概要
農家とは、農業を仕事・職業としている家庭のこと。農業の内容によって農家もさまざまだが、pixivでは畑作物農家が多い。
農業は農家だけによって行われているわけではなく、企業や組合によって経営されている農場もある。しかし、ほとんどの国で農業の主流は農家である(輸出に特化したオーストラリアや、コルホーズの伝統が残るロシアなどを除く)。
これは、農業の場合経営が大規模になるほど投資リスクが加速度的に増大し、経営基盤が脆弱になりがちだからである(日本でも、経営規模を拡大したために莫大な借金を抱えている農家は多い)。多くの国で大規模経営にだけ補助金が出されるなど大規模農家は優遇されているが、そのような措置がないと、時代が進むにつれて農家の小規模化が進むことが多い。
農業をよく知らない人からは、広い土地や大きな家を持っていることや、車を何台も持っていることから「金持ち」のイメージを持たれていることがあるが、日本の農家の過半数は農業ではほとんど稼げておらず、メインの収入は勤め先から得ている兼業農家だったりする。副収入源を持たない専業農家は農業だけで収入を確保しようと規模拡大に走った結果、借金返済に苦しんでいる場合も少なくない。
逆に農業を補助金請求事業と割り切り、本業の農業に注力せずに補助金請求とコストカットに特化した農家が高収益を出すという、農業の本分から外れた公正さを欠く実態となっている。実際に2010年代の麦ブームの頃には、補助金目当てで麦を畑に撒いたきり世話も収穫もせず補助金だけ貰う悪徳農家の事例が個人ブログなどによって告発された。
日本の消費者は世界に類を見ないほど高品質志向であり、こういったニーズに応えられることが日本農業が輸入農産物に対して競争力を維持できる要因であるとともに、農家の手間を増えさせる原因となってしまっている。