概要
『ファイナルファイト』のようなベルトスクロールアクションゲームで、このゲームは当時としては珍しく、制限時間にかなりの余裕がある。また、操作上での特徴としてはダッシュ及びダッシュ攻撃が出せるようになったことであり、これによって操作性の幅が大きく広がっている。
専用筐体では、このタイプのゲームでは珍しく4人同時プレイが可能。
(その際、コイン投入口は人数分必要)
ストーリー
西暦2026年、地球上には犯罪が満ち溢れていた。
地球はもとより宇宙全体の犯罪を一掃するため
キャプテンコマンドーは3人の勇敢な戦士と共に立ち上がった。
しかし彼らが追う犯罪の裏には隠された秘密があった。
犯罪者の多くは常人にはない特殊な能力を持つ『犯罪超人』と呼ばれる者たちだった。
操作方法
操作 | アクション | 備考 |
---|---|---|
レバー | 移動 | 8方向 |
レバーを同じ方向に2回入力 | ダッシュ | 横方向のみ |
Aボタン(※) | 攻撃 | 続けて押すと連続技 |
Bボタン | ジャンプ | 垂直か斜めか |
A+B | メガクラッシュ | 体力を僅かに消費 |
ジャンプ中にA | ジャンプ攻撃A | 喰らった敵はダウン |
ジャンプ中にレバー↓+A | ジャンプ攻撃B | ダウンを奪わない |
ダッシュ中にA | ダッシュ攻撃 | 喰らった敵はダウン |
ダッシュジャンプ中にA | ダッシュジャンプ攻撃 | 同上 |
敵に重なる | その敵を掴む | ダッシュ中は不可 |
掴んでA | 掴み技 | 3発まで |
掴んでレバー+A | 投げ | 敵のいる方に投げ飛ばすと効果的 |
掴んでB,Aの順に押す | パイルドライバー | フーバーのみ |
- (※)本作のA4段はボタン連打よりもタイミングよく目押ししたほうが速く繋がるようになっている
アイテム
得点アイテム
※このゲームでは点数によるエクステンドは無いので、稼ぎをしないなら得点アイテムは無理して取らなくてもOK
回復アイテム
回復量・小 | チェリー(100点)、レモン(100点) |
---|---|
回復量・中 | サンドイッチ(500点)、コーヒー(300点)、チョコレート(300点)、アイスクリーム(200点) |
回復量・大 | 天丼(800点)、肉(1000点) |
- ※カッコ内は満タン時に取った時の点数
武器アイテム
各武器には回数制限あり。(ロボットは耐久力)
拳銃 | 飛び道具 |
---|---|
ハンマー | 打撃武器 |
パラライザー | 音波を当てると一定時間行動不能にできる |
レーザー | レーザービームを発射 |
ミサイル | 攻撃範囲の広い武器 |
手裏剣 | 翔のみ投げて使用可能、他キャラは得点アイテムとなる(300点) |
ロボット | 攻撃力抜群 |
プレイヤーキャラクター
CV:長嶝高士(MARVELvsCAPCOM)、置鮎龍太郎(namco×CAPCOM、PXZ2)
銀河連邦宇宙軍の教本にもその名が書かれる「影の秘密警察機構」コマンドーチームのリーダーにしてこのゲームの主人公。敵を焼き尽くす炎と電撃を放つパワーグローブを装備している。ダッシュジャンプからの攻撃で体はおろか心までも灼ける炎を出せる。必殺技はキャプテン・コレダー。
元々は、カプコンUSAのマスコットキャラクターだった。
マミーコマンドーと呼ばれるコマンドーチームの一員。ミイラのような姿をした ナイフ使いの異星人。普段は墓守をしている。
言葉は話せないが、メンバーとの意思疎通は出来る。
切り裂いた相手を溶かす(翔と同様にスーパーファミコン版や女性キャラクターにはこの表現は無い)特殊な薬品を塗ったナイフが武器。
必殺技はスピニング・アタック。日本国外版での名称はマック・ザ・ナイフ。
『namco×CAPCOM』では、フーバーとのペアユニット
CV:堀秀行(namco×CAPCOM)
ニンジャコマンドーと呼ばれるコマンドーチームの一員で、武神流忍術の継承者。
刀で敵を真っ二つにする(スーパーファミコン版や女性キャラクターにはこの表現は無くなっている)。手裏剣を武器として使用できる。
移動速度は速いが、その分攻撃力は低く、ノーミスクリアーは困難。
彼でクリアー出来たら、相当やりこんだ証。
必殺技はスモーク・ボム。日本国外版での名称はギンズ・ザ・ニンジャ。
『namco×CAPCOM』では、ファイナルファイトシリーズのガイとのペアユニット。こちらでは味方ユニット最強クラスである。
CV:笹本優子(namco×CAPCOM)
ベビーコマンドーと呼ばれるコマンドーチームの一員。優れた頭脳を持つスーパーベイビー。
自作のロボットアーマー『シルバーフィスト』に乗って戦う。パワー系ではあるものの、ダッシュのスピードも速い。敵を掴んでパイルドライバーができる。
必殺技はニークラッシュ・ミサイル。日本国外版での名称はベビーヘッド。
『namco×CAPCOM』では、ジェネティーとのペアユニット
また、『ロックマンDASHシリーズ』のトロン・ボーンがフーバーに憧れている設定が存在し2人でのコンビネーション攻撃技もある。
敵キャラ
ウーキー
特筆すべき点は特になし。
ディック
青い服の戦闘員で、武器のエキスパート達を改造している。
SFC版では容量の都合で登場しない。
マービン
ちょこまかと走り回るデブ。
炎を吐く攻撃とタックル攻撃でプレイヤーを翻弄する。
スキップ
ジェノサイドに金で雇われた、ナイフ使い。
コジロー
赤い忍者、平手打ちで攻撃する。
サスケ
覆面をしていない緑の忍者。
刀で襲いかかってくる。
ハンゾウ
緑の肌の青い忍者。
手裏剣と爆弾で攻撃してくる。
Z(ズィー)
CV:渡辺英雄(namco×CAPCOM)、帆世雄一(PXZ2)
頭部がエイリアンのように伸びたサイボーグ兵。
鉤爪を装備した腕を伸ばしてくる。
CV:木川絵里子(namco×CAPCOM)、清都ありさ(PXZ2)
音叉型のスタンガンで襲い掛かる女性兵士で、ピンクの髪に露出度の高いセクシーな衣装が特徴。
SFC版では露出度が抑えられた青いラバースーツに変更された
CV:木川絵里子(namco×CAPCOM)、清都ありさ(PXZ2)
キャロルの色違いで、此方は金髪に緑の衣装が特徴。
キャロル同様、SFC版では露出度が控えめになっている。
サムソン
原始人の様な髭面男。幼い頃に虐待を受けていたという設定を持つ。
マーディア
筋肉質の大女。
溶解液を吐いて攻撃する。
ムサシ
茶色の鎧を身にまとったロボット武者、背中に突き刺さった矢から太陽光発電しているという設定を持つ。
日本刀で攻撃・ガードするが一定のダメージを与えると日本刀がへし折れる(ただし攻撃・ガードは行う)。
ステージ7では量産されている姿が確認できる。
ボスキャラ
ドルグ
1面ボス。
元・アメフトプレイヤー。ガードとタックルを利用する。
最終面でも中ボスとして登場する。
シュトゥルムJr.
CV:望月健一(namco×CAPCOM)、長谷川芳明(PXZ2)
2面ボス。
黄色い肌に緑の鬣が特徴のボウガンを持った獣人。
ボウガン発射とドロップキックで攻撃してくる。
ヤマト
3面ボス。
歌舞伎役者の様なヤツ。
HPが残り少なくなると、部下の忍者達を呼び出す。
モンスター
4面ボス。
Dr.T.Wの生み出した改造人間。登場時はカプセルに入れられたスーツ姿の大男だが緑色の怪物に変身してカプセルを突き破り登場する(SFC版では容量の都合で変身シーンはカット)。
どことなく某宮崎映画に出てくる、あの生物に似ている。
Dr.T.W
5面ボス。
ジェノサイドお抱えの科学者。
名前の由来は、お茶の水博士。
シュトゥルム&ドラック
6面ボス。
2面ボスの色違いが2体襲いかかってくる。
因みにピンクの肌に金髪がシュトゥルムで、紫の肌(SFC版では黄色い肌)にピンクの鬣がドラック。
どちらか片方を倒せばステージクリアなので、どちらか一体を倒す事に専念しよう。
しかし、SFC版では容量の都合で一体ずつ出てくる。
つまり、SFC版では、二体とも倒さないとクリアー出来ないため、ある意味、初心者お断り!?
ブラッド
7面ボス。
黒人の両腕を移植した、筋肉質な白人の軍人。
残像を残しながらの高速キックは、喰らうとHPをごっそり持っていかれてしまう。
ドッペル
8面ボス。
普段は小太りの男性だが、変身装置でプレイヤーに化けて襲いかかってくる。
ジェノサイド(海外版では『SCUMOCIDE』)
ラスボス。
常に空中を浮遊しており、炎や冷気を飛ばして攻撃してくる。
移動も速く、上手くパターンを掴まないと、倒すのは非常に困難である。
余談
ゲーメストコミックで漫画版が掲載されていたが、現在は絶版に近い状態となっている。こっちではキャロブレコンビが姉妹など本編とは異なる描写が散見される。
1995年にスーパーファミコン、1998年にはプレイステーション向けに移植されているが、プレイステーション版は販売元がカプコンではなくニューというメーカー(ボクサーズロードなどが代表作)が担当している。ニューは今現在倒産しており、ペルトスクロールアクション低迷期に発売された事情から出荷本数が少なく、プレミア価格が付けられている。
尚、現在はオムニバス作品である『カプコンベルトアクションコレクション』(PS4/XbOne/Windows(Steam)/Switch)が2018年9月に発売されたことでプレイ自体は比較的に容易となった。
デザインがアメコミ風であるため、MvC1当時はMARVEL側のキャラクターだと勘違いするプレイヤーも少なくなかったという逸話がある。