概要
「メガ粒子砲」とは、ミノフスキー粒子(正確にはそれを縮退させる事で、ほぼ全質量をエネルギーへと変換した『メガ粒子』)をIフィールドを用いて集束・射出する架空の兵器である。
ミノフスキー粒子は、電荷を与えた場合はIフィールドを形成するため『荷電粒子』とはならない特性上、現実に研究もされている荷電粒子砲とは全く原理が異なる。
ミノフスキー粒子が電磁気の伝播を99%以上阻害する特性上、電磁場の影響を受けず、さらに縮退して質量がゼロに近くなっている事から重力にも影響されないため、超高熱粒子を射出する兵器でありながら、地球上を含めたあらゆる環境で直進するという優れた特性を持つ。加えて速度的にも、やはり縮退により質量をほぼ無くしている関係上、相対性理論から“質量を持った高熱粒子”を撃ち出す一般の粒子砲よりも遥かに光速に近づく事ができる(相対性理論により質量体は、「純粋な光速」には達せられない)。
本来は艦船の主砲クラスのサイズでしか実用化出来なかったが、これにエネルギーCAP技術を用いて小型化したものがビームライフルであり、事実宇宙世紀において使用されるビーム兵器はほぼメガ粒子砲であると言っても相違無い。
基本的にビームライフル、ビームマシンガン等とは手持ちの銃器式であるか内蔵固定火器(ジェネレーター直結式)かで名称を区別されているが、『ポケットの中の戦争』展開時にはエネルギーCAP採用式の内蔵型メガ粒子砲をビーム・カノンと記述した例もある。
宇宙空間では圧倒的な火力を誇るものの、メガ粒子砲は大気中では粒子が拡散してしまう(重金属荷電粒子と比較すると、遥かに減衰率が低いが)為、威力・射程ともに減衰し、水中では更に顕著になるなど、地上では運用に制限が加わる。
また機体の内蔵固定火器である為射界・射角は制限が大きい反面、本体から直接出力を供給出来る為手持ち銃器のビームライフル系より高出力の物が多い。
通常は手持ち銃器系よりも太い光条のビーム束を放つ場合が多いが広範囲を攻撃する為にあえてビームを散弾状に拡散させる拡散メガ粒子砲も存在する。
関連項目
ガンダムグリープ、ズゴック(ガンダムSEED):宇宙世紀とは異なる時代で、メガ粒子砲を武器にしているMS