曖昧さ回避
→ウオッカ
- 上記競走馬をモチーフとしたメディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』の登場人物(ウマ娘)。
概要
起源は諸説あるが14世紀にはロシアで作られていたとされ、名称はスラブ諸語の「水」を指す「ワダ」に由来すると考えられている。
日本語の片仮名では「ウオツカ」、「ウォトカ」、「ヴォトカ」などとも表記。
原料の穀物は大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモ、サトウダイコン、トウモロコシなどで、蒸留後にシラカバの木炭で濾過して作る。
アルコール特有の風味を除けば無味無臭無色でクセがなく、ほぼ純粋なその水溶液に近い。
歴史としてはロシア、ポーランド、ウクライナ、フィンランドなど、地域全体として冬季が厳寒であるヨーロッパ北東部を中心に作られてきたが、現在は一大消費地であるアメリカ合衆国での生産も発展している。
日本や米国ではストレートでの飲用よりも、果実酒(リキュール)や、カクテル、フレーバード・ウオッカのベースとして用いられることが多い。
現在の日本でいわゆる「チューハイ」の主なベースとなっているのはこのウオッカである。
蒸留酒としてアルコール度数が比較的高いものが多く、一般的には37.5~50%程度。
ウォッカをストレートで常飲するロシア・東欧圏は、冬が厳しく耕作可能期間が短く、労働者の娯楽用として酔いがまわりやすい強い酒が求められてきたともされている。
健康志向の高まりで、かつてほどの酒量はなくなったが、ロシアを中心とするスラブ人国家では、フォーマルな酒としてのウォッカの地位は揺るいでおらず、結婚式で出される酒はウォッカが定番。
社会が硬直化したソ連後期にあって、ウォッカに溺れて憂さを晴らす国民が続出したためゴルバチョフはウォッカの販売規制や値上げによってアルコール依存症と生産性の解決を試みたが、どうしてもウォッカを飲みたい国民は密造のために砂糖を買い占め、店から砂糖が姿を消してしまった。
この結果危険な密造酒で重大な健康被害を起こす人が増えて社会不安が広がり、税収が落ち込んだソ連は崩壊速度を早めていくことになる。
国産ウォッカ
近年では日本国内でも「国産ウォッカ」と称したものが販売している。実のところ作り方にそこまでこだわりがあるわけではなく、最後に白樺の炭で濾過する工程などの基本を守ればどこでも作れる――という解釈を元としており、平たく言えば安酒系スピリッツの代名詞として近年は幅を利かせている。
こうなった原因の一つに、日本国内における連続蒸留型蒸留酒の代表格として甲類焼酎というものが既に存在するものの、日本においては甲類焼酎のアルコール度数は乙類焼酎(伝統的焼酎)より更に下の36度未満にする必要があり、それを越えてかつ乙類焼酎の技法に外れた蒸留酒は単に「スピリッツ」とのみ記載されてしまうという環境もある。
ストロング系飲料においても、ベースとなる酒として(主に国産の高アルコール度の)ウォッカを利用している。
主な銘柄
ウォッカベースのカクテル
ウォッカトニック カミカゼ シーブリーズ スクリュードライバー ソルティドッグ
バラライカ ブラッディマリー ブルーラグーン モスコミュール スレッジハンマー