「クソっ、目の調子がイマイチだぜ!この程度の敵なら問題はねえけどな!」
プロフィール
誕生日 | 1月1日 |
---|---|
出身地 | 韓国 |
身長 | 165cm |
体重 | 46kg(『スーパーストリートファイターⅣ』)・57kg(『ストリートファイターⅤ』) |
3サイズ | B83・W56・H85 |
血液型 | AB型 |
好きなもの | 辛い食べ物・蜘蛛・バイク(『ストリートファイター6』) |
嫌いなもの | ノリが悪いヤツ・ルール |
特技 | 一度通った道は忘れない |
格闘スタイル | テコンドー |
CV | 喜多村英梨 |
キャッチコピー |
|
デビュー作品 | スーパーストリートファイターⅣ |
概要
カプコンの対戦格闘ゲーム、ストリートファイターシリーズに登場するキャラクター。
相手を拷問しようが殺害しようが微塵の躊躇も持たない残忍な性格の美女で、強力な格闘家を破壊することに喜びを感じる。釣りあがった両の眼、パッツン前髪、ドリルのような髪型、どこから突っ込めばいいのかわからない踊り子のような衣服など、例に漏れず異様な外見である。背中にはコードネームを表す蜘蛛の紋様が入っている。
韓国人のプレイヤーから「ストリートファイターには韓国人のテコンドー使いがいない」と言われたことがきっかけで、他の格ゲーが男性キャラばかりなので女性キャラとして作られることになった。
スピードと連続技に特化したテクニカルなキャラクター。
コマンド入力も比較的シンプルなため扱いやすい。左目に『風水エンジン』を組み込んでおり、ウルトラコンボ発動の際にはそのエンジンが最大限に駆動する演出がある。
pixivでは女性でかつストリートファイターシリーズとしては初の悪女キャラクターとして、『スーパーストリートファイターⅣ』が初出のキャラの中でもイラスト数は多い。
嫌われるために作られたはずのキャラクターなのに、結果として『スーパーストリートファイターⅣ』以降に登場したキャラの中でも屈指の人気になったのは皮肉な話である。
ストーリー
- スーパーストリートファイターⅣ
セスの懐刀として現れたS.I.N構成員。コードネームは『スパイダー』。
任務はその能力を活かした殺し屋まがいな汚れ仕事だが、文句を言うどころか楽しみながら結果的には任務を忠実に遂行していく。
ジュリは元々、シャドルーと敵対していた検事の娘だった。
彼女は15歳にして韓国テコンドー界の覇者となる天賦の才を持ち、両親からも愛され何不自由なく暮らしていた。
だが、一家でのドライブ中にシャドルーに襲撃を受け、父を殺され(恐らく母も死亡している)、自分も拷問を受けて左目を潰された。要するにグレてしまったわけである。(ちなみに角のような特徴的な髪型は当時から存在するイラストが見られる)
特技から見ても根は生真面目らしく、言葉自体には意外と正論を突いた発言が多い。
主人であるセスに対しては基本的に協力しているものの本心ではセスとベガの共倒れを狙っており、セスもそんなジュリの計画を看破し、お互い利用し合っている。
『ストリートファイターⅤ』公式ブログのジュリ参戦時のコメントによると、
『スーパーストリートファイターⅣ』においてセスを倒した=S.I.Nを壊滅させたのはジュリであると書かれており、
そう考えると、ジュリのエンディング(セスの丹田エンジンを踏み潰して息の根を止めた)が、IVの物語の結末になっているのかもしれない。
製作秘話
彼女は韓国側からの要望によって製作されることとなった。『韓国人女性』『テコンドー』という開発当初のキャラクターコンセプトでは決定打に欠け数多くのボツを生み出した。だが中核に『悪役』としての立ち位置が定まると「要望を出した韓国人が抗議するような強烈なキャラクター」という指針の下に彼女はできあがった。
その他にも、「好きなもの」項目ではリュウが大嫌いなクモや、春麗とは正反対な食べ物の好みなど細部にこだわった設定がある。
その「好きなもの」で一時期一悶着あったが、それもキャラ付けに一役買っている。
キャラクターデザイン
黒髪でおかっぱベースとしたまっすぐ切りそろえた前髪と、クロワッサンのように頭頂から水平に左右へまとめたピンク色の髪留めを2本ずつ計4本使用した、悪役のイメージを強める鬼や悪魔のツノのような個性的な髪型が特徴。
ピンク色のつり目だが、左目には『風水エンジン』が組み込まれている。短めの眉にエラのない顔。他の女性キャラクターとは違い、表情の豊かさよりも「眼で語る」ことを念頭に置いてモデリングされている。
服装は蜘蛛とテコンドーの胴着をモチーフにした衣装で、イメージカラーはピンク。
上半身に「スパイダー」の異名通りに蜘蛛をモチーフにした胸部を覆う紫のひし形の布を、クモの足のように8カ所のベルトで留めている。ヘソ出しで腰のスリムさが際立つアクティブな服装。
下半身は白いだぼだぼの股側がとりのぞかれたズボンの内側に紫の股引を身に着け、その上から黒下着の様な物を履いている。これらを縁が紫な黒いベルト3回腰に巻いて白いバックルで固定している。ベルトの先端は鋭角となっている。また白いズボンにはジャージのようにベルトと同じデザインが施されている。
紫色の長手袋を愛用し、先端はピンク色で指貫構造のグローブを嵌めている。靴は履かず、オーソドックスなテコンドーキャラのように裸足に黒い布で覆っている。
手足の指先に、ピンクのマニキュアおよびペディキュア(足指用のマニキュア)を塗っている。
『ストリートファイターⅤ』ではライダースーツと眼帯となっている。ゼネラルストーリーでは実際にバイクに乗り回すシーンもある。ベガにより左目の風水エンジンを抉り抜かれるも、S.I.N.研究所跡地で「風水エンジンType-A」を入手し再び光を取り戻した。戦闘服は(基本的に課金400円で、ファイトマネーでは購入不可だが、シーズンパスを購入すると無条件で挿入されている)髪を下ろした衣装が用意されている。
『ストリートファイター6』では再び『スーパーストリートファイターⅣ』寄りのデザインに戻る。
全体的に色が反転している他、ベルトのドクロが陰陽になっており、首と手首と足首に手足のマニキュアと同じ色のトゲが付いている(デフォルトカラーだと明るい緑色)。
髪の毛は前髪の左側が伸び、ピンク色のメッシュになった他、横向きだったクロワッサンヘアーが太く上向きな、よりツノっぽい形に。
Outfit2では『ストリートファイターⅤ』のライダースーツを再現しているが、黒いインナーが無くなっている。
Outfit3ではパジャマ姿になり、黒い下着を見せており、パーカーの穴からボサボサの髪の毛が飛び出している。
蜘蛛要素としては、ファスナーが蜘蛛の巣になっており、背中に陰陽模様の立体的な蜘蛛がいる。
性格
上記の通りのドSキャラ。
性格は極めて残忍で享楽的。戦うこと、そして倒した相手を徹底的に破壊することを何よりの楽しみとする。また相手の命を奪うことにためらいを持たず、ファイターとの戦いも「試合」ではなく「死合い」・「殺り合い」と考えているため、ルール無用な非道で容赦がない戦い方を対戦相手に危険視されることも少なくない。
しかしながらこの性格は全て上記のトラウマが大きな原因であり、発言そのものには意外なほど正論が多い。
キャミィには仲間に怪我を負わせた事で彼女から恨まれているが、
「ハッ、じゃ、アンタらも誰かに仇を討たれるってわけね。
それとも洗脳されてたら、なんでも許されるとでも思ってンのか?」
と、言い返している。
親と左眼を奪ったベガや、キャミィを含む親衛隊に対して憎悪を抱いているが、目的が一致すれば協力する気まぐれな面もある。
技
しなやかな肢体
快楽主義にして嗜虐性を隠そうともしない悪女で、くねくねとした魅惑的でしなやかな動き、いかにもドSな悪役口調、そして時折相手を挑発するかのようなモーションが癖になる、濃い口の面子が揃うストリートファイターのキャラクターの中でも、粒がちゃんと立った味があるキャラクターである。
風水エンジン
ジュリは左目の『風水エンジン』によって発生させた「気」を使用し、超常的な力を得ている。設定上では周囲の樹木や生物から発せられる「気」を無理矢理奪い、そして絡め取り、それを練り上げることによって発動し気を発生させている。そのため、他のキャラクターの「気」とは性質や原理が異なり、蜘蛛が出す糸を丸めた様なもしくは綿飴のようにふわふわしている。
ゲーム中ではウルトラコンボ発動の際にはそのエンジンが最大限に駆動する演出がある。
『Ⅴ』では眼帯で風水エンジンを隠している。
…登場当初はこの風水エンジン起動で光る目が中二病っぽく見えたようで、弄られネタにされていた。
その他・補足・秘伝
ジュリをメインにしたXbox 360版『スーパーストリートファイターⅣ』の特典アニメ(OVA)では、ゲーム本編の裏側的な話が描かれており、春麗、ガイル、キャミィ達と戦って勝利している。
『PROJECT X ZONE』では、最初は敵として登場するが途中から味方に加わる。道がわからず途方に暮れる仲間達を見かねて、「一度通った道は忘れない」という特技を活かし道案内を買って出るという一面も見せている。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリットとして登場。ベヨネッタに憑依している。ランクはHOPE。
『スーパーストリートファイターⅣ』から唯一の登場である。サポータースピリットで効果は「毒軽減」。
海外版コミック『スーパーストリートファイターニュージェネレイションズ(米:Super Street Fighter New Generations)』の設定では、以前は元資産家の御令嬢だったらしく、テコンドー界に通いながらも出来が悪く、現在のジュリと比べればキャラクター性が異なるほど根暗な少女だった。ある日の夜、両親と車で出かけている途中、謎の集団に襲われ、両親が殺害されたうえに左目を失っている。このことがきっかけで上記の概要に触れている。
彼女のキャラクター設定が公開された際「好きなもの」の欄に「巨乳」が含まれていた事があった。その部分は後に削除された。春麗との会話に「ああ まだやられ足ンないの? それともあたしに惚れちゃった?」という台詞がある事もあり、レズビアンであると解釈される事があるが、公式からは明言されていない。
余談だが、担当声優の喜多村英梨女史はジュリが初めての悪役らしいが、そんなことを一切感じさせないほどダーティでサディスティックでエロティックな演技を見せている。
それでいて、投げ技が失敗した時の「うそ?」が結構可愛い。
ストリートファイター6広報部のツイッターアカウントにおいて毎週金曜日に更新されているショート漫画『がんばれジュリちゃん』においては何故か毎回妙な目に遭わされる愛されキャラとなっている。
関連イラスト
関連タグ
セス ベガ ハカン 春麗 キャミィ 格闘ヒロイン ダークヒロイン
マーダッコ:中の人が同じでヤンキー口調で性格も似ている、ただしこの性格が見れるのは最初と最後だけで別の性格はコーリンに似たりモリガンに似たりする。