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開発の経緯編集

ストリートファイターIIの続編として制作。別名『ストIII』。1997年に1作目『NEW GENERATION』、2作目『2nd IMPACT GIANT ATTACK』、1999年に3作目『3rd STRIKE fight for the future』が発表された。

当初は『ストリートファイターII NEXT GENERATION』というタイトルだったが、略称のNGは縁起が悪いため、タイトルを『II』から『III』に変更した。

主人公をリュウからアレックスラスボスベガからギルに変更、リュウとケン以外のキャラクターを一新し、『II』との差別化を図った。

III』独自のゲームシステムとして相手の攻撃をさばくブロッキング』を採用。他にも、あとどれくらいで気絶するかがわかるスタンゲージが導入された。


概要編集

主人公をアレックスが務めているが、リュウにけっこう食われてる感は否めない。


春麗によって犯罪組織シャドルーは壊滅させられており、替わって「秘密結社」(海外版ではイルミナティ)が登場する。

シリーズを通してラスボスとして登場するのは「秘密結社」の長「天帝」ことギルである。

ギルの弟で兄を倒し「秘密結社」の長たらんと野望を抱くユリアンなど人気キャラを輩出した。


ストリートファイターの物語は『III』で止まってるが、引き続きストリートファイターⅣにも出演するキャラクターも複数いる(アレックスは参戦が叶わず、ストリートファイターⅤでようやく参戦を果たした)。


ドット絵技術の極致ともいえるグラフィック、ブロッキングによる熱い駆け引き要素から現在でも根強いファンがおり、2010年まで闘劇の種目になっていた。


登場キャラクター編集

1stから登場編集

ラスボス編集


2ndから登場編集


3rdから登場編集


評価編集

近~中距離での駆け引きを中心としたバトルが楽しめるため、格ゲー上級者からは非常に人気があり、登場から30年近く経った2024年の今現在でもプレイする人がいるほど。

当時のカプコンが「やりたい事は全てⅢでやり切った」と言っており、格闘ゲームの史上最高傑作と言う人も多い。

大きいキャラ格差があり、バランスが悪いと言われることがある物の、ブロッキングを行いチャンスを作り出すことで逆転する事も出来るため、最終的にはプレイヤーの腕前が物を言うゲームでもある。最終的にはキャラの性能に関係なく勝てるゲームと言われており、扱いの難しいキャラを使う上級者が強キャラを劇的な展開で倒す職人プレイヤーを生み出した。(また、見方によっては、キャラの強弱があることで、初心者は強キャラを選ぶことで多少有利に立てる、とも見れる。)


待ちによる戦いは不利となるため、積極的に攻めていく必要があるため試合時間が短くテンポの良い戦いになることが殆ど。

ブロッキングが良く話題に上がるが、しゃがみガードを崩すリープアタックや、クイックスタンディングと言う移動しながらの起き上がり、気絶値を可視化したスタンゲージの実装など駆け引きに使用するシステムが色々ある。

また芸術的なドットの描きこみやアクションは目を見張る物があり、必見である。


一方で、上級者好みの作りとなっているため、初心者に対する間口は広いとは言えず、様々なシステムを覚える必要がある事、基本のブロッキングを行うにはレバー前入れが必要であり、ガードを手放してその行動を行うのは中々ハードルが高い。

初心者向けにシングルプレイモードもあるのだが、そっちはそっちで、最終ボスのギルが酷い性能で使用キャラによっては中級者でもエンディングを見るのは困難を極めるほど。

高い人気と知名度を持ったストリートファイターⅡから数多くのキャラが刷新されてしまった事も当時は議論となった。長い間慣れ親しんだ多くのキャラがいなくなった事で離れてしまったストⅡプレイヤーも多い。(後に人気キャラの豪鬼を2ndで、3rdで春麗を出すこととなった。)

全体的に地味な印象もあり、稼働当初は人気もイマイチだった。(ただしこちらは、ブロッキングの存在に注目されプレイヤーが増えていくにつれ、音楽や背景の魅力に気付く人が多くなっていった。)


良くも悪くも上級者向けのタイトルと言うイメージはある物の、その駆け引きの妙にハマるとプレイしたくなる作品である。

最近では2018年に発売された「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」に収録されているので、興味がある方はプレイしてみよう。


余談編集

  • リュウとケンがいないとストリートファイターと言うイメージがつかないとして、リュウとケンが出された物の、そのせいでアレックスの影が非常に薄くなってしまっている事で知られる。
  • もっともアレックスはアメリカでは人気があり、主人公と言うイメージも強い。この辺のお国事情もなかなか面白いものである。
  • 1stの頃から、「春麗を出せ!」と言う意見が多く寄せられており3rdでついに登場することとなった。期待に応えるためか性能も高く、スーパーアーツに「鳳翼扇」を選んだ春麗はキャラランクではトップに位置している。(同様にトップに位置するキャラは幻影陣を選んだユン。)彼女の人気は高く、参戦したことで盛り上がりⅢの知名度を上げた部分は否めない。
  • 2024年のEvoJapanで残ったのは、上記の2キャラだけと言う状況だったので、その強さは推して知るべし。なお、総合力では疾風迅雷脚を選択したケンもトップに次ぐ位置にいる。
  • ブロッキングシステムは初心者救済のシステムとして直前ガード(いわゆるジャストガード)的なシステムが元だが、格ゲープレイヤーやスタッフから簡単過ぎるとの声が出てレバー前入れになった経緯がある。尖ったシステムではあるが、広く受け入れらているので先は読めない物。ただ、初心者救済の意味は無くなってしまったが……。
  • 2004年の世界大会Evoの準決勝でウメハラ背水の逆転劇を行ったタイトルとしても知られる。体力ゲージミリの状態で、何か一発でも食らえば終了する(必殺技をガードしても終了)状態からの逆転劇であるが、ストリートファイターⅢの魅力がわかりやすい動画で、春麗を使用するジャスティンが空振りや移動でタイミングを悟られないようにした上で出した削り目的の鳳翼扇を全てブロッキングし、ゲージを全て使用したケンのSAコンボで体力を削り切り勝利した。ジャスティンの空振りをも利用した駆け引き、ウメハラはそれを読み多段攻撃を全てブロッキングする職人芸を経て最大ダメージコンボを叩き込んだ。興味のある人は見てみよう。素人目に見てもなんか凄い事やってる!と言うのがわかる。

  • なお、検証の結果ウメハラが出したコンボ以外ではKO出来なかったらしい。見切りが凄い。これだけの事をやっておいて、ウメハラ的にはブロッキングシステムとⅢのバランスは好みでは無いらしい。
  • なお上記の動画がネット上を駆け巡り、大規模同人格ゲー大会だったEvoは世界規模の格ゲー大会に成長していった。そのためか、2024年の今現在でもEvoではストリートファイターⅢの枠が設けられている。
  • ジャスティンは数年間トラウマだったらしいが、最近はネタにするほどには立ち直っている。なお2022年の新年にストリートファイターⅢの対戦を配信したところ、ほぼ同じ状況で同じコンボで逆転されている。(相手はウメハラでは無い。)
  • カプコンが全てやりたい事はやり切った。と言ったためか、次回作であるストリートファイターⅣの開発には反対意見が多かった。(更に当時は格ゲーが衰退縮小していたと見られていた時期だった。)カプコン側も格ゲーからは手を引こうと考えていたためか、開発はディンプスの外注でカプコン社員は殆ど関わっていない。
  • 結果として、ストリートファイターⅣもヒット作となったが、駆け引きやテクニカルな試合を好むプレイヤーはⅢに戻ったりもしている。


外部リンク編集

DC用ソフト『ストリートファイターIII ダブルインパクト』紹介<初代と2ndのセット>

wikipedia

以下は『3rd STRIKE』の公式サイト

アーケード版

Xbox用ソフト『ストリートファイター アニバーサリーコレクション』<ハイパーストⅡとのセット>

PS3Xbox360用ソフト『ONLINE EDITION


関連タグ編集

SF3 3rd

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