※お酒は二十歳になってから。
概要
日本在来の蒸留酒。韓国の「焼酒(ソジュ・soju)」も含まれることがある。かつては日本酒に劣るものとして扱われていたが、現在では伝統的に焼酎を飲用してきた九州と南西諸島、伊豆諸島以外にも飲用の習慣が浸透し、日本酒と並ぶ代表的な「日本を代表する酒」となった。日本酒のような醸造酒と比べて悪酔いしにくく、飲んだ次の日も比較的残らないのが良い点。
「焼」は加熱の意、「酎」は重醸、つまり「つくりかえした濃い酒」の意である。穀類・芋類・糖蜜などをアルコール発酵させ、それを蒸留してつくった酒。
酒税法では、連続式蒸留機で蒸留した甲類と、単式蒸留機で蒸留した乙類に分類される。
乙類焼酎(本格焼酎)は日本酒が作れない温暖地域で発達してきたとみられ、古くから九州や沖縄での醸造・飲用が盛んだが、近年は北海道のような冷涼地でも醸造されている。
定義
酒税法では「アルコール含有物を蒸留した酒類」のうち、以下の条件を満たす酒類を焼酎としている。
- 発芽した穀類を使用していない(使用した場合 → ウイスキー)
- 白樺の炭などで濾過していない(濾過した場合 → ウォッカ)
- 蒸留時に別途定められている物品以外を添加しない(添加した場合 → リキュール)
- アルコール度数が連続式で36度未満、単式で45度以下である(それ以上の場合 → スピリッツ)
飲み方
- ロック
- 水割り
- お湯割り
- 炭酸割り
- 前割り(あらかじめ焼酎と水を割り、冷蔵庫で寝かせる)
- お茶割り
- コーヒー割り
- 牛乳割り
- 金魚割り
甲類焼酎
アルコール度数36%未満。
糖蜜や穀類を主原料として、連続式蒸留機で蒸留した高純度のアルコールに水を加え、度数を調節したもの。慣れると30度位までは平気で720ml位は1回で飲めるようになるので注意。
欲言えば無色透明でくせがないため、悪く言えばウォッカ同様アルコール水溶液である。
つまり、酎ハイや梅酒づくりなど原材料の風味をあえて残したくない場合に向く。
別名ホワイトリカー。
乙類焼酎
アルコール度数45%以下。
穀物や芋などを原料として、単式蒸留機で1回だけ蒸留した焼酎。
原料の風味が残るのが特徴で、九州・沖縄地方での伝統的な焼酎の製法。泡盛もこれに分類される。
近世になって『本格焼酎』とも呼ばれるようになったが、これは法制によって甲類・乙類の分類が生じた際に霧島酒造2代目社長である江夏順吉が、"乙"という言葉が"甲"より劣るという意味合いにより乙類が世間的に下に見られることを危惧し、1957年に九州旧式焼酎協議会にて別の呼び方として提案したことに伴う。
乙類焼酎の種類
麦焼酎
焼酎らしい焼酎その1。
割らずにロックがおすすめ。一般に米焼酎より癖が少なく、飲みやすいと言われる。
芋焼酎
焼酎らしい焼酎その2。
ストレートやロックでも平気だが、初心者に優しい湯割りにも向いている。
味はかなり濃厚で、しばしば独特の臭みがあるため、好き嫌いが分かれると言われる。しかし、近年では「白金酒造株式会社」などにより、鮮度の良い芋を厳選し、臭みの元となる傷んだ部分やヘタなどを切り落としてから焼酎にするなどの努力がなされた結果、従来のような臭みは少なくなっている。ただしその「臭み」を芋焼酎の「味」と考える人もいて、銘柄によっては強烈なものもあるので注意。
現在では、焼き芋を原料とした「焼き芋焼酎」も作られるようになった。焼き芋に由来する甘い香りが特徴。
米焼酎
日本酒同様、米を原料とする。味はやや濃厚。
香りや味わいは日本酒に近くフルーティで、減圧蒸留の普及もあって初心者にも受け入れやすい焼酎。
泡盛
沖縄在来の焼酎で、タイ米が原料。製法の違いから本土の米焼酎とは区別される。詳細は当該記事へ。
黒糖焼酎
奄美群島てのみ製造が許可されている。割らすにロックで飲むのがよい。
口当たりは比較的柔らかく癖が少ないが、その分香りや原料から想像されるほどに甘味は強くないので注意。
銘柄次第では芋焼酎のほうが甘いことも。
蕎麦焼酎
味わいは麦焼酎より更に軽く癖が少ない。焼酎のそば湯割りとは全く違うので注意。
栗焼酎
栗の香りとまろやかでほのかな甘みがあるのど越しが特徴。
ジャガイモ焼酎
サツマイモで作る芋焼酎と比べ癖が少なく飲みやすいものから、独特の青臭い香りの強いものまである。
シソ焼酎
鍛高譚など。
関連タグ
焼酎を造っているメーカー
個別タグが存在する焼酎
黒霧島 樹氷 大五郎 真露 ビッグマン いいちこ 二階堂 キンミヤ焼酎 百年の孤独
外部リンク
焼酎(Wikipedia) ※一部引用しています。