概要
ドイツで生産されるパン。主にライ麦を使うため、どっしりした食感が特徴。世界でも有数のバリエーションを誇ることでも知られる。
なお、10月3日は「ドイツパンの日」とされている。
原料
ドイツパンの原料は主にライ麦。ドイツは寒冷なため、他の麦が育ちにくいためである。しかし、ライ麦は発酵しにくいため、小麦を混ぜて作られる。
食感
ライ麦はグルテンを含まないため、ずっしりと重い仕上がりになる。また、発酵させるためにイーストではなく、サワー種を使うため、独特の酸味と香味が生まれる。
また、サワー種はパンを扱いやすくしたり、保存しやすくしたりする働きもある。
種類
ドイツは世界で最もパンの種類が多いと言われる。その数は、大型のものは300種以上、小型は1200種以上と言われる。
ドイツはパンに地方色が強く、膨大な数になるという。また、穀物に分類されるものが多く(7種)、これも数が多くなる原因。その内、小麦とライ麦がパン用穀物とされる。
また、ライ麦と小麦の配合によっても分類がある。
主なドイツパン
配合による分類
種類 | ライ麦の配合率 | 小麦の配合率 |
---|---|---|
ロッゲンブロート | 90%以上 | 10%未満 |
ロッゲンミッシュブロート | 50~90%未満 | 10~50%未満 |
ミッシュブロート | 50% | 50% |
ヴァイツェンミッシュブロート | 10~50%未満 | 50~90%未満 |
ヴァイツェンブロート | 10%未満 | 90%以上 |