜ソング」と呼ばれる。
鑑賞以外の利用
セイヨウミザクラの実はサクランボと言い、食用になる(大島桜や寒緋桜の実も可食で、砂糖漬けなどにされることはあるが、通常流通することはない)。ヨーロッパや南西アジアに自生するスミミザクラの実は酸味が強いため生食には不向きだが、当地ではシロップ漬けにしたり料理に用いられる。その他日本では、八重の花を塩漬けにしてあんパンに埋め込む以外に、桜湯として飲むことがある。
大島桜は美しい樹皮と緻密な木目を持ち、工芸品や木炭用に珍重される。またその樹皮は漢方薬材料となり、葉は香り高く、桜餅などの和菓子にも利用されるなど日本産野生種の中でも特に利用価値が高い。
桜にちなんだ呼称
- 桜肉 … 馬肉の別称。その肉の色と食べ頃が『桜が咲く頃ぐらい』だと言われる事から。
- 桜色 … 桜の花を思わせる、淡いピンク色。
- 桜襲(さくらがさね) … 襲とは、(単純に言えば)和服のカラーパターンの一種である。
- 桜でんぶ … ほぐした魚肉に砂糖と食紅を混ぜたふりかけ。
関連イラスト
オリジナル
版権
別名・表記揺れ
さくら / サクラ / 櫻 チェリー / cherry sakura
複合語
関連タグ
桜吹雪 / 花吹雪 桜並木 千本桜 花霞 花冷え 花筏 夜桜 葉桜 雪桜 八重桜 枝垂れ桜(枝垂桜) ソメイヨシノ 大島桜 山桜 美女桜
pixivの関連企画
関連性の高いキャラクター(50音順)
朽木白哉 コハク・ハーツ 西行寺幽々子 桜織 桜ミク スプリミリョーネ チェリム 遠山金四郎 トニートニー・チョッパー 姫乃アヤメ ベヨネッタ/セレッサ 万年桜のウワサ ユグドラルウッズ
『桜』という名の人物・キャラクター
桜を含む名字・人名
『桜』という名前の実在人物
『桜』という名字の実在人物
『桜』という名前の架空のキャラクター
- 桜(桜姫華伝) … 『桜姫華伝』の主人公。
- 桜(モンスト) … 『モンスターストライク』の登場キャラクター。
- 桜姫 … 『プラレス3四郎』の登場キャラクター。
- 有栖川桜 … 『バーコードファイター』の登場人物。
- 空木桜 … 『まほらば』の登場人物。
- 各務原桜 … 『ゆるキャン△』の登場人物。
- 木之本桜 … 『カードキャプターさくら』の主人公。
- 栗栖野桜 … 『血染めの花』『ヤンホモ兄に愛されすぎて友達ができない!』の登場人物。
- 河野桜 … 『堀さんと宮村くん』の登場人物。
- 国生桜(錦織桜) … 『ぼくの地球を守って』『ボクを包む月の光』の登場人物。
- 獅子堂桜 … 『宇宙をかける少女』の登場人物。
- 鈴木桜 … 『うえきの法則』の登場人物。
- 真宮桜 … 『境界のRINNE』の登場人物。
- 間桐桜 … 『Fate/staynight』の登場人物。
- 鴻鳥サクラ…『コウノドリ』の主人公。※男性
『桜』という名字の架空のキャラクター
- 桜あかり … 『ジュエルペットてぃんくる☆』の主人公。
- 桜モニカ … 『ジュエルペットてぃんくる☆』の登場人物。
- 桜井五郎 / スペードエース … 『ジャッカー電撃隊』の主人公。
- 桜市子 … 『貧乏神が!』の主人公。
- 桜小路桜 … 『CODE:BREAKER』の登場人物。
- 桜小路螢 … 『伝説の勇者ダ・ガーン』の登場人物。
- 桜小路マリア / 花忍キャプター3 … 『忍者キャプター』の登場人物。
- 桜ねね … 『NEWGAME!』の登場人物。
- 桜ヒデユキ … 『花さか天使テンテンくん』の登場人物。
タイトルに『桜』を含む作品
(50音順)
- 桜(おそ松さん) … おそ松さん 第2期の第24話サブタイトル。
- 桜(BEMANI) … BEMANIシリーズの楽曲。
- 桜坂 … 福山雅治の楽曲。
- 桜Trick … タチによる4コマ漫画。
- 桜流し … 宇多田ヒカルの楽曲。
- 桜の木になろう … AKB48の楽曲。
- 桜の花びらたち … AKB48の楽曲。
- 桜姫華伝 … 種村有菜による漫画。
- 左近の桜 … 長野まゆみによる小説。
- 同期の桜 … 軍歌。
- 薄桜鬼 … 女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。
- 八重の桜 … NHK大河ドラマ第52作目。2013年放送。
- 桜(DAPUMP) … DAPUMP30枚目のシングル。
- 夜桜さんちの大作戦…権平ひつじによる漫画。
アマチュア作品
- 桜色タイムカプセル … スズムによるボカロ曲。
- 桜前線異常ナシ … ワタルPによるボカロ曲。
- 桜ノ雨 … 森晴義(halyosy)が「ニコニコ動画」で発表した楽曲。後にCD化された。
- 千本桜(黒うさP) / 小説千本桜 … 黒うさPによるボカロ曲。およびそれを題材とした小説。
- 黄泉桜 … 仕事してPによるボカロ曲。
『桜』と関連性が高い作品
- 銀魂…OPテーマやEDテーマ等に桜のシーンが多い。その上長篇シリーズで『紅桜篇』やSPYAIRの楽曲でカタカナ表記の『サクラミツツキ』等も存在する。恐らく理由は本作、「侍」をテーマにしている為、昔では「花は桜木、人は武士」という言葉が存在されており、その意識をされていると思われる。
外部リンク
pixivision
- 春が花開く。桜のイラスト特集 - pixivision(2023年3月19日)