概要
仏教において出家・得度を経て、僧侶となった女性のことで、比丘尼のことを指す。キリスト教カトリック教会の修道女と同じように、女性だけの集団生活を送る。
尼僧は髪の毛を隠すための頭巾(仏:高祖頭巾/基:コイフ)を被ることがある(現代の仏教では被っていない)。仏教の尼僧は原則として剃髪、もしくは短髪であるが、宗派によっては髪を伸ばすこと(有髪:うはつ)が許されている。
平安時代ころの女性の出家は長い髪を肩くらいまで切っての場合もある(尼削ぎ)。
仏教の尼僧は、江戸時代以前の神仏習合の時代にはしばしば巫女と混同されていた。当時は男僧や山伏と夫婦になったり、怪しげな祈祷を行いながら各地を放浪して売春を行ったりと、戒律がかなり乱れていたようである。
なお、キリスト教カトリック教会における修道女を指す単語は英語圏においては「nun」で、その日本語訳が「修道女」となる。「尼」「尼僧」が訳語として充てられることも多いが、上述の通りこれらは仏教用語であり、正式な訳は「修道女」である(当然、仏教の尼のことを修道女とは呼ばない)。また剃髪については男性の修道士のみの習慣(1970年代に正式に廃止された)で女性の修道女にはないが、髪の手入れにかける手間の短縮や洗髪のために大量の水を使用することが清貧の教えに反するという考え方などから、髪を短くするよう指導する修道会もあるという。
検索時の注意
なお、どうも煩悩まみれなイラストの投稿が多い。
禁欲的な女性の放つ清楚は、やはり古今東西、多くの男性にとって魅力的なのだろう。
二次元では有髪の比丘尼、頭巾の下が見えない比丘尼が多いが、時々スキンヘッドのままの比丘尼もいる。
煩悩まみれになると髪が伸びるというファンタジー(ホラー)表現が使われることもある。
関連人物
伝承・実在
架空・フィクション
- 聖白蓮
- 殺生院キアラ
- 玄奘三蔵<Fate/GrandOrder>
- 暗落亭苦来 - 落語家になる前の写真として有髪の尼僧姿の写真を見せていた。但し、落語家になる前の職が尼僧だったか、あるいは奉仕員(お寺の用語でアルバイトを指す)だったかはぼかされて書かれており不明。
- あまえないでよっ!!の各登場人物
- 王城なむ - かみさまのいうとおり!の登場人物
- 嬉々 - てんぷるの登場人物