概要 🥔🍠
芋(イモ)は、植物の根や地下茎が養分をため込んで膨張したもののうち、特にデンプン質のもの。いろいろな料理に使われ、地域によっては主食となっているものも多い。「球根」と重なる概念であり、食用上は「イモ」と呼ばれるものが、園芸上は「球根」と呼ばれたりする。タマネギやラッキョウ、ユリ根など葉を発達させて養分をため込んだ(鱗茎)ものは、食用になってもイモとは呼ばない。
「イモ」と言えば通常はジャガイモやサツマイモを思い浮かべると思われるが、あくまでも利用上の分類であり、キャッサバ(トウダイグサ科)やホドイモ(マメ科)やダリア(キク科)など、様々な系統の植物が「イモ」を発達させている。事実ジャガイモとサツマイモはそれぞれナス科、ヒルガオ科である。逆に、科名に「イモ」のつくサトイモ科(サトイモ目)やヤマノイモ科(ユリ目)などの植物にも、根を肥大化させない種類は多い。
イモは植物にとっては貴重な養分の貯蔵箇所なので、動物に食べられないよう毒を持っている場合が多い。キャッサバはシアン化合物を含み、毒抜きをしないと中毒する。ジャガイモは芽や緑色になった皮の部分にソラニンが含まれているので、完全に取り除かないといけない。サトイモやヤマイモのかゆみも実は毒である。
上述のように主食ともなるが、傷みやすいため輸送や保存性の点で穀物に劣るのが難点である。一方、収量が多く食べるための加工が容易な点では穀物に勝る。そのため、輸送、保存ひいては貯蓄の点で勝る穀物が租税として物納される一方、農民は租税対象になりにくく収量も多いイモを主食とする事も多かった。後述のようにイモが田舎っぽい、野暮ったいという印象をもたれるのも、「田舎の人間の主食」というイメージがあったことに由来する。
比喩、その他の用法
洗練されてないもの、やぼったいものを揶揄する表現に使われることもある。
「あんたイモね。」
・バイク乗りの間では操縦ミスなどでやらかしてしまうことを「芋」とよんだりする。
(例:誤ってギアチェンジの際にニュートラルに入れてしまう→N芋)
・二次元スラングとしては単に田舎娘を表す言葉としても使われる。
代表的な芋キャラクターとしては艦これの吹雪型など。→芋分
・「芋づる式」…サツマイモやヤマイモ等の芋のつるを引っ張ると、芋が連なって一度に取れることから、一度に取得できること又は一つが取れると連なって取れる事を指す。
・ゲーム用語…FPSなどのジャンルで、芋虫のように所定の場所(主に物陰)で動かずスナイパーなどの狙撃系で戦うようなスタイル(「芋る」「芋スナ」という言い方もあり)。作戦上で狙撃を担当するならまだしも、単純に倒されることを恐れるあまり比較的安全な地帯にこもっている意味で使われる。当然、戦場を把握した動きでない傾向が強いためチームの役にたたない事が多い。
PUBGなどキル数は関係なく生存が重視されるゲームでは芋戦術が有効な場合もある。とは言え安全地帯の収縮やアイテム集めの困難さなど難点も多く、いつでも芋れば良い訳では無い。
関連タグ
澱粉 ほっこり ほくほく もそもそ もさもさ CLAMP ゲーム用語
表記揺れ
主な芋
日本で一般的に食用にされる芋
日本では食用としては一般的ではない芋
食べられない芋
芋に関係するもの
ガガイモ…「イモ」と付くが芋ではない
焼酎 石焼き芋/石焼きいも/焼き芋/やきいも 大学芋/大学いも