解説
バラ科キジムシロ属に分類される多年草。食用に栽培されるイチゴ(オランダイチゴ属)とは別属。アジア南東部と日本全土に分布。湿った草地に自生し匍匐茎が地面を這って繁茂する。
4~6月に黄色い花を咲かせ、赤い球形の実を付ける。
名前の由来については「ヘビが実を食べている」「蔓の形状がヘビを連想させる」など、ヘビ関連の説が複数ある。
毒があるという俗説があるが、実際は食べても無害。
しかし、食べてもまったく味がせず美味しいとは言えないので、食用には向かない。
一応ジャムに加工して食べる事もできるにはできる。美味しいには美味しいのだが、元々が無味な為にコレジャナイ感があり、わざわざ調理するぐらいなら普通にイチゴジャムを使った方がいいかもしれない。
……と、人の口に入れるにはほとんど向かない植物だが、焼酎に漬けたものはかゆみ止めに、乾燥させたものは漢方薬として利用できる。