概要
僧侶とは、ある宗教の教義に基づき、教義を守護したり広めたりする役割を担う宗教家の男性を指す。女性のばあいは尼または尼僧という。
日本では仏教の僧侶を連想しがちだが、広義では、キリスト教の神父や牧師、イスラム教の僧侶など、仏教以外の宗教に対しても用いられる。
pixivにおいて
ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズに登場する僧侶という職業のキャラクターのイラストにつけられるタグとして用いられるのがメジャーである。
仏教における僧侶
日本においては、単に「僧侶」と言った場合、仏教の観念に基づき出家して仏門に入った人のことを指すのが一般的である。正確には「僧」と呼ばれ、俗にお坊さん、和尚さんともいう。
詳細はこちら。
ドラゴンクエストシリーズの僧侶
教会自体は『ドラゴンクエストⅡ』からあるものの、僧侶が職業として登場したのは職業システムが採用された『ドラゴンクエストⅢ』が初めてとなる。
『ドラゴンクエストⅦ』までの神父や僧侶はキリスト教の神官・神父的イメージが色濃く、シンボルマークなども十字架を採用している。
海外版では特定宗教のイメージを用いることができないため、NES版『ドラゴンクエストⅢ』におけるプレイヤーの僧侶はグラフィックこそ同様だが、職業名が「Pilgrim(巡礼者)」になっているなどの変更がなされている(他にも「教会の十字架→五芒星」「教会の神父→魔術師」「棺桶→透明人間(魂?)」などの変更点あり)。
こうした海外市場を意識してか、『ドラゴンクエストⅧ』以降十字架マークは棒の先端が矢印になったり、横棒の部分が上に向かって曲がっていたりといった若干変わった別のマークになっている。
また、『ドラゴンクエストⅨ』では僧侶のイメージイラスト及び職業装備は中国・チベット仏教系の僧侶のものに近くなっている(もちろん前述の『ドラゴンクエストⅢ』の僧侶の衣装も存在するが)。
職能
回復呪文を軸にしたヒーラー性能に偏っており、攻撃よりの魔法使いとは対を成す。
一応、バギ系やザキ系など、少なからず攻撃的な要素は覚えるが、基本的には味方の強化や敵の弱体化で間接的にサポートする方向で固まっている。
その代わりに魔法使いよりは打たれ強く、「てつのやり」など戦士が装備するような中量級の武器も一部装備可能になっている。
聖職のイメージもあって自己犠牲呪文も習得し、メガンテやメガザルなど扱いが難しいが分かりやすくその方向を打ち出した呪文も使える。
こうした要素はファンタジー職業というカテゴリーにも影響を与えており、神官・法師といった聖職者系は基本的にヒーラー・サポーター性能に偏ったものが多い。
神に仕えたり、生命力に関連する職種ゆえに、アンデッドや呪術などダークサイドへのメタ要素としての特性を発揮することも少なくない。
ちなみに『ドラゴンクエストⅢ』では回復アイテムの買い込みやリスク管理の徹底があれば、別にいなくてもクリアはできる。というかRTAでは世界記録や世界上位記録を狙うなら不採用が主流。
余談だが海外において、伝統的なRPGでの僧侶とは鈍器を振り回すパワーファイターであり、日本的なRPGの概念とはかなりかけ離れている。
関連タグ
一般の意味の僧侶と関連するタグ
ドラゴンクエストシリーズの僧侶と関連するタグ
白魔道士・白魔術師・白魔術士:他のRPG作品に登場する職業で『回復や補助の魔法を得意とするヒーラー』という共通点がある