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バトルサーキット

ばとるさーきっと

1997年にカプコンよりリリースされたアーケード向けベルトスクロールアクションゲーム。同社同ジャンルの最終作。
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概要編集

1997年4月にカプコンよりアーケードゲームとしてリリースされたベルトスクロールアクションゲーム。


開発当初はレースゲームにする予定だったが、色々と事情がありベルトスクロールへと大幅にシステムが変更された経緯がある。また、同社ベルトスクロール作品としては最後のタイトルとなった。

世界観としては『キャプテンコマンドー』のようなノリだが、元がレースゲームだっただけあって随所にスピード感のある展開が盛り込まれている。


90年代中盤までの「アーケードゲーム=高難易度、回転率重視」という時期を脱していた事もあり、ベルトスクロール初心者でも遊びやすい操作性の良さと比較的易しめの難易度となっている。(とはいえ難しい所はきちんと難しくなっているため、ヌルゲーというわけではない。)


最大4人同時プレイが可能で、人数が増えても基本的にはプレイヤー側の有利になるだけなど、協力プレイでワイワイ楽しめるゲームになっている。

(オペレーター側で設定できるデフォルト残機数も1クレジットあたり最大5機と非常に多い。)

多人数プレイ時にはプレイヤー同士が接近して敵に大ダメージを与える「シンクロバースト」­と呼ばれる技を使うこともできる。


家庭用には長らく移植されていなかったが、2018年リリースの『カプコン ベルトアクション コレクション』に収録されついに初移植を果たした。(同作内では『パワードギア』も初移植。)

さらに2021年には『カプコンアーケードスタジアム』にもDLC追加タイトルとして収録された。

対応機種はいずれもSwitchPS4XboxOneSteam


ストーリー編集

科学技術が発達し、サイボーグ化によって人間の能力の99%を引き出せるようになった20XX年、5人の賞金稼ぎは天帝システムのディスクを巡り、宇宙のマフィア集団「デリート」との戦いに身を投じる。


システム編集

アップグレードの購入

本作では敵にダメージを与えたり倒した時にコインを得る事ができ、そのコインでステージの合間に様々なアップグレードを購入できる。

アップグレードはキャラごとの技の習得・強化の他、共通で体力上限アップやエクステンドなどもある。


バトルダウンロードユニット

各キャラ毎に用意されているパワーアップ能力。

多人数プレイ時は自分だけでなく、他のプレイヤーにも効果を及ぼす。

バトルダウンロードユニットの使用回数は最大6回までストック可能。


キャラクター編集

プレイヤーキャラ編集


サイバーブルー

CV:森川智之

サイボーグ手術を受けた賞金稼ぎで、スタンダードキャラクター。

しかしながら、本作では相対的にややリーチが短く、被弾が増えやすい事や序盤のコイン稼ぎにテクニックが必要な事などから、中~上級者向けのキャラとなっている。

また、メガクラッシュをアップグレードすると画面全体を攻撃するようになってしまう為、敵に当たらないようにメガクラッシュを発動させて体力消費無しで無敵時間を稼ぐという裏技が使えない。この特性は強制で全アップロード終了後状態で戦うことになる天帝システムとの戦いで響いてくる。


バトルダウンロードユニット能力は、一定時間攻撃力が上がる「ブルーストライク」。


キャプテンシルバー

CV:長嶝高士

体を変化させる攻撃が得意なヒーロー。動きが非常にトリッキー、体力の初期値が低い、コイン稼ぎが難しいなど序盤が厳しいためかなりの上級者向けキャラ。


バトルダウンロードユニット能力は、一定時間防御力が上がる「シルバーハザード」。


イエロー・ビースト

CV:山本美由紀

セクシー獣人

モデルを兼業している黄色の肌をした獣人の女性キャラクター。

攻撃力が低い代わりに手数が多く、コイン稼ぎが行いやすい。また、女性であるが体力もサイバーブルー並にはあるので割と初心者向き。

また、メガクラッシュの使い勝手が良い上に追加効果も超強力。


余談として、モーションの多くにフェリシアのアニメーションを下敷きにしているものが見受けられる。そのためなのか、『MARVELvsCAPCOM3』ではフェリシアのアレンジコスチュームとして登場した。


バトルダウンロードユニット能力は、一定時間スピードが上がる(ただし、効果時間中は攻撃力が下がる)「イエローフラッシュ」。


ピンクオーストリッチ

CV:芳野美樹

色塗り練習

ピンク色のサイボーグダチョウに跨った少女という奇抜なキャラクター。

一定時間空中浮遊する事ができ、コイン稼ぎ向きの技、削り用の技、敵散らし技などバランス良く技を備えるが、初期体力がやや低いので序盤は気をつける必要がある。


バトルダウンロードユニット能力は、一定時間クリティカルが一定確率で出るようになる「ピンクミラクル」。


エイリアングリーン

CV:無し

ペイントでグリーン

かつてこんな自キャラが居ただろうかという程に奇抜な外見をした植物型宇宙人。

正体不明、目的も(お金が稼ぎたいらしいが)不明。

翻訳機を用いて会話を行うが、謎の文字列が挿入されたり語尾に「~おま!」と付く。


カプコンベルトスクロール伝統の「緑色のやつはパワーキャラの法則」に則っており、ハガーのようにリーチの長い攻撃と投げ技を得意とするが、それ以外の性能が低いわけではなく、体力もメンバー中最高値な為全体的に強いため初心者でも扱いやすいキャラである。


バトルダウンロードユニット能力は、体力が回復する「グリーンヒーリング」。


敵キャラクター編集

※一部紹介


ドクターサターン(&ぴのぷ)

1面ボス。天帝システムを狙う悪の科学者。ストーリー上、主人公達に色々と付き纏う事になり、中ボスとして何度も登場する。ちなみにぴのぷは緑色のスライムのような部下で、サターンを「おやぴ~ん」と呼んで慕っている。

だいたい、マシンに乗って登場。


ゲーム中、一定の得点毎に金色のぴのぷが画面上を横切っていく。これを攻撃するとアイテムを落とす。


ジョニー

2面ボス。エルビス・プレスリーのような格好をしたマフィア組織「デリート」の幹部。音符を飛ばしたりハイジャンプやスライディングといった攻撃を行う。

ボスとして戦う時は頭身の高い姿だが、これは天帝システムのディスクを所持した事でパワーアップした姿で、倒されると元の肥満体に戻る。


バーバラ

バーバラ様♡

3面ボスで、ジョニーの妻。

彼女と戦う砂浜の背景をよく見ると「I love you by Barbara」と書かれており、ジョニーへの愛情は深いようだ。

戦闘ではスピニングバードキックのような回転蹴りや電撃を放つメガクラッシュ、クラゲを召喚して攻撃させるといった技を使う。


実は3人姉妹であり、7面では3人と同時に戦う事になる。


オクトパスMK-II

4面ボス。ドクターサターンが開発した、蟹の様な動きをする兵器。ザコロボットをぶつけると、大ダメージを与えることができる。この時、装置から飛び出す顔は、さながら三度笠を被った蛸の様である。


デイヴ

削岩機のようなマシーンに乗り、モグラのような某岩男のようなスーツを着た男。

攻撃パターンはそこまで複雑ではないが、非常に頻繁にザコ敵が出現するため、突進攻撃とザコのあわせ技は中々厄介である。


ジェニファー&ドク

5面ボス。巨大なマンドリルがジェニファーで、探検家の様な姿をしているのがドクである。追尾性のある爆弾を投げてきたり、分身したりと、かなり厄介な攻撃を仕掛けてくる。


ヘイニー

各ステージで登場する、兜を被った四本の腕を持つ紫色の巨漢。

ファイナルファイトシリーズで言うアンドレのような存在。

中盤以降のステージでは投げ技以外で倒されると兜が脱げ、肌の色が変わって復活する。

色違いの巨漢が何パターンかいるが、最初から兜が脱げた状態で出てくる時もある。


バイクギャル

センシティブな作品

ザコ敵である女性ライダー。個別記事参照。


レプタイル

蜥蜴型のザコ敵で、赤と緑の二種類がいる。

大きなレンチで殴ってくる、舌で攻撃してくる、手榴弾を投げようとして落とすなど、一体一体の戦闘能力自体はそれほど高くないが、とにかく大量に出現するのが特徴。


サイバーサムライ

6面の中ボスで、ジパングの部下。車に変型するマシーンに乗った二人組の侍。


ジパング

6面ボス。侍の様な姿をしており、蝸牛の様な二匹の巨大生物を取り付けた乗り物に乗って戦う。


プルート

マフィア組織「デリート」のボス。ユーモラスな顔立ちの肥満体なので、あまりマフィアのボスには見えない。ラスボス。

時間経過で主人公達のバトルダウンロードユニットを何回か使用する。


マスタープログラム

真のラスボス。天帝システムのディスクに封印されていた「天帝」そのもの。チョビヒゲでマッチョな魔神のような外見をしている。下半身は龍のような怪物が合体している。


動画編集


余談編集

PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』では、サイバーブルーがキャプテンコマンドーのソロアタックでカメオ出演している。


企画変更とその影響編集

本作は前述の通り、レースゲームからベルトスクロールへと大幅に変更された経緯がある。

これに伴い、タイトルにおける「サーキット」の意味もレースサーキットから、回路のサーキットへと改められている。


関連書籍や関わったスタッフによると初期の作品としてのイメージは『チキチキマシン猛レース』で、それぞれのキャラが個性的な乗り物でレースを繰り広げるというものだったそうである。

乗り物に乗っているボスが多いのはこうした背景事情があるものと思われる。


ベルトスクロールとしては傑作に呼ぶに相応しい内容だが、完成間近だったレースゲームを作っていた時の出費が嵩んでしまい商業としては赤字であった。その為、スタッフはヒットしたにもかかわらず、謝罪を口にするばかりで結果とは裏腹に、苦い思い出だけが残るものとなった。


関連タグ編集

カプコン アーケードゲーム レトロゲーム

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