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スピリタス

すぴりたす

ウォッカの一種。アルコール度数世界最高レベルの酒。 ……というよりも飲む消毒液である。
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曖昧さ回避編集

  1. ウォッカの一種
  2. ディシディアファイナルファンタジーシリーズに登場するヴィランズ側の神。

ここでは1について説明する。

概要編集

ポーランドで製造されているウォッカの一種。ポーランド国内に複数のブランドがある。主原料は穀物ジャガイモ


蒸留工程が数十回繰り返される点を特徴としており、その度数はなんと、純粋なアルコール(無水エタノール)を超える驚愕の96度である。

……もはや飲む消毒液と言っても過言ではない


そのため非常に引火しやすく、「アルコール度数が高いため、火気に注意して下さい 」という注意書きが裏のラベルに印刷されている。さらに日本ではなんと消防法の第4類危険物に該当し、灯油、ガソリンと同等の物として扱われている。……本当に酒なのだろうか

また、ビンを開けたままにしておくと、一晩の内にビンの中身が全て蒸発してしまうという。


日本では2015年2月19日に、2人の男女がワゴン車の中でこのスピリタスを飲みながら、タバコに火をつけたところ、酒に引火し車に燃え広がるという事故が起きた。2人はやけどを負ったという。注意書きを正しく守り、楽しく飲みましょう。


基本的には素のまま飲むことはせず、炭酸水で割ったり、リキュール果実酒)やカクテルを作る際に利用したり、消毒薬(後述)として使用する。

日本ではこれで梅酒を作る人もいる。スピリタスを使用すると、通常のホワイトリカーよりもの風味が出るのが早いという。

近年はそのアルコール度数の高さに注目して、動画投稿などの場でストレート一気飲みなどをやらかす者も多いが、この酒の本来の楽しみ方から逸脱した度胸試しの方向に進んでおり、一部の愛好家からは批判されている。


なんと、これに更にタバスコをブチ込むことで完成するメラゾーマというカクテルが存在する。由来はドラゴンクエストシリーズに登場する炎属性の最強クラスの呪文からで、まさに名は体を表すといったところ。


また引火しやすい性質を利用して火吹き等にも利用されているが、非常に危険なので特別な訓練を受けた人以外が興味本位で真似をすると最悪の場合、気管支に逆流し死亡することもあるので絶対に真似してはいけない


お酒として売られている=適切な衛生管理がなされて飲用に適さないものは無いと保証された(飲めるとは言っていない)食品グレードのアルコールなので、唐辛子をスピリタスに投入してカプサイシンを抽出するなどの成果物を食すことを視野に入れた科学実験の実施にも適する(こういった実験に適さないアルコールがあるのは後述)が、取り扱いを誤ると引火したりなど痛い目に遭うので要注意



なお、通常の蒸留手段を用いた場合、どうあってもアルコール度数が96度を超えることは無いとされる。

これはこの前後の度数で水とアルコールが共沸混合物になるためで、難しい説明はここでは省くがアルコール濃度が95~96%前後に達する辺りで、これ以上蒸留によって水とアルコールを分離させることが出来なくなる…といった具合。


なお、無水アルコールには脱水剤として使用した物質が僅かに混ざっているとされ、多くの場合その物質にベンゼンペンタンを使用するため、飲用は禁止されている。特にベンゼンは発がん性物質であり、最悪命に係わるので、無水アルコールは水で薄めても絶対に飲んではいけないとされる。


消毒薬として編集

また2020年初旬より全世界で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で全国の薬局から消毒用アルコールが品切れとなり、代替品としてスピリタスを購入する人が急増した結果、今度はこちらが酒屋で品切れとなる事例が相次いでいる。薬局で販売している精製水で76.9 - 81.4%(日本薬局方に準拠)程度に希釈すれば一定の消毒効果は見込めるが、薬機法に関わる事例でもあり、推奨はできないとの事だそうである(ソース)。

但し、日本政府が法律の解釈を改め、酒造会社の製造する高濃度アルコールも消毒薬として使用できることとなったため(中には飲用に適さない2-プロパノール等を添加した上でラベルに「飲用不可」と記載して酒税の対象外としているものも存在する)、市場で続いていた品不足は解消されつつある模様である。


ちなみに、かつてペストがヨーロッパ諸国で猛威を振るっていた際もポーランドでは被害が少なかったのも、ウォッカを用いて消毒や体臭を改善する習慣があったためとされ、ある意味では伝統的な使用が復活したともいえる。


スピリタスが登場する作品編集

メタルスラッグ2編集

エリ・カサモトの好物として登場。なんと薄めたりしないでそのまま飲むとのこと。


名探偵コナン編集

作中で実物の酒が出てきたもののうち、構成員にお酒のコードネームをつける黒ずくめの組織でまだその名を冠した構成員が登場していないのはパイカルとスピリタスだけ。

(ただし、ウォッカを名乗る構成員は存在する)


24巻ではその組織のメンバーから逃げるために利用され、煙草に引火して火災を引き起こした。


また、特別編ではサーカスで発生した焼殺事件の凶器として使われた。アルコールの凍りやすく燃えやすい性質を利用して、周囲を氷漬けにして脱出不可能にして、中で燃やして脱出トリックの失敗事故を装い殺害されるという事件が発生した。

皮肉にもスピリタスはその被害者が愛飲していた酒だった。


ぐらんぶる編集

作中で何度も出てくる、ダイビングサークル「PaB」のガソリンの一つ。

彼らは1度の飲み会にコレを20回以上飲み干している。


関連イラスト編集

隼鷹 洋酒を嗜む!センシティブな作品

(アカン)デフォルメ

彼女の補助燃料です。


関連タグ編集

飲み物  ポーランド

蒸留酒(スピリッツ) ウォッカ

水割り ソーダ割り カクテル

エタノール スピリタスカプセル

ワルシャワの幻想

スーパーフリー…飲みやすく酔わせやすい性質から、犯行に常用された。組織内での通称は「スーパーヤリヤリサワー」。


外部リンク編集

Wikipedia

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