🧅概要
タマネギ(Allium cepa)は、古典的な分類では単子葉植物綱ユリ科、現行のAPG分類体系においてはネギ科を経てヒガンバナ科ネギ亜科に属する植物。エシャロットは変種である。
主として秋に種をまいて苗を育て、晩秋に畑に定植して翌年の晩春から初夏に収穫する1年草もしくは2年草。寒冷地では真冬にハウスで苗を育て、春先に定植して真夏から秋にかけて収穫する。収穫間近になると葉が折れて倒れてくるので、葉が枯れないうちに収穫する。栽培に比較的手間がかからず、寒さ、病害虫、獣害(サル類以外、後述)にも強いため育てやすい。
葉がネギのように伸び、これも食べられる(葉タマネギ)が、主に基部の肥大化した鱗茎(りんけい)を食用とする。英名はオニオン。
食材としてのタマネギ
野菜としては根菜とされることがあるが、鱗茎は葉が肥大化したものなので葉菜とするのが正しい。晩生品種は貯蔵性に富み、常温で何ヶ月も保存することができる。ただし、湿気を嫌うため、保存場所には風通しのよい場所を選び1個ずつ新聞紙などにくるんでおくのが望ましい。農家などではメイン画像のように1個ずつ紐に結んで吊して水分を抜いてから冷暗所で保存する。
生食すると辛味が強いが、加熱すると辛味がなくなり甘味が目立ってくる。一般に早生の方が辛みが少なく、晩生になるにつれ辛みが強くなる。イチゴと同程度の糖分を含んでおり、砂糖をあまり使わない西洋料理では、料理に甘みを足すために欠かせない食材である。
皮を剥いたり包丁で切ったりすると涙が出る事で有名。これはタマネギの細胞組織が押しつぶされて中に含まれるアリルプロピオンが飛び散り、硫化アリルか気化して鼻の粘膜を刺激することによるものである。目も刺激する事はするが、影響の大部分は鼻であり、ゴーグルや眼鏡などより洗濯ばさみの方が有効な対策であるほか、鋭い包丁を用いれば細胞組織の破壊が抑えられ、刺激も抑えられる。
他のネギ類と同様、アリインなどの硫化アリルを豊富に含み、発汗促進、動脈硬化の予防、免疫機能の向上、がんの予防などの薬理作用が期待できる。ただし、硫化アリル類を代謝できるのは人間を含むサル類だけであり、犬や猫などの動物には有毒。加熱すれば量は減るが、完全に無くなるわけではない。量によっては死んでしまうことがあるので、絶対に与えてはいけない。もっともこの毒性のおかげで、前述したように農地ではサル類以外の獣害には遭いにくい。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連項目
北見市:日本で最もタマネギの収穫量が多い地域。
石北本線:毎年夏から冬にかけて北見市周辺で収穫されるタマネギを輸送する貨物列車・通称『タマネギ列車』を運行。
モチーフ・名前の由来
オニオーン 鬼怪獣オニオン オニオン鬼 オニオ トルネード・デボニオン
オニヨン:ホコタテ星の名産の玉葱である「オニヨンタマネギ」にそっくりなことが名前の由来。現実で見られる玉葱も『ピクミン2』では「オニヨンモドキ」と命名されている。
比喩・なんとなく似ている
黒柳徹子 曹国 スライム 永沢君 小磯つかさ 湊あくあ おにおん
タマネギが好き
間接的にタマネギ好き
タマネギが嫌い