概要
元々は、大麦や小麦の畑に生えていた雑草が栽培化したもの。冷涼な気候を好むのが特徴で、東欧などで栽培され、北欧などで消費されている。粉は大麦や小麦と違い、茶褐色を呈する。
他の麦と同じく、パンなどに加工される。
特徴
寒冷な気候を好む。また、少ない水分でも育つため、乾燥した地域でも作ることが出来る。小麦が育たない酸性土壌でも育つ。
グルテンは小麦や大麦に比べ、少ないのが特徴。
歴史
発祥は現在のトルコ東部とされる。もとは、大麦や小麦の畑の雑草だった。2000年前から栽培され、19世紀まで主要な穀物であった。
生産
寒冷な気候を好み、小麦や大麦が育たなかったドイツやポーランド、ロシアで多く生産されている。かつては主要な作物だったが、殆んどは小麦に置き換えられた。その為、小麦に比べ生産量は遥かに劣る。
利用法
主にパン(ライ麦パン)として利用される。北欧、特にドイツではドイツパンとして知られる。
かつては、白いパンを食べる余裕がない、貧しい家で食されていた。
他に、粒をそのまま使ったり、ビールに利用されることも。