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ストリートファイターⅣ

すとりーとふぁいたーふぉー

カプコンとディンプスが開発した2D対戦型格闘ゲーム。 のちに続編も登場した為総称として扱われる事もある。 一般的な略称は『ストⅣ』『スト4』。
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センシティブな作品

概要編集

2008年7月18日からアーケードで稼働した。

ストリートファイターEX3』以来からでの約8年振りにして21世紀初の完全新作。

前作に当たるストリートファイターⅢ 3rd STRIKE -Fight for the Future-』から実に約9年ぶりナンバリングタイトルである。

格闘ゲームから遠ざかった人たちを再び呼び戻す事を念頭に置いた作品でもある。


ストリートファイターⅡを現代に蘇らせた作品」とされており、縮小傾向であった格闘ゲーム界隈でブームを巻き起こした。

また、ストリートファイター20周年記念として作成された作品でもある。

(初代ストリートファイターは1987年の作品。)


キャッチコピーは「俺より強いやつは出てきたか」。

これはストリートファイターの根幹にある「俺より強いやつに会いに行く」を意識した物であり、9年ぶりの新作となる本作を象徴している。


システムに関しても色々実装されているが、複雑過ぎない物に留めている。特にダメージを受ける事でゲージがたまり強力な技を出せる「ウルトラコンボ」と特定の操作で自動反撃を行う「セービングアタック」が特徴。

セービングアタックはブロッキングを簡易にした物で、攻撃を耐えるアーマー状態となりボタンを離すことで反撃を行う事が出来る。

ウルトラコンボはスーパーコンボの上位版と言った性能だったが、「スーパー~」からはⅢのように2種類から選択できるようになった。また、「ウルトラ~」では威力は低くなるが両方を使用できる「ウルトラダブルコンボ」も選択可能。


本作は独特のヴィジュアルをしており、「映像は3Dで、動きは2D」といった新しくもどこか懐かしい演出をしている。

その上で「筆シェーダー」と呼ばれる筆のタッチを再現した演出で、より特異な映像を醸し出している。


なお、本作よりキャラクターの声優が後の作品や派生作品においても固定された。


本作は、時系列的には『ストⅡX』『ストⅢ』との間に入れられる。


バージョンアップ版として「スーパーストリートファイターⅣ」と「ウルトラストリートファイターIV」がある。


シリーズ全体で稼働期間は6年と言う長期間に渡った。


登場キャラクター編集

『ストリートファイターⅣ』編集

新キャラクター


旧シリーズのキャラクター


ボスキャラクター


家庭用追加キャラクター


『スーパーストリートファイターⅣ』編集


新キャラクター


旧シリーズのキャラクター


『スーパーストリートファイターIVArcadeEdition』編集


新キャラクター


旧シリーズのキャラクター

『ウルトラストリートファイターIV』編集

新キャラクター


旧シリーズのキャラクター


評価編集

当時縮小の一途であった格ゲー界隈に旋風を巻き起こすことに成功した作品。

(当時も格闘ゲームは幾つか出てはいたものの、盛り上がりにはやや欠けていた他、初心者が寄り付かないベテランプレイヤーの魔窟となっており界隈としては伸び悩んでいた。)

初心者への間口を広げた数々の調整やシステムで、元祖格ゲーの新作として殴り込みをかけ、プロモーションや宣伝の結果多数のプレイヤーを獲得し格闘ゲームの再度の隆盛に一役買うことに成功。

格ゲープレイヤーとしてネット上で伝説となっていた梅原大吾こと、ウメハラが本格的に復帰し、バトルポイント1位を獲得するなどネット上の話題をさらい日本初プロゲーマーとしての道に進むことを決定づけた。


格ゲーの3D化に対し、否定的意見は当時は多数あった物の3Dグラフィックの技術は登場初期に比べ格段に向上しており、この作品以降からは3Dに対する否定的意見は減っていった。(当時出ていた人気格闘ゲームのギルティギアの3D化の報道にも否定的意見が多かった。)

後のシリーズでは好みの分かれる洋ゲーチックだったり、リアル寄りになった事もあり、Ⅳのグラフィック・アクションが好きと言う人も多い。


最終的にはシリーズでは最多の44人のプレイアブルキャラが登場し、格ゲーの中でも非常に数が多いプレイアブル人数であった。(2024年の今現在では50人以上登場するゲームは少なくない他、ストリートファイターVでは46人が登場している。)

インターネットでの動画配信が流行り始めた頃でありその風潮と合致。上級者同士の対戦に物凄い視聴数がつくこともあった。

光回線が広がった時期でもあり、ネット対戦環境が安定したことも大きい。


一方で、当て投げ、起き攻め、めくりが強力で、わかっているのといないのとでは格段の差が出てくるため、初心者がわからん殺しされる事も多い他、目押しコンボと言う猶予の無いコンボが実装されており、初心者が強くなるには当然ながら地道な練習が物を言う作りでもある。強い無敵技があると無いとで相手のコンボ中に対する割り込みや切り返しが出来ず、強い無敵技が無いキャラは厳しい戦いとなることも。


また、システム的に熟成し発展させた玄人好みのⅢではなく、Ⅱを発展させた物で悪く言えば焼き直しでもあったためか、テクニカルな勝負を好む上級者はⅢに戻ることもあった。


CPUが弱い事で知られているが、初心者向けとしては悪くないと見る向きもある。

後に出たスーパーストリートファイターⅣアーケードエディションではCPUが超強化されてしまい、最初に試しに触ってみた初心者の心をバッキバキに折ってしまった。

どの位強いのかと言えば、中級上位者~上級者より難易度ミディアムのCPUの方が強いと言われたほど。


と、色々あったが、全体として見れば格闘ゲーム界における旋風を巻き起こした作品であり、今日まで続く日本のe-Sportsに与えた影響は多大。ウメハラを始めとする多数のプレイヤーを復帰、または新規プレイヤーを発掘し、日本でプロゲーマーと言う職業を根付かせた事は大きい。強力な攻め技があると言う部分はあるものの、同レベルのプレイヤー同士であれば楽しく対戦出来るのもまた事実でわからない者同士で戦うと丁度良い。

以降、各社が(格ゲーに限らず)本格的に初心者の取り込みの方法を模索しだした事もあり色々な意味で歴史的にインパクトのある作品となった。


余談編集

  • 開発はディンプスで、外注作品である。カプコン内部の社員はほぼ関わっていない。そもそもカプコン側としてはストリートファイターⅢの時点で「やりたい事は全部やった」と言う認識であり、カプコン側からは「時代遅れ」として反発の意見も大きく、開発着手までは難航した。
  • なお、上記の経緯や格闘ゲーム界隈が縮小傾向にあることをみて、カプコンは同ゲームの事業からの撤退も考えていたと言う。(バイオハザードモンスターハンターなどがヒットしたために開発をシフトしていたと思われる。)この時撤退していたら格闘ゲーム界隈はさらに縮小し、再度隆盛するのに時間はかかった事は否めない。
  • 企画当初は欧米向けを意識しすぎて全体的なデザイン・グラフィックは非常に濃かったと言う。皮肉にも後に出たシリーズのVや6は濃いグラフィックにシフトしている。
  • アーケードモードでのストーリーのオープニングやエンディングで表示される一枚絵やムービーはアニメ調だが、ゲーム部分は3Dで違和感があると言われることも。とはいえあのイラストでそのまま格闘ゲームを作るのは難しいと思うので飲み込むしかない部分であるが。
  • アメリカでは認知度の低いⅢのキャラを入れることはかなり悩んだと言われる。最終的にはスーパーから、いぶきまことダッドリーなどが追加されることとなった他、ZEROやファイナルファイトからの参戦もあり非常に豊かなラインナップとなった。
  • 各シリーズを混ぜ合わせた設定により時代の前後に矛盾が起きていたり、死んでたはずのキャラが生きてることになってたり、卒業してる歳だろうに制服で戦ったり…と色々起きているが、それまでも設定的な矛盾は色々起きてたのでネタ的に語られるに留まっている。と言うか開発側もお祭りゲーと言う側面もあるため、整合性は無視していると言っている。
  • 後年出たストリートファイターVの稼働初期に評価が芳しくない事もあり、ウルⅣの大会が開かれたりと長い人気を保っている作品でもある。

関連タグ編集

ストリートファイター ストリートファイターシリーズ

格ゲー カプコン

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