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ルナタンク

るなたんく

ルナタンクは、ガンダムシリーズの模型企画『MSV』に登場した架空の兵器。模型企画『MSV-R』で詳細が設定された。
目次 [非表示]

「長らく明らかにされていなかった死を呼ぶ玉葱…ルナタンクの姿が‼」


🧅機体データ🧅編集

型式番号G87
所属ジオン公国軍
製造ジオニックグラナダ工廠
生産形態量産機
全高25.8m
重量278.6t
最高速度30km/h(走行時)
武装2連装砲塔×8
搭乗人数操車1名、砲手4名(改修後は2名)

🧅概要🧅編集

G87「ルナタンク」は、宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する架空兵器月面戦車や移動砲台自走砲と表現される。

ムック『ガンダムセンチュリー』の文字設定で「月面で用いられた対トーチカ攻撃兵器」として言及されたのが初出で、模型企画『MSV』で名称と型式番号が設定された。ただし、この時点でもデザインは描かれず、詳細と外観が設定されたのは雑誌企画『MSV-R』でのこととなる。


『MSV』の設定では、本機を重力下仕様に改修したのがモビルアーマー(MA)第1号のMAX-03アッザムである。『MSV-R』では詳細な設定と共に、アッザムの外形および設定から逆算された、大河原邦男による画稿も描かれた。『MSV-R」で設定が固まる以前は、月面探査ポッドとの記述もあった。


月面に配備されてグラナダ基地を防衛する、ペットネーム通りの「月面戦車」として開発された。61式戦車のような旧世紀の兵器体系に連なる機体にも思えるが、開発スタートは既にザクⅠが主力兵器となっていた一年戦争開戦前の0077年であり、当初からモビルスーツ(MS)との併用を念頭に置いて開発されている。

MIP-X1とともにMAの系譜の原点とも言える本機だが、その使途はMSの補助兵器とも、配備数が少ないMSを前線に回すための代替兵器とも、MSを砲撃支援するための戦車ともされる。実戦ではMSとの混成で配備された姿が知られ、月面での敵地攻略戦にも参加して支援を行っている。


『MSV』世代には文字設定のみながらそのフォルムが気になっていた存在であり、『MSV-R』で外見が明らかになってからは、何だかかわいいヤツだとの感想も見られる。

🧅機体解説🧅編集

外観・装備編集

その姿はアッザムと似通った珍妙なもので、誰が呼んだか『死を呼ぶ玉葱。全高だけ見ても、MSの1.5倍ほどの巨躯を誇る白い大きな玉ねぎである。

当初の操縦は操車1名、砲手4名で行っていたが、後にアッザムと同様に2名で操縦できるよう改修された。


尖った頂部には、索敵または通信用とおぼしきロッドアンテナパラボラアンテナ及び平板状のアレイアンテナのような機器を集約して装架。加えてアッザムと異なりモノアイも装備。モノアイレールは本体径の最も大きい(太い)部分をぐるりと一周しており、ジオン公国のエンブレムが描かれた前面のみ、小ぶりな十字形になっている。


本体底部には移動システムを集約。一対の三角形の履帯、大型ノズル1基を中心に多数の小型ノズルを備えたロケットエンジンを持つ。履帯は奇妙な小ささだが、1/6Gというの低重力下ではこのサイズで十分とされる。もっとも履帯での走行は最高30km/hほどだったことから巡航時にしか使われず、戦闘中はロケットエンジンで飛行をし、この飛行状態での砲撃も可能だった。機体の25%がプロペラントに充てられていたが、それでも1時間程度しか飛行できなかったため、十分な量ではないとの指摘もされていた。


また、四方に伸びる板状の構造物は太陽光パネルにも見えるが、ミノフスキー・クラフトまたは何らかの補助飛行システム(スタビライザーの類か?)だったと考えられている。

武装編集

唯一の兵装である8基の連装砲塔を周囲4方向に2基ずつ装備。ただし下部の4基は前方と後方に若干オフセットされていて、『アクショングラフィック編』では前方へ4基8門を斉射する場面も描かれた。この砲は口径などは不明だが、メガ粒子砲ともされるアッザムの砲塔と異なり、実弾砲だったようである。

生産と配備編集

U.C.0077年に開発開始、0078年7月に1号機がロールアウトし、開戦時までに22両が完成。当初予定では調達数は50両、初号機ロールアウト後に追加され75両。しかし戦況悪化の煽りを受け、最終的に完成したのは34両だった。

配備された機体は、0079年10月または11月に発生した2度のグラナダ開戦(ジオンへの反抗暴動とも言われる)で28両を喪失、残りも可動不能となって終戦を迎えた。残存機も戦後に接収した連邦軍によって解体され、補助飛行システムなど多くの謎を残したまま全機遺失している。

🧅バリエーション🧅編集

ルナタンクの地上用改修機であるMAX-03「アッザム」およびその系列機に関しては、アッザムの記事を参照

ルナタンクから底部ロケットエンジンとプロペラントがミノフスキー・クラフトに換装されためか、アッザムは若干ぺったりとしたタマネギとなり、四方のパネルはホバーエンジンのローターおよび降着用ダンパーの基部となっている。

🧅活躍🧅編集

メディアでの活躍編集

立体化編集

SDガンダム ガシャポン戦士NEXT第23弾で「07:ルナタンク&DX NEXTベース」としてSDフォルムで立体化されているのが、ほぼ唯一。

その他編集

ネットではその外観から転倒が心配されており、「30km/hという最高速度は、月の重力でこれ以上速度を出すと転倒してしまうからではないか?」「サイドのパネルはつんのめって転倒しそうな時のつっかえ棒では?」「いや基部で稼働しそうだから、転倒した時に自己復帰するためのアームでは」などと言われている。

関連イラスト編集

【落書き】一日一東方そして誰もいなくなった(2)

関連動画編集

【U.C. ENGAGE】宇宙世紀ヒストリー - ガンダムチャンネル

ルナタンクは8:31付近に登場。

外部リンク・参考文献編集

WikipediaガンダムWikiニコニコ大百科

  • MSV-R ジオン編』、『MSV-R アクショングラフィック編②』

関連タグ編集

機動戦士ガンダム MSV-R ジオン軍 アッザム 架空戦車 グラナダ

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