概要
1983年、IPM商会(後のアイレム)の創業者であった辻本憲三氏により創業された。会社の由来は”カプセルコンピューター(CAPSULE COMPUTER)”を捩ったもの。
当時、アイレムは石川県のディスプレイ製造メーカー「ナナオ」(現・EIZO株式会社)の資本下に入っており辻本氏は会長職にあったのであるが、インベーダーゲームではなくオリジナルゲームで勝負したいという辻本氏の意見が通らず社内で対立、退社した。
当時、辻本氏はインベーダーブームの終焉により借金が10億円ほどあり、自宅まで売り払うほどであったが、タイトーの社長ミハイル・コーガン氏から「お金を出すからビジネスをやってみないか」と言われ、創業資金として1億5千万円を借金して事業を新規にスタート、それがカプコンである(資金は5年間借りるつもりであったが、コーガン氏が半年後に急逝したために8ヵ月で返済)。
創業年を見てもらってもわかる通り、当時の同業他社よりは新参の企業であった事からアーケードゲームもさる事ながら家庭用ゲーム参入にも遅れをとっていた。
前述通り創業当初から10億の借金があったため、これといったヒット作を中々生み出せず『ストリートファイターII』が世界的にヒットするまでは家庭用ゲーム作品でさえも赤字続きだったと言われている。アーケードゲームから家庭用ゲームまで多種多様にヒットゲームを作り続けている。現在は家庭用ゲームを中心に製作している。
アーケードゲームでは「19」シリーズをはじめとするシューティングゲームや、「ストリートファイター」シリーズのヒットで対戦格闘ゲームブームを巻き起こす。
家庭用ゲームでは良質なアクションゲームを出すメーカーとして「ロックマン」「バイオハザード」「戦国BASARA」「モンスターハンター」などの傑作を生み出している。
ちなみにカプコン第一作目はアーケードゲームの「バルガス」である。
カプコンのゲームは「何度も死んで(失敗して)練習しながら上達していく」という敷居の高いものが多く、ライトユーザー向けのゲームでも密かに難易度の高い仕様があったり、カメラワークがとっつきづらかったりといったことがある。とにかく個性的かつ濃い内容のゲームが多いため、しばしば「ドSのカプコン」と言われたりすることも。
強力なIPを数多く有し、それを今なお持続し続けていることから、日本のゲーマー達からは有力な三代ゲーム会社の一つに挙げられている。残り2つはフロムソフトウェアと任天堂である。
また音楽事業、出版事業もあつかっている。音楽事業は、【セルピューター】レーベルでゲームミュージックCDの販売。出版事業は、自社が発売しているゲーム攻略本やコミックアンソロジーも刊行している。さらには「ToHeart2」などの他社のゲームのアンソロジーも発売されている。
グループ企業にパチスロメーカーのエンターライズがある。エンターライズは、カプコン作品のパチスロを多く手がけている。アメリカにも会社はあるが、あちらでは「カプコンUSA」という名前である。
pixivでは、主に「ストリートファイター」「ヴァンパイア」などの対戦格闘ゲーム関連や アーケードゲーム関連の作品にカプコンのタグが付きやすい。 「ロックマン」「戦国BASARA」「逆転裁判」「モンスターハンター」などの家庭用ゲーム関連は、作品ごとのタグがあるので、このタグが付けられることはあまりない。
現在、カプコンがゲームの著作物に関する配信ガイドラインを掛けています。詳しくは外部リンクへ。
ゲーム紹介
※リストにある作品は、pixivで投稿作品がある項目です。作品の詳しい解説、シリーズ作品は、辞典内リンクを張っている項目、または子記事をご覧下さい。
※★はカプコンUSAが著作権を所有している作品。
※□はアニメ、映画、漫画などメディアミックス展開があった作品(版権付き作品は別)。
※カプコンが開発に関わっておらず、販売だけのゲームはリストに加わっていない。(killer7、Fate(Type-Moon)、GTA(日本版)、プロギアの嵐など)
アクション
- アスラズラース
- エクストルーパーズ
- 大神シリーズ
- 鬼武者シリーズ
- ガイストクラッシャー □
- キャプテンコマンドー ★
- クリムゾンティアーズ
- GODHAND
- ザ・キングオブ ドラゴンズ
- ストライダー飛竜
- 戦国BASARAシリーズ□
- ソンソン
- 宝島Z
- 闘いの挽歌
- ディノクライシス
- 鉄騎
- DEMENTO
- デッドライジングシリーズ
- デビルメイクライシリーズ□
- ドラゴンズドグマシリーズ
- 虎への道
- ナイツオブザラウンド
- バイオニックコマンドーシリーズ
- バイオハザードシリーズ□
- バトルサーキット
- パワードギア
- P.N.03
- ビートダウン
- ビューティフルジョー
- ファイナルファイト ★
- プラグマタ
- 魔界村シリーズ
- マジックソード
- モンスターハンターシリーズ□
- ロストプラネットシリーズ
- ロックマンシリーズ□
- ワンピースマンション
シューティング
対戦アクション・格闘ゲーム
- ウォーザード
- ガチャフォース
- カプコンファイティングジャム
- サイバーボッツ
- ジャスティス学園シリーズ
- スターグラディエイター
- ストリートファイターシリーズ ★□
- 超鋼戦紀キカイオー
- 戦国BASARAX
- ヴァンパイアシリーズ□
- パワーストーン
- ポケットファイター
- マッスルボマー
RPG
オンラインゲーム
アドベンチャーゲーム
クイズゲーム
その他
版権付き作品
- ウィロー
- エイリアンVSプレデター
- エリア88
- カオスレギオン
- キャディラックス恐竜新世紀
- Cytus(※開発中止)
- スウィートホーム
- SPAWN ~in the Damon's Hand~
- 史上最強の弟子ケンイチ~激闘!ラグナレク八拳豪~
- ジョジョの奇妙な冒険シリーズ
- ディズニー系作品
- グレゴリーホラーショー
- 天地を喰らう
- パジャマヒーロー
- 花子さんがきた
- マーベルコミックス系作品
- 水島新司の大甲子園、ドカベン
- D&D(ダンジョン&ドラゴン)シリーズ
- ルイージマンション ※アーケード版
- 秘密結社鷹の爪コラボゲー(タカⅡ、逆転吉田等)
クロスオーバー
- クロスエッジ (コンパイルハート)
- 真・女神転生Ⅲノクターンマニアクス (インデックス)
- タツノコvsカプコン
- ストリートファイター×鉄拳
- namco×CAPCOM (バンダイナムコゲームス モノリスソフト)
- レイトン教授vs逆転裁判 (レベルファイブ)
- カプコンVS.SNKシリーズ
- マーヴルVSカプコンシリーズ
- プロジェクトクロスゾーン(バンダイナムコゲームス モノリスソフト)
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ(任天堂、ソラ、バンダイナムコ(制作協力:コナミ、セガ/アトラス、スクウェア・エニックス、マイクロソフト/Mojang、SNK、ディズニー))
- 鬼武者SOUL(蛙男商会、鬼灯の冷徹、島耕作等とタイアップ)
他社販売
- 機動戦士ガンダムVSシリーズ (「エクストリームバーサス」を除く)
- ゼルダの伝説 (ふしぎの木の実、神々のトライフォース&4つの剣、ふしぎのぼうし)
- 麻雀学園(アカデミー)、麻雀スーパーマル禁版 - それぞれ1988年(昭和63年)と1990年(平成2年)にカプコンが開発したアーケード版脱衣麻雀。販売は当社と取引を持っていた株式会社ユウガが担当し、カプコンの名は一切伏せられた。なお、1989年(昭和64年)1月1日にフェイスより発売された『麻雀学園2~学園長の復讐~』には関与していない。
余談
ヘリコプター
全部が全部ではないが、カプコン作品に出るヘリコプターはよく事故る事で有名。 バイオハザードシリーズ、デッドライジングシリーズで移動中に高い頻度で墜落しているため、ユーザーから付けられた名称。なお、バイオハザードシリーズでは「2」以降殆どの作品でヘリが墜とされているため、バイオハザードのイメージが強いが、初代ではヘリが登場するのはEDであり、主人公達をしっかり救出している。余談だが、飛行機も高い頻度で墜とされている模様。
なお、『ロックマンエグゼ5』では主人公たちをラストダンジョンへ移送するヘリコプターは墜落しない(墜落したら困るのだが)一方で、ヘリコプターをモデルにしたナビジャイロマンはチャージショットに癖がある為、リベレートミッションでは死ぬこともザラにある…つまりヘリコプターをモチーフにしたキャラクターにも適用されるお約束らしい。
メディアミックス
「パワーストーン」「ビューティフルジョー」「ロックマンエグゼ」、「ヴァンパイアハンター」「流星のロックマン」「戦国BASARA」「デビルメイクライ」「ガイストクラッシャー」「モンスターハンターストーリーズ」はアニメ化され、「バイオハザード」「逆転裁判」「モンスターハンター」にいたっては実写映画化された。
「逆転裁判」「戦国BASARA」は上記に加え、宝塚歌劇団で舞台化され上演されており、また「ストリートファイター」はアニメと実写映画が両方作られた。 1996年には、東宝製作の特撮ドラマ「七星闘神ガイファード」の企画原案として参加している。
公式サイト
関連タグ
辻本憲三 - 創業者。現CEO。
小林裕幸 - 戦国BASARAシリーズのプロデューサー。
辻本良三 - モンスターハンターシリーズのプロデューサー。憲三氏の息子。
TЁЯRA - コナミから移籍。
西村キヌ - 1991年4月から2008年まで所属していたイラストレーター。
セレッソ大阪…JFL時代の1994年を含んでJリーグ参入当初の95〜96年にユニフォームスポンサーだった事もあり、2022年8月1日にパンツ背面及び練習着スポンサーとして復帰。
関連ジャンル
関連企業
SNK バンダイナムコゲームス アイディアファクトリー コンパイルハート レベルファイブ 任天堂 PSHOME グラスホッパー・マニクチュア(killer7の開発を依頼した関係、パソコン版への移植も同じく関わっているが、版権はカプコンが所有である)
コーエー(コーエーテクモゲームス)・・・裁判沙汰になるまで対立してる企業で、90年頃から三國志を題材にしたゲームを作っていたが、戦国無双シリーズを発売した翌年に戦国BASARAを発売したことを期に表面化。以来『モンハン』に『討鬼伝』。『逆転裁判』に『采配のゆくえ』と意地の張り合いを続いており、互いに鞘を納める様子はまるでない。